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今回は、お腹を柔らかくする方法を恵比寿整体院がご紹介します。
お腹は体の中心であり気の中心です。丹田(たんでん)という気の中心点、体の軸の中心点もお腹の中にあり、治療においても体の鍛錬においてもセルフケアにおいても重要なのはお腹です。
ですので、今回はお腹を柔らかくするストレッチのご紹介とともに、少し東洋医学のお話もしたいと思います。
東洋医学の道を志してから、今までたくさんのお腹を診てきました。それこそ固いお腹、柔らかいお腹、元気のないお腹、色々なお腹がありますが、皆さんお腹が固い…。
お腹にコリ、シコリのある方も多くいらっしゃいます。そのお腹のコリ、シコリが気の滞りの真の原因なのですが(虚のシコリ)、中には何年物、何十年物のビンテージのようなコリやシコリをお持ちの方もいます。
これらのお腹のコリやシコリが気の滞りの真の原因で、今はまだ表れていなくてもそのうち起こり得る未来の病気の種でもあります。だから東洋医学では「未病を治す」ということができるのですが、お腹ってとても大事なんですね。
なかなか普段、自分ではお腹を伸ばしたりしないので、内臓自体がうっ血しています。古い血が残り内臓自体の血行が悪い状態ですね。そんな状態が続けば内臓の働きも悪くなり、何かしらの病が出てくるかもしれません。
ご紹介するストレッチは、お腹の中を伸ばして内臓のマッサージにもなり、お腹のうっ血・充血を取り除く方法でもあります。そして、後述しますがお腹の中がストレッチされるってとても気持ちがいいのです。
気持ちよく、自己療法の効果も含めて是非、ご紹介する方法でお腹を柔らかくしてください。
気の中心のお腹
東洋医学では腹診(ふくしん)といって、お腹を圧して気の状態を診断する方法があり、診断だけではなくお腹を直接に施術することもあります。
お腹は気の中心であり、体の状態や気の状態、五臓六腑の状態が顕著に表れます。
まぁ、専門的なコトは置いといて、みなさん腹部経絡のどこかが固くなっていたり、反対に弱く力なく柔らかくなっていたり、コリやシコリがあったりします。
(気の過剰を実、気の虚弱を虚といいます)
お腹の更に中心・丹田
お腹の更に中心に丹田というツボがあります。丹田は腎経に属しますが、気というエネルギーの中心点です。意識していなくても私たちは、この丹田を中心にして動いています。
力の伝わる根源ですから、武道などでは意識的に丹田を使って動けるように鍛錬したりします。
ほんで、みなさんこの丹田が閉じているんですね、元気がない…。
で、お腹への施術や腹式呼吸やストレッチなどでお腹の中、この丹田が開いてくると元気が出る、気力がみなぎる、体がもっとも効率的に働く、etc…。
丹田が開けば(活性化すれば)いいことずくめなんですけどね、よほど鍛錬でもしない限り閉じ気味なんですね。
だからこのストレッチ・ツボガイドでも腹式呼吸や丹田が開くようなストレッチを多々、紹介していますし、施術においても腹部への施術は最重要です。
丹田と気持ちよさ
この丹田が開くとなぜだか気持ちよさを感じるんですね。これは科学的には証明できませんが、丹田と脳のどこかが繋がっているせいかもしれないし、丹田が脳内麻薬を出すスイッチのようなものかもしれない。
ただ丹田が開いて、丹田付近の血の巡りがよくなって気持ちいいだけかもしれないし、真相はわかりません。
気の流れでいえば丹田が開いて、普段のぼせがちな気が落ちて、文字通り落ち着いてくるんですね。これは足を温めたり半身浴をしてのぼせをとる「冷えとり」と同じ原理です。
まぁ、気って感じるものですからね、頭では分からない。気持ちよさを感じるって本能的な感覚ですからね、気の感性が豊かな人は人生楽しいハズ。
お腹を柔らかくする方法
ということで、やっとお腹を柔らかくする方法のご紹介です。
効果的に安全にお腹を柔らかくするストレッチを2つご紹介します。
いつも通りご紹介するストレッチは腹式呼吸を使って行ってください。腹式呼吸自体、内臓をマッサージしてお腹を柔らかくする効果、自律神経を整える効果があります。
腹式呼吸のやり方
ストレッチのポーズをとり腹式呼吸をすると、息を吐くたびに体が緩まり、息を吸うたびに筋肉やスジがよりストレッチされるのを感じることができます。腹式呼吸が苦手な人は、お腹を柔らかくする腹式呼吸をご参考ください。
お腹を柔らかくするストレッチ
このストレッチは、太ももや脛やお腹など体の前面を柔らかくすることができます。自分にあった深さで無理はしないで行ってくださいね。
食べ過ぎたり飲みすぎたりすると次の日、正座するのが辛いのはこの胃経という経絡が緊張しているからです。
お腹と腰を柔らかくするストレッチ
このストレッチはとても深くお腹と腰を緩めることができますが、自分に合った深さで腹式呼吸を10回ほど行ってください。決して無理はせずにリラックスして行います。呼吸のたびに、お腹の中や腰が気持ちよく伸びるのを感じてみてください。
柔らかい人はさらに
そんなんじゃ物足りない人用ストレッチ
写真のように、足を上げるとさらにお腹と腰がストレッチできますが、体の固い人はやらないでくださいね、腰を痛めます。足を上げるストレッチのやり方は、腰のストレッチ・完全版をご参考ください。
お腹を柔らかくする方法・動画解説
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上記のストレッチの動画を作成しましたので、写真だけでは分かりにくかった人は動画をご参考ください。
お腹を柔らかくする簡単な方法・半身浴
ストレッチなんてめんどくさい…。そんな不精な方は半身浴でお腹を温めてください。半身浴は下半身や下腹部内臓の血液の流れをよくして、全身の健康と美容に大変効果のある入浴法です。
ご紹介しているストレッチも半身浴の後に行えば、さらに効果的に安全に行うことができます。
半身浴のやり方
- お湯はみぞおちくらいまで、心臓は温めません。
- 下半身だけ温めたいので、腕は必ず出して入ります。
- お湯の温度は39~40度くらい、熱すぎはいけません。
- お腹の中が温まるまで20分は入ります。長い分にはいくら長く入っても良いです。
- 工夫して半身浴を楽しみましょう。
さらに詳しくはお腹を柔らかくする半身浴をご参照ください。
まとめ
ですので、ご紹介した方法や冷えとりで目に見えて回復する方が多くいらっしゃいます。不妊症、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人病でお困りの方はぜひ、ご紹介したお腹を柔らかくする方法や冷えとりで十分にお腹の中を柔らかく、血の巡りのよい状態を心がけましょう。
また体の痛みや症状でお困りの方は、その他の部位の体を柔らかくするシリーズもご参考ください。
慢性的な症状でお困りの方は、セルフケアだけではなく正確なツボ療法を受けるのも大事です。お近くでしたら静岡県三島市の恵比寿整体院にご相談ください。