今回は、手の親指の付け根が痛いときに役立つツボをご紹介します。
足の親指でしたら、足の親指の付け根が痛いときのツボをご参考ください。
手のツボは自分でも圧しやすく、ツボを正確に圧せれば親指の付け根のスジのコリや緊張、スジの痛みをセルフケアできます。
無理をして親指の付け根が痛くなることは日常でも起こりえますが、親指の付け根の痛みはマッサージや整体、エステなどに従事する人の職業病ともいえます。
私も何度、親指を痛めたか分からないほどに親指を酷使していた時期がありました。
治療を学び始めのころ、温浴施設のマッサージの仕事をしていたのですが、昔はツボも知らなかったし、ただ体重をかけて強く圧しているだけの施術でした。
マッサージに慣れているお客さんなどは大概が「強圧し」希望ですし、働いている人の親指もみんな馬鹿になっている…。
まぁ、そりゃ一日10人も親指を使って施術しているのですから親指が痛くならないほうがおかしいんですけどね。
で、自分で親指が痛いときにあれこれ試していたんですが、スジが痛いときにはツボが大変に効果的なんですね。
親指の付け根が痛いときに限らず、スジの緊張や疲労、スジのコリや痛みなどには正確にツボを圧せれば改善しやすいし即効性もあります。
親指の関連記事
- 親指が痛いときの治し方・まとめ
- 手の親指の付け根が痛いときのツボ(この記事です)
- 足の親指が痛いときのツボ(執筆予定)
手の親指の付け根
親指って他の指の骨より一本骨が少ないんです。
だから関節も一つ少ない。
解剖学ってややこしいんですね、難しい漢字なども使われているしね。手首の付け根の細かい骨にも一つ一つ名前がついていますが割愛しました。
親指の付け根の手のひら側はあまり症状が出ないので、親指の付け根が痛いといったらほとんどは手の甲側の痛みだと思います。
気の流れ的には手の親指は、主に肺経と大腸経です。
手の親指の付け根が痛いときのツボ
親指を酷使しすぎて手の甲側の親指の付け根が痛いときに役立つツボが2点あります。
有名な合谷(ごうこく)というツボと前腕のツボですがどちらも大腸経のツボです。
ツボは体の中心から手足の末端にかけて施術していくのが基本なので、まず腕のツボを圧して合谷を圧していってください。
親指に響く腕のツボ
写真のように腕を置くと、肘下2,3センチのところのツボがとりやすくなります。
拇指で探っていくと手の方に響くような、つーんとするようなツボを見つけてください。ツボが見つかったら5~10秒ほど持続圧(おしっぱなし)をします。5,6回繰り返してツボを圧します。
このツボは親指とは離れていますが、親指の付け根に続く経絡(気の流れ)上にあります。
このツボを圧すと親指に響いたり、親指の付け根の痛いスジに響いたりすることが多くあります。
このようなツボを圧したときの響きは、気の滞りが取れ気の流れが回復してきた証です。
痛いスジや気になっていた患部に響くと即効的な効果がありますので、響きができるような場所を見つけて圧してみてください。
親指の付け根のツボ・合谷
腕のツボを圧したら、続いて手の親指の付け根のツボを圧します。手全体の気の滞りを取り、特に親指側の緊張を取る効果があります。
手の人差し指と親指の間の人差し指の骨に向かって圧しますが、一点だけではなく2~3センチの間で少し圧す指を動かして何点か圧してください。
響くようなところがあったら、5~10秒ほど持続圧(おしっぱなし)をします。5,6回繰り返してツボを圧します。
自分で圧しやすく即効的な効果もあるツボです。親指の痛みや親指の付け根の痛みには大変お役に立ちます。また合谷は大腸経に属するので便秘や鼻の症状の治療にも使われます。
親指が痛いときの施術法のコツ
ここからはセルフケアではなく、施術の際に心がけなければならないコトを少々解説していきます。
親指の付け根が痛いときのツボを2点ご紹介してきましたが施術では部分だけの施術はしないで、もし親指の付け根が痛いという症状でも、まず首の付け根のツボ、上腕のツボ、前腕のツボ、親指のツボと体の中心から施術していくのがコツです。
左右の気のバランスも大事で右側の親指が痛くても、左の腕や手のツボを施術すると効果的な場合もあります。
施術家の方は各実技の記事をご参考ください。