ツボの圧し方のご紹介です。
前回、ツボの探し方とツボは癒しのポイントであり、急所でもあると書きました。自分のツボを探す時も、圧す時も優しくいたわるようにね。人に施すとなれば慈愛のこころでツボと接しなければなりません。
また、ここでのツボは全て阿是穴です。特に名前も効能も与えられていないツボですが、スジの緊張、疲れ、気の滞りをとれるツボです。
自分でのツボの圧し方の練習
前回と同様、肘の近くで練習してみましょう。見てない人は先にツボの探し方、見つけ方をご覧ください。
➀ツボを見つけます。かっこよく(笑)中指に人差し指を添えて中指の腹で、ある程度強く圧してみて、スジや砂粒みたいなところを探します。響くようなところが見つかれば、そこが効果的なツボです。
➁ツボが見つかったらそのまま中指で前方に圧してみます。中指をまっすぐにして手首もまっすぐにして関節が折れないようにするのがポイントです。実はこの形は、もっとも気が通りやすい型なのです。
➂骨の底についたら、それ以上は圧してはいけません。効果もないしダメージが大きいのです。骨についたらそのまま5,6秒ほど持続圧します。
➃ツボの場所が間違っていなければ、響きがありとても気持ちいい実感があると思います。圧して5,6秒したらゆっくり力を抜いて圧していた指を戻します。
持続圧を3回ほど繰り返してください。気持ちが良ければ、5,6回と繰り返しもかまいませんが、ツボの位置が間違っていなければ、上限7,8回ですね。
指を戻す時に、スジや筋肉も戻ってくると思います。それにあわせて圧していた指を戻すのがコツです。ツボが癒され、気の滞り(邪気)がとれ気の流れが回復していきます。ツボを圧し、気の反応を引き出しているのです。長すぎる圧し方や、強すぎる圧し方、愛のない圧し方は、気の流れにダメージを与えますのでご注意ください。
ツボを拇指で圧してみる
肘のツボの練習で何となくツボの感じがわかったら、拇指を使って圧してみてください。場所は同じところを使いましょう。手の平で腕を握るように、包み込むようにするのがポイントです。
拇指のほうがツボを圧しやすく持続圧をしやすいのですが、ついつい力が入りがちなので、圧す方の肩の力を抜き、リラックスして圧してください。(実は、ツボは自分で圧すほうが難しいのです)
ツボの圧し方の練習、手のツボを圧してみる
首や腰などの体幹にあるツボは、ダメージも大きいので、まずはダメージの少ない手足の末端のツボで練習しましょう。場所は有名なツボ、合谷付近です。大腸経のスジにあり、顔面、特に鼻や歯などの症状の改善に使われ、症状によっては即効性があるツボです。
場所:手の甲の人差し指と親指の間の人差し指の骨の際にあります。鍼灸などは流派により、2,3センチほどの間で数点、○○流合谷とか名付けている流派もあります。ツボの生じやすいところなので、阿是穴も多くあります。
片手で手の甲を包み込むように持ち、拇指で人差し指の骨、側面を少し前方に向かって圧していきます。
ツボの圧し方の練習、膝下のツボを圧してみる
はい、まだ練習なので膝下のツボを圧していきますが、ここはとても気持ちがいいツボです。阿是穴なので特に効能は授けられていませんが、下肢の緊張、疲れを取るのに最適です。自分で圧しても気持ちいいツボですが、人に圧してもらったらもっと気持ちいいツボです。特に足を使うスポーツマンなどにはいいツボですね。
場所:膝下の外側の骨(腓骨)膝の外側のでっぱりから下に5,6センチの所です。骨の際沿いにいっぱいツボがあるので、優しく探してみて、一番気持ちよいツボところを見つけてください。
圧す方向は写真の形ですと骨、骨の上の太いスジの上のツボを前方に向かって圧します。
努力はしてますが、ツボ圧しを写真で伝えるのは難しいですね~。画像作るのもひと手間だし、早く動画で説明できるようにしたいですね。
人のツボに施す時はこんな感じです
ツボ基礎知識:
痛みや疲れが取れるツボ:自分で圧せる特効穴