丹田の原理

気の癒し・鍛錬編

【気の癒し鍛錬編】気の原理1、丹田と4つの動き

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前回は5つの気の原理をまとめてご紹介しましたので、今回は気の原理1の丹田を詳しく説明していきます。

ebisu-seitai
ど~も、恵比寿整体院の内山です。

丹田とは気の中心、身体の中心であるとともに精神の中心点でもあります。身体の軸は丹田の延長上にあるのですが、身体の中心や軸が定まっていないと身体もふらふら、心もふらふら、何事も定まらないのです。

意志が弱い、身体が弱い、気力がない、このような方が丹田を鍛え始めると目に見えて性格が変わります。いや、変わるハズ。



丹田とは?

丹田はツボのようなものですが身体の奥にあり、直接は触れることができません。

場所はどこかというと、

丹田の場所

丹田

仙骨と第五腰椎の間の前です。

ちょっと今、自分の丹田の場所を意識してみてください。

明確にピンポイントで意識できる方は、何かスポーツや武道やダンスなどやりこんでいあた経験のある方でしょう。

あまり身体を使うのが好きではない方、自分の体に意識を向けることが苦手な方は、うまく丹田を意識できないと思います。

ここがね、身体を動かすということに限れば気の中心なんですね。

手を動かす、足を動かすにしても全身を動かそうと思ったら丹田からエネルギーが伝わらなければうまく動かせません。

全身的に動く、これは本能的な動きです。

反対に部分的に動く、これは自意識の動き。

ど~もこの2つの動きは脳の使う部分が違うんですね。

だから東洋的な様々な芸能では丹田を意識して鍛えて、丹田から自意識抜きにして動けるようにして、エゴを入れない動き、自意識を超えた動きを目指すのです。


自意識と本能

自意識と本能、ど~もこの2つは脳の働く場所が違うらしい。

自意識でこう動こう、ああ動こうと思っているうちはぎこちない動き、瞬時に反応できないような動きになってしまいます。

本能的に動くときはあまり深く考えていないハズ、こう動こう、ああ動こうというイメージがあるだけなんですね。

言葉で考えるか、イメージで考えるか、の違いととらえてもいいです。

言葉と体ってうまくリンクしていないんですね。だから言葉で考えて体を動かそうとすると一テンポ遅れます。

イメージと体って、これはもう直接リンクしている、考えなくてもイメージ通りに体を動かすときは瞬時に動ける。

自意識をエゴと捉えると、これとても大事なことだと思いませんか?

人と向き合うとき、誰でもエゴ丸出しの方とは仲良くなれませんもんね。

エゴ丸出しの前では、自分の急所は見せられない…、だって信用できないもんね。

だから人体の癒しのポイントでもあり、急所、一番気の弱いところ(これを虚の経絡といます)のツボや経絡を施術するためには、自意識、エゴを抜きにして(無くすということではありません。エゴを抑えて)施術しなければなりません。

施術に限らず、相手のもっと深いところを知ろうと思ったら、相手の前ではエゴを抑えなければ、相手は何も語ってはくれませんもんね。


閉じ気味の丹田

丹田、ここがねぇ開いていれば元気はつらつなんですけど、現代人って丹田が閉じ気味なんですね。

これは冷えや瘀血(おけつ)といった状態にも関係することなんですけど、皆さんお腹(丹田)に力がない…。

でも丹田って意識的に鍛えることができるんですね。

体を柔らかくしたり股関節を力強く柔らかくするにも体の中心である丹田が重要なんですね。だからこのストレッチ・ツボブログでもお腹(丹田)のストレッチを多々ご紹介しています。

中には生まれつき、丹田の感覚が豊かで身体能力に優れている方もいますが、丹田は開発していくものです。

後々、丹田の開発法も解説いたしますが、まずは丹田の基本の動きについてご紹介します。


丹田の動き

丹田には基本の動きが4つあります。

丹田の回転・前後・上下・スパイラルですが、この動きを丹田と軸がぶれないように、丹田を中心として身体を動かすことがもっとも身体が効率的に動く、力がもっとも効率的に働く動きです。


丹田の回転の動き

身体の軸や丹田の位置は動かず軸や丹田が回転する動きです。

これを鍛える運動法としては、ビッグスピンがあります。

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丹田の前後の動き

丹田が水平に動く動き、これを鍛えるのはスパイラルパンチ。

丹田が水平に動くって一番無駄のない動きなんですね。

ジョギングだって丹田が上下するような走り方では疲れてしまいますが、丹田を水平にして走っていくようにすると疲れにくいです。

忍び足、忍者ウォークというのもそうです。丹田が地面に水平に動くから静かに素早く動くことができるんですね。

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丹田の上下の動き

丹田の上下を鍛える動きは、アンダードロップ。

丹田の上下って幅はあまりないのですが、丹田を垂直に真下に落とすように動かします。

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丹田のスパイラルの動き

これは気の原理である、丹田・スパイラルと丹田の上下を組み合わせた動きです。

日本刀で相手が向かってきたところを、引くように身をかがめて斬る動き。

これは合気で学びますが、自分が最小の動きで相手を最大に動かそうと思ったら、自分の位置は動かず丹田をスパイラルに回転させ丹田を下げる、これしかありません。

上下の動きは反対ですが、男子だったらストリートファイターの昇龍拳の動きだと思ってください。回転しながら突き上げるアッパーカットの動きです。


まとめ

ご紹介した丹田の動きを意識的に行える鍛錬法もご紹介しましたが、実践編はこれからね。

まず先にあと4つの気の原理を解説したあと、実践編を公開していきます、お楽しみに。

ebisu-seitai
この丹田の動きが意識的にできるようになると、何か新しいことを学んでもすぐに習得できるようになります。

反対にこの丹田の動きが意識的にできない人は、何事も覚えが悪い…。

気の癒し、ツボや経絡の施術法を学ぶにも、この身体の基本的な動きを体得してから学べば習得も早いのです。

なにせ丹田の動きは身体の基本中の基本の動きですからね、スポーツだけではなく日常生活にも大変役立つ内容、だったハズ。

自分の身体を動かす、ていうのも意志力の結果ですからね。丹田を意識的に動かす、丹田に意識的に力を入れられる、というのは意志力が強いということです。

自分がこう動きたい、こうしたい、というイメージと意志力。人生でとても大事なことですよね。

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