今回は、慢性的な頭痛や首こり肩こりからくる頭痛でお困りの方へ、こりやすく頭痛の原因ともなる首のスジを、ほぐし柔らかくするストレッチのご紹介です。
頭痛予防の為のストレッチです。頭痛が始まってしまったら、ストレッチはしないで、頭痛に効くツボを自分で押してみてください。首のスジ、コリで起こる頭痛にはツボ押しが即効性があります。
頭痛を引き起こすスジの緊張
頭痛、特に緊張性頭痛と呼ばれるものは、精神的な緊張やストレス、頭頸部の器質的な過度の筋緊張という2つの要因により起こりうる頭痛です。
精神的な緊張、ストレスの解消法は、また次回に書かせていただきますが、字の通り、精神的な緊張で頭~首のスジが緊張してくるわけですからね。
普段から、首や頭部の付け根のスジが固ければ、少しの精神的緊張で、更に頭痛を引き起こしてしまいます、頭~首のストレッチで柔軟性を高めれば、この手の頭痛は根本から解決できます。
頭痛のスジ
緊張性頭痛の場合、頭を支えているスジの緊張が、頭痛を引き起こすことがほとんどです。

頭から肩つまでつながっているスジ。

耳の後ろの下に、乳様突起と呼ばれる骨のでっぱりがあります。

その乳様突起についているスジが緊張して頭痛を引き起こします。
乳様突起と呼ばれるでっぱりから、肩まで続くスジが緊張してくるのですね。手でスジを触ると固くなっていたり、張っているのが分かると思います。

触るとスジが固かったり、いつもの頭痛のように頭に響くこともあります。
ストレッチのやり方
このストレッチは首を深く曲げますので、ストレッチの最中は絶対に横を向かないでくださいね、首を痛めます。
固い人は少しでもスジがストレッチできればいいので、無理をせず自分に合った段階で腹式呼吸を10回ほど行います。
腹式呼吸をせずに行ってもあまり効果はありませんので、初めての方は、ストレッチのコツHow to 腹式呼吸をご参照ください。

仰向けに寝ます。少し腹式呼吸をして体をリラックスさせます。

手の平で床を押して膝を伸ばしたまま、両足を持ち上げます。一気にやると首を痛めますので、一度足が垂直になったら止まりましょう。

ゆっくり、さらに両足を倒します

膝は曲げないので、この辺が限界の人は、この状態で腹式呼吸をします。息を吸うたびに身体が伸ばされ、息を吐くたびに緩まるのを感じてみてください。緩まるごとに更に足を倒します。

膝を伸ばしたまま、つま先が床につく人は手を腰に当て支えます。支えた手で少し腰を立て、更に足を倒してみてください。

腰に当てていた手を放し床につき、手で床を押して更に首を曲げます。目線はお臍を見たまま、顎を胸に押し付けるようにすると、更に頭の後ろのスジが伸ばせられます。この状態で腹式呼吸をします。息を吐くたびに身体が緩みますので、息を吐くたびに少しずつ深く曲げていきます。
かなり深く首を曲げたので、戻るときはゆっくり時間をかけて戻します。

ゆっくりと足を戻し…

90度くらいで一度止まりましょう。

お疲れ様です、すぐには動かず、余韻を感じてみてください。しっかりと腹式呼吸を行っていれば精神的にも緊張が楽になっているはずです。リラックスしている自分を感じてみてください。
ゆっくり動き、ゆっくり戻すのがコツです。目線は曲げているときはお臍を見ると、安全により深く頭部のスジを伸ばすことができます。

また、頭痛や頭部の症状は典型的な「のぼせ」です。下半身が冷えて上半身、特に頭部(脳)が充血している「のぼせ」の状態です。
そのようなときは、下半身を温めたり、足先を温めますと頭痛を引き起こしている「のぼせ」がとれますので、根本的に身体を改善したい方は、冷えとりがおススメです。
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