今回は、お悩みの多い肩甲骨のストレッチのご紹介です。肩甲骨周りを緩ませる効果的なストレッチが、立ち技と寝技の2つあります。肩甲骨の痛みや疲ればかりではなく、猫背などの姿勢の改善にも効果的です。
内臓への神経や内臓のツボもたくさんあり、肩甲骨周辺は硬くなりやすいところです。
そして、効果的なツボがたくさんあるのですけどね、自分では押せないんですね…
ストレッチならばしっかりと自分で肩甲骨周りの痛みや疲れ、硬さを改善できますから、このストレッチを習慣づけてみてください。
腹式呼吸をしませんと効果的なストレッチ効果は望めません。初めての方は、ストレッチのコツ How to 腹式呼吸をご参照ください。
肩甲骨の構造と気の流れ
肩甲骨のお悩みは少しばかり厄介です。それは肩甲骨ばかりの問題ではなく、その裏表の関係である胸骨やそれを繋いでいる肋骨や鎖骨などが原因であることが多いからです。
上半身の骨格
肋骨が胸骨から背骨まで、ぐるりとありますね。肋骨の付着部は軟骨でできていて、胸部は肺呼吸で大きく膨らむようになっています。
また、肋骨はヒビなどが入りやすい骨ですね。肋骨にヒビが入ると笑うと痛いため、肋骨にヒビが入った人を笑かしてはいけません(笑)。
なぜ肩甲骨のストレッチなのに胸部が大事なのかというと、物事は裏表、両方大事なんですね。胸部のほうが固いと肩甲骨の動きに余裕がなくなり、肩甲骨の痛みや肩こりの原因になります。
ストレッチするときも、治療も気になるほうばかりではなく、その反対側もケアするのが正解です。なんでも裏表、両方大事にしないとね。
浮いているように見える肩甲骨ですが、肩鎖関節で鎖骨とつながり、肩甲上腕関節で上腕骨とつながっています。複雑なんですね、この辺りは。ちょっと変わっている…、厄介そうなところですね。複雑なので、骨折や脱臼など、事故などのケアも難しいところです。
背中の気の流れ
では、背中の気の流れを見ていきましょう。
ぬ…、こちらも厄介すぎる…、本当は、背中にも主な経絡だけでも14経絡、14本全部全部ありますからね。
でも、一般的な肩甲骨のお悩みは、小腸経、裏表である胃経と脾経、胆経と肝経が原因のことが多いようです。主に消化器や消化機能ですね。
ということは、食べ過ぎなんですね、この辺のお悩みの大ボスは。
痛みや疲れが即効的に改善できるんですけどね、ツボが押せれば…
では前説が長くなりましたが、やっと(笑)肩甲骨のストレッチのご紹介です。
肩甲骨のストレッチ・立ち技ver
ではオフィスなどでもできる簡単な立ち技バージョンからご紹介します。
肩甲骨と鎖骨の肩鎖関節の内部に効くストレッチです。上記のポーズをとって、ゆったりと5,6回腹式呼吸をしてください。腹式呼吸を10回位行ってもいいですよ。息を吸うたびに関節が伸ばされ、息を吐くたびに関節が緩まるのを感じてみてください。
腹式呼吸をしていると、どんどん柔らかくなっていきますので、更に腕を上げてより深くストレッチしていくのがコツです。この形は猫背の改善にもとても効果的です。
肩甲骨のストレッチ・寝技ver
では次は、肩甲骨のストレッチ寝技バージョンです。
上記のポーズでいつもなら腹式呼吸をしてくださいと書くのですけど、上記のポーズで腹式呼吸は難しいのです。その代わりに今回は、胸をめいいっぱい大きく広げるように、呼吸してみてください。肋骨ってこんなに広がるんだとびっくりしますよ。普段、腹式どころか胸の呼吸さえ大きく使えていないのですね。
ゆったり大きく息を吸いながら、さらに胸を天井に突き上げてください。とても気持ちよく肩甲骨や胸部をストレッチできます。