恵比寿整体院が贈る気の癒し・施術編。前回の冷え性、低体温への施術の手引きに続き、今回は「THE 便秘」です。
なにもtheをつけなくてもいいのですけど、最近ヘビーな症状の解説が続いたので少し便秘で息抜き…。
最近見た何かの広告に「痔 END」があって笑ってしまいましたが、症状を笑うなんて不謹慎なのですが、ど~も下の方の症状はすこし可愛げがある…。
便秘は英語でconstipation。便秘はdiarrhea。英語でも結構、頻繁に使う言葉らしいです。
肩こりは英語にないとかいいますしね、冷え性というのも説明しずらい、瘀血(おけつ)というのもそう、東洋医学の言葉は英語で説明できないものが多いんですね。
そもそもが気にあたる言葉がないか。
でも便秘は東洋、西洋でも共通しているのね、症状名だから当たり前ですけど。
で、東洋医学では便秘に効くツボとかも有名ですし、そもそも冷えや瘀血といった状態が便秘の根本的な原因であることがほとんどなので、積極的に冷えや瘀血を改善していくと知らぬうちにお通じがよくなっていた、ということもよくあります。
便秘への施術の手引き
便秘だけを何とかしよう、と考えてはいけません。冷えや瘀血といった根本的な原因を改善して便秘になる必要のない体内環境に導いてあげればいいんですね。
もちろん便秘のツボとか、お腹への施術とかが即効性をもたらすこともありますが、それはそれ。根本的な原因、冷えや瘀血を改善するという施術の主眼を忘れないでください。
(ちなみに東洋医学の目指す根本的な治癒を本治と言ったりします)
冷えとは?
東洋医学の冷えとは、足、下半身が冷え、頭部がのぼせている状態をいいます。
足首を触っていただけると分かるのですが、ほとんどの方は冷たく感じると思います。実は足先の体温は実は30度位なのです。
足が冷えていると全身の気の巡り、血液の流れが滞りってさまざまな不定愁訴を引き起こします。冷えの状態が慢性的になると、下腹部の内臓が血行不良になり、女性は特に婦人科、男性は泌尿器科に問題が出てきやすいのです。腰痛、肩こりなどの体の痛みも根本的な原因は「冷え」です。
冷たい気(陰の気)は下降し下に停滞する、温かい気(陽気)は上昇し上に停滞するという性質を持ちます。空気もそうですし、水もそうです。物理的な法則なのですね、下が冷え上がのぼせるのは。そしてこの状態だと循環が起きにくいので、循環を良くするには、下を温かく、上を涼しくことが必要です。頭寒足熱という状態を作ると、気の原理に従い温かい気(陽気)は上昇し、冷たい気(陰の気)は下降して循環が促進されるのです。
瘀血(おけつ)とは?
身体のうっ血や充血。東洋医学では瘀血(おけつ)、汚れ血、ふる血ともよばれ悪血ともいいます。本来、体の中をサラサラとスムーズに流れるはずの血液が、体のあちこちで滞ったり、血液そのものが汚れてドロドロした血になり流れにくくなった状態を東洋医学では「瘀血(おけつ)」と言います。
血流が悪くなってくると粘性を帯びてきます(食べ過ぎてもなります)、イメージ的にはまさにドロドロした血液ですね。
瘀血は循環全体のこともあれば、特定の場所に現れることもあります。特に停滞しやすいのが下半身や下腹部の内臓ですが、この瘀血が体にさまざまな問題を引き起こすのです。
また、丹田と関係深い小腸などは、ものすごい量の毛細血管があり、冷えや瘀血(おけつ)という状態の影響を受けやすい内臓です。
私の施術の方針としては、全身への基本の手技、特にお腹への施術を丁寧に行い、日常的に下半身を温めて冷えや瘀血を改善して、全身の循環が活性化した状態に導いてあげるよう心がけています。
また慢性的な便秘、便秘がひどい方は、大腸虚、胆虚ということも多いので大腸経や胆経への施術が効果的な場合もあります。