お腹を大事にするのは日本の文化で、日本の東洋医学、武道や芸能もお腹を体と心の中心ととらえて重要視します。
そんな大事なお腹が冷えているのは「こりゃ、いかん」ということで、体やお腹の冷えが気になる方、妊活中の女性、便秘や下痢などお腹の調子がすぐれない方におススメしたいのが腹巻です。
冷えとり的には、気の流れを阻害してしまう(静電気が出やすい)フリースや化学繊維のものはNGで、素材は絹・シルク一択です。
お腹が冷えていると…
お腹、特に下腹部が冷えていると下半身全体の冷えを招き、その反対に上半身がのぼせて気の停滞が起こります。
気が滞ると血液の流れも悪くなり、血液が汚れた状態、東洋医学でいう瘀血(おけつ)という状態に陥ってしまいます。
瘀血(おけつ)とは?:
身体のうっ血や充血。東洋医学では瘀血(おけつ)、汚れ血、ふる血ともよばれ悪血ともいいます。本来、体の中をサラサラとスムーズに流れるはずの血液が、体のあちこちで滞ったり、血液そのものが汚れてドロドロした血になり流れにくくなった状態を東洋医学では「瘀血(おけつ)」と言います。
血流が悪くなってくると血液は粘性を帯びてきます(食べ過ぎてもなります)、イメージ的にはまさにドロドロした血液ですね。
瘀血は循環全体のこともあれば、特定の場所に現れることもあります。特に停滞しやすいのが下半身や下腹部の内臓ですが、この瘀血が体にさまざまな問題を引き起こすのです。
ある意味、この瘀血状態を回復させていこう、ってのが東洋医学、冷えとりの主眼でもあります。
気と血液の滞りが様々な不定愁訴の根底にあり、体の機能を回復、活性化させていくには気と血の流れを積極的に改善していきましょう、という考え方です。
お腹の経絡と丹田
ついでに少し気のお話をしますと、お腹には経絡(けいらく)という気の流れが全部あります(14経絡)。
特に日本の東洋医学では、お腹で診断したりお腹自体を治療していくのですが五臓六腑のうちで重要なのはやはり五臓という実質臓器です。
(中身が詰まっている内臓・反対に六腑というのは胃や大腸などの中が空洞の臓器のことです)
肝臓や腎臓、肺臓に脾臓、ついでに心臓。ここら辺が悪くなったら生命維持も危うい重要な臓器です。
内臓も血液の健全な流れがあってこそ元気に働いてくれるので、内臓は特に健全な血液の流れが必要な部位です。
あと丹田(たんでん)というのは体の気の中心点で、事実このポイントを中心にして力が伝わっていく場所です。
武道でも丹田を中心に技をかけたり、丹田を意識して動いたりして体を効率的に動かせるように鍛錬します。このお腹の中にある丹田を鍛えたり意識するというのも日本の文化の特徴ですね。
お腹の経絡や丹田を活性化するためにも、お腹を温められる絹の腹巻はおススメなのです。
おススメの絹・シルクの腹巻
初めに書いたように、冷えとり的には素材は絹・シルク一択です。
絹は生きている繊維とも呼ばれ、保温性が高く放湿性も優れています。夏はさらさら冬はぽかぽかの素材なんですね。
何がなんでもお腹を温めればいいというものではなく、フリースなどの化学繊維は静電気や帯電などで繊細な気の流れを阻害してしまいますし、電気やホッカイロの熱も体の深部までは伝わりにくいものです。
で、おススメの絹の腹巻ですが長さがいろいろあるんですね。
絹の腹巻は骨盤からお腹まで隠れる長めのものやお腹だけ隠れる短いもの、妊婦さん用のものなど多々ありサイズもあります。
みぞおちから下腹部まで隠れるような長めの腹巻がおススメですが、女性は胸のこともありますしファッションとの兼ね合いもあるでしょうから、ご自身のお腹周りのお肉とご相談して自分に合ったものを見つけてください。
上記の腹巻はこれ。
長めで薄手、絹100パーセントの腹巻でおススメです。暑い中、モデルさんに一週間使っていただいたところ、汗をかいてもすぐ乾いてさらさらしているので気持ちいいとのことです。
あと、女性だけでもなく男性にももちろんおススメですよ。