Contents
人体では成人で206個の骨がありますが、お互いの骨同士が接して数多くの関節を構成しています。
それらの関節の中でもよく動く関節は可動関節と呼ばれ、可動関節はその構造上大きく6つに分類されています。
6種類の可動関節
- 滑走関節
- 顆状関節
- 蝶番関節
- 車軸関節
- 球関節
- 鞍関節(あんかんせつ・くらかんせつ)
球関節
可動関節の一つ、球関節は肩関節のように球状の骨頭が受け手の骨の凹部にハマって、大きく自由に動ける関節です。
球関節に分類される肩関節などは、円を描くような動き、多方向への動きが可能で、非常に大きな可動域を持っています。
しかし、その可動性の高さゆえに不安定な関節とも言え、肩関節ではしばしば亜脱臼や脱臼などの問題が生じます。
参考リンク:球関節
球関節である肩関節
上腕肩甲関節ともよばれる肩関節は球関節に分類されます。
上腕骨の上腕骨頭が肩甲骨の肩甲窩に浅くハマっているのが肩関節で、非常に大きい可動域を持っていますが、その可動性の高さゆえに不安定で亜脱臼や脱臼が生じやすい関節です。
肩関節を動かす筋群のなかのローテーター・カフ(回旋筋腱板)とは、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋が構成する筋群の名称で、ローテーターカフは上腕骨頭を肩甲窩に近づけて動的安定性を維持するという重要な役割も持ちます。
しかし、肩関節はその構造上不安定な関節なのでこれらのローテーター・カフが骨と骨に挟まれる障害(インピンジメント)などがしばしば生じます。
ローテータ・カフの筋群の中では棘上筋が最も損傷を受けやすく、二番目に棘下筋が損傷を受けやすい筋肉だとされています。
球関節の仲間
球関節は比較的に骨同士が浅くハマっている関節で、より深く骨同士がハマっている関節は球関節の仲間である臼関節に分類されます。
股関節などが臼関節に分類され、臼関節である股関節は深くハマっているがゆえに脱臼や亜脱臼などは生じにくい安定した関節といえます。