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人体には成人では206個の骨があり、それぞれの骨が接して数多くの関節を作っています。
関節の中でもよく動く関節は可動関節と呼ばれ、その可動関節は構造により大きく6つに分類されています。
蝶番関節とは?
可動関節の6種類のうちの一つに分類されるのが蝶番関節です。
蝶番関節とはドアを止めている金具である蝶番のような関節で一つの基本面での動きしかできません。
膝関節や肘関節が蝶番関節に分類されますが、伸ばす・曲げるといった単純な動きしかできないのが蝶番関節の特徴です。
しかし蝶番関節は単純な動きしかできないゆえに非常に大きな可動域を持っている関節とも言えます。
参考リンク:蝶番関節
蝶番関節の動き
蝶番関節はドアのように開ける・閉めるといった二極的な動きが可能な関節です。
肘関節のように伸ばす・曲げるといったに方向の動きのみが可能です。
上腕骨と尺骨が作る肘関節は伸ばす・曲げると言った単純な動きしかできない関節で、0°の伸展位から約140~150°までの屈曲が可能です。
(前腕をねじる動きは回外・回内という動きで肘関節ではなく、橈骨と尺骨の橈尺関節により生じる動きです)
人体の蝶番関節
蝶番関節に分類される関節は四肢に多くあります。
膝関節や肘関節、足関節(距腿関節)、手足の指の関節(手のPIP関節・足のPIP関節、手のDIP関節・足のDIP関節、母指の中手指節間関節、母指の指節間関節)も蝶番関節に分類されるものが数多くあります。