上腕のツボに続き、特効穴19番目は前腕のツボです。
上肢のツボは、特に頚部や肩への施術を行ったときに気の抜けをよくするため、好転反応や頭部ののぼせを防ぐためにアフターケアとして行います。
もちろん、この前腕のツボは前腕の痛みや肘の痛み、前腕のスジのコリや緊張を取るのにも効果的です。
マッサージや指圧、エステなどに従事している人は前腕や指を酷使することもあり、腕の筋肉痛やしびれや緊張にはこのツボは大変役立ちます。
またこのツボは拇指まで続いているスジ状にありますので、拇指の痛みや使い過ぎなどでの症状にもよく使います。
20点の特効穴の施術法:
前腕のツボの圧し方
前腕のツボは自分でも圧しやすいところです。
私自身も肘で施術したり拇指で施術したりと、腕や手の指を酷使していますので自身のセルフケアとしてもよく使っています。
なんか同業者に最適なツボですね。
まずツボの場所、自分での圧し方、施術法を順に解説していきます。
このツボの効果は、上肢の気の滞りを取り、肘の痛みや前腕の痛み、喉や鼻の邪気を取るのに重要です。このツボを施術すると詰まっていた鼻が通ったという人も多いです。また便秘にも効くツボです。
前腕のツボの場所
この前腕のツボは自分でも探しやすく圧しやすいので、このストレッチ・ツボブログでも練習用のツボとして何回かご紹介してきました。
また施術の練習、セミナーでツボ圧しの練習にもよく使うツボです。手足のツボはうまく圧せなくても受け手へのダメージが少なくて済みますが、首や腰など体幹部のツボは心無い施術は受け手にダメージを与えやすいので、ツボ圧しの練習はまず手足のツボで行ってくださいね。
前腕のツボの自分での圧し方
このツボの自分での圧し方には2パターンあります。
拇指で圧すやり方と肘で圧すやり方ですが、肘でツボを圧す練習にもなります。
拇指で圧す場合は、片手で腕をつかむようにして拇指をツボに当て圧していきます。
肘で圧す場合は、自分のほうに引くと圧しやすくなります。肘で施術する場合は圧すというより、肘を引く動作や前に出す動作が大事なんですね。このツボで肘の使い方を練習してくださいね。
前腕のツボの施術法
このツボの施術法は3パターンあります。
受け手は仰臥位、あお向けで拇指で施術する場合と肘で施術する場合、あと受け手は座位で圧していくパターンがあります。
仰臥位、あお向けの場合
仰向けで拇指で押していく場合には、ツボを圧す反対の手を手首の上良辺においてこれを補とします。
ツボを捉えている手も人差し指を伸ばして指の側面を補とします。
ツボを捉えている拇指と補を同時に圧していくのがコツです。
肘での施術法は画像が取れ次第アップしていきます。
座位の場合
座位での場合、受け手は胡坐、もしくは正座で座り、術者は受け手の斜め後ろに座ります。
受け手の腕を上して術者の太ももの上に乗せ、その上から術者の手をかぶせてこれを補とします。
この補で受け手の腕を伸ばすようにして、寫である拇指でツボを圧していきます。