特に効くツボ、名付けて「特効穴(とっこうけつ)」頭のツボに続いて第二弾は首のツボ1です。
首のツボ1というのは首のツボ2があるからなのですけど、自分での首のツボの圧し方、セルフケアのやり方は首こりのツボで解説していますので、ここでは首のツボへの施術法を解説していきます。
しかし、ツボ圧しはまずは自分の身体で体感してみなければ、人に施すのもままなりませんので、首のツボの場所、自分での圧し方、施し方を順に解説していきます。
特効穴2、首のツボ2
首のツボ1,2ですが、自分でも圧しやすい位置にあるため、まずは自分でツボの場所や深さを感じてみてください。
なお首のツボは2点とも内頸部にありますので、力任せに圧すという手法は厳禁です。
スジとツボを正確に捉えられる、ゆるみを取るという動きを身に着けてから人に施す練習をしてください。
首のツボ1の効果としては、肩こり、首こりはもちろんのこと、喉の症状や胸の症状などの呼吸器の問題にも役立てます。
まぁ、いきなりやるのもなんですから、まずは自分で自分の頭のツボを圧してみてどんな感じがするのか、場所や方向などを確認してくださいね。
首のツボ1の場所
首には胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という筋肉があります。自分で首の横を触ってみるとこりっとした、つまめるくらいの太いスジがあります。
首のツボは2点、このスジ沿いにあり、首の中間らへんに首のツボ1、スジの付け根(首の付け根)に首のツボ2があります、今日は首のツボ1ね。
首のツボの自分での圧し方
写真のようにスジに手を当てて拇指で圧していきます。
ツボは圧すとツボ独特の感覚、痛気持ちいい感覚やスジ沿いに響く感覚があります。まずそのような感覚のする場所を探してみてください。
難しいことはないので、他の場所とは違う感覚のあるところを探しましょう。
スジの内側にあるので、スジの内側に拇指を当ててスジをねじるようにゆるみを取っていくのがコツです。
自分で圧す場合は、同じところを6秒ほど持続圧をして3,4回繰り返します。とても気持ちがいいと思います。
施術時にツボを圧す場合の姿勢
ツボへの施術は全身への基本の手技でもそうでしたけど、基本は写真のようにつま立ちで座ります。踵をつけて自分の軸と重心をど真ん中に置きます。
丹田にある程度の力を入れて、両足(太もも)の内側を締めるようにして膝で床を踏みしめます。
足の裏もテンションをかけて張るようにすると、全身の力がシンクロして力が逃げずツボを圧す方向と力が定まります。
ツボが正確に圧すコトができるように、身体が最も効率的に力を発揮できる(伝えることのできる)気の原理に即した身体の使い方を散々とご紹介してきたのはこのためだったんですね。
ツボを圧すには、丹田や腎経の力の入れ方を体得していなければできません。
また、足首が硬くて上記の座り方ができない方は、足首を柔らかくする方法や股関節が固くて上記の座り方がきついような方は、股関節を柔らかくする方法や股関節の柔軟をご参考ください。
首のツボ1への施術法
上記のような形で施術します。足は基本の姿勢から前足を出していますが、足の裏、腎経、丹田に力を入れるコトは同じです。
ツボは圧す手より支える手が大事です。ツボを圧す指や手を寫点(しゃてん)と呼び、これを補佐する指や手を補点(ほてん)と呼びますが補がしっかりしていると寫が生きてくるんですね、補がしっかりしているからツボを圧す方向や深さが定まるのです。
写真のようにツボに親指を当てたら、片手を受け手の方に当ててこれを補点として引くようにします。
肩の手と自分の大腿の側面を受け手に当てこれを補として、親指でツボをとらえ四指を補とします。
ツボを圧す方向はスパイラルです。スジの内側のゆるみと自分の指のゆるみを合わせるように(限界までゆるみをとるように)圧していきます。
このツボは鎖骨の裏側や胸に響くことがあり、内頸部や胸、呼吸器の邪気をとるのに大変有効です。