特に効くツボ、名付けて特効穴(とっこうけつ)その9は腰のツボ2です。
腰のツボは1,2ありますが、2点とも自分でも圧しやすいツボなので、まず腰のツボ2の場所、自分でのツボの確かめ方と圧し方、施術法を順に解説していきます。
20点の特効穴の施術法:
腰のツボ2の効果
この腰のツボは背中にある背部経絡、大腸経と膀胱経に属します。冷えなどでも緊張しやすく、便秘がちな女性や婦人病をお持ちの女性はこのツボの周辺が固く緊張してしまっているコトがよく診られます。
骨盤と腰の境目ですので、日常でもコリやすいところですし、腰痛や腰や背中のコリ、下腹部内臓の緊張を解消するのに重宝します。
また下腹部内臓に響くこともあり、下半身の気の滞りを取るためには外せないツボです。
腰のツボ2の圧し方
この腰のツボ2は自分では拇指で圧せますが、施術時には肘で圧していきます。
腰のツボ2の場所
腰のツボ2の自分での圧し方
横臥位、横向きになると表面のスジが緩んで圧しやすくなります。
腰のツボ2の施術法
この腰のツボ2は拇指でも圧すことができますが、かなり太いスジにありますのでスジが固くなってしまっているような方を施術すると、拇指を痛めてしまうこともあります。
よってこのツボは肘で施術することが多いのですが、肘で施術する場合は特に自分の姿勢や圧し方に気をつけねばなりません。
相手にもたれかかるような圧し方ではツボの底に届きませんし、相手にダメージを与えてしまうこともあります。
肘で施術するときはしっかり、自分を支える、肘でゆるみをとれるような動きができなければいけません。
ツボ圧しの基本姿勢
ツボへの施術は全身への基本の手技でもそうでしたけど、基本は写真のようにつま立ちで座ります。踵をつけて自分の軸と重心をど真ん中に置きます。
丹田にある程度の力を入れて、両足(太もも)の内側を締めるようにして膝で床を踏みしめます。
足の裏もテンションをかけて張るようにすると、全身の力がシンクロして力が逃げずツボを圧す方向と力が定まります。
ツボが正確に圧すコトができるように、身体が最も効率的に力を発揮できる(伝えることのできる)気の原理に即した身体の使い方を散々とご紹介してきたのはこのためだったんですね。
ツボを圧すには、丹田や腎経の力の入れ方を体得していなければできません。
片足を上げたり、片膝を上げることもありますが、自分の軸の中心に丹田を落としていくというやり方は同じです。
足首が硬くて上記の座り方ができない方は、足首を柔らかくする方法や股関節が固くて上記の座り方がきついような方は、股関節を柔らかくする方法や股関節の柔軟をご参考ください。
腰のツボ1への施術法
受け手は横臥位(おうがい)、横向きになるとツボが圧しやすくなります。
肘で圧す場合は、自分の片膝を受け手の肩の下、もう片方の膝を骨盤の下に入れ受け手に両膝の上に乗っかってもらってうつ伏せ気味の横向きになってもらいます。
腰のツボ2を圧してお腹や足先に響くことがあります。
骨盤(寛骨・腸骨)内に響くこともあり。腰のスジの付着部ですから腰のスジのコリには外せないツボです。