特効穴18番目は上腕のツボです。
ツボは体幹部から末端に圧していくのが基本です。首や肩のツボを圧したら、この上腕のツボ、次回に解説する前腕のツボ、手のツボと圧していくことで施術の効果を確かなものにします。
手足の末端までしっかり気の滞りを取ることで、好転反応やのぼせを防ぐという大事なアフターケアです。
末端のツボをおろそかにして、首だけとか肩だけとかの施術はその部位だけの気の過剰(のぼせ)を招き、また別の問題を起こしかねません。
ですので、首や肩のツボを取った時には手の末端まで、腰やお腹などを施術した際には足の末端までツボを取り、抜けをよくするのが基本です。
(もともと気の流れがよい人には末端までの施術は必要のないコトもあります)
20点の特効穴の施術法:
上腕のツボの圧し方
手足のツボは自分でも圧しやすいところです。まずツボの場所、自分での圧し方、施術法を順に解説していきます。
このツボの効果は、首から上肢の気の滞りを取り、肘の痛みや前腕の痛み、胸の邪気を取るのに重要です。
上腕のツボの場所
このツボは比較的に浅いツボですが、肘を伸ばしたままでは圧せません。肘を90度位に曲げると表面のスジが緩み圧しやすくなります。また腕を曲げすぎても圧しにくくなります。
ツボを施術する際には、そのツボがあるスジを緩めなければなりません。各ツボに圧しやすい、施術しやすい姿勢があります。
自分でのツボの圧し方
上記のように拇指でツボを押さえますが、ツボは圧すと響くというツボ独特の感覚があります。
スジ沿いに響いたり、全然関係のないところに響いたりしますが、特に気の滞りのある部位に響き、響きがあるということは気の滞りが抜けていく証です。
このツボも他の特効穴同様に響きやすいツボですので、まずは響く場所を探してください。
ツボが見つかったら、5,6秒持続圧をして3,4回繰り返します。
ツボは圧す方向が大事なのですが、このツボは上腕骨の斜め下から骨の内側(のちょっとした)を圧していくのがコツです。
上腕のツボへの施術法
画像は撮影次第にアップしていきます。
受け手は仰臥位、仰向けになり肘を90度曲げ、脇も90度開きます。
術者は受け手の前腕に手の当てこれを補とします。ツボは拇指で圧していきますが、自分で圧すのと同様に、上腕骨の斜め下から上に向かって圧す感じです。5,6秒持続圧をして3,4回繰り返します。
このツボの後は、前腕のツボと手のツボを圧していきます。