今回から気の癒し・実技編のスタートです。
まず初めに、施術前のストレッチの補助の仕方を解説します。
施術前に経絡のストレッチを行っておけば、受け手の状態も把握しやすいし、ストレッチでスジを緩ませておけばより深いツボや経絡を施術することができます。
施術時間の短縮のためにもなるし、より施術効果を高めることにもなる、時間は丁寧に行っても5分もかかりませんし、患者さんも覚えてしまえば自分でもできるので恵比寿整体院では評判がいいですね。
施術前の経絡ストレッチ(補助)
施術前のストレッチの補助 やり方
経絡ストレッチで自分で行うストレッチをご紹介していましたが、今回はそれを補助をしながら行う形です。
補助があるのとないのでは、スジを伸ばせる効果が全く違うんですね。
しかも、合気やツボや経絡への施術の基本の身体の使い方「ゆるみを取る」やり方で相手を補助していきますので、より深く全身をストレッチすることができます。
一つ一つの形や経絡の説明は個別の記事をご参考ください。
今回はまとめとして、補助付きのストレッチの流れをご紹介します。
腹式呼吸が大事
このブログでご紹介しているストレッチは全て腹式呼吸を使って行うように解説しています。
呼吸を上手く使わないと、いくらストレッチを頑張ってもほとんど効果はないんですね。
補助付きの場合も腹式呼吸をしてもらうように指導してあげてください。
腹式呼吸のやり方
意外と腹式呼吸って難しいんですね。それだけ私達は、普段から呼吸が浅いのです。苦手な人は、How to 腹式呼吸をご参考ください。
施術前のストレッチの手順
経絡ストレッチの形は6つあり、肺・大腸経、脾・胃経、腎・膀胱経、肝・胆経、心・小腸経、心包・三焦経の6系統の経絡をストレッチしていきます。
施術前に、この6つプラスお腹を緩めるストレッチを一つ行ってください。
順番は経絡の流れの順ではなく、やりやすい順番にしてあります。
1、肺経・大腸経
2、脾経・胃経
3、腎経・膀胱経
背中が丸まらないようにして、お腹を太ももに近づけていくようにしてもらいます。
補助する場合は誘導が大事なので、言葉巧みに導いてあげてくださいね。
ゆるみを取るのは、両手を腎臓の裏辺り(肋骨の際くらい)において両手で背中の皮膚のゆるみを取っていきます。
ゆるみを取る方向は斜め前です。圧すのと皮膚がずれる中間の角度でゆるみを取っていきます。
4、心経・小腸経
片手を腰椎に当ててお尻が上がらないようにして、片手で胸椎2,3番に手を当てて前方にゆるみを取っていきます。
5、心包経・三焦経
このストレッチは足の組み方、手の交差などややこしいので上手くサポートしてあげてください。
片手を腰椎に当ててお尻が上がらないようにして、片手で胸椎2,3番に手を当てて前方にゆるみを取っていきます。
この心包・三焦経と肝・胆経のストレッチは左右ありますので、右左同じように行ってください。
6、肝経・胆経
まず片手を太ももの上に置き動かないようにします。片手を脇においてゆるみを取っていきます。
補助する人は曲げていく方向の膝をストレッチする人の腰の横に当てて、姿勢が崩れないようにするとお互い楽に行うことができます。
7、お腹(丹田)
6系統のストレッチは補助をつけてより深いところまでスジ(経絡)をストレッチしてきましたが、今回のお腹のストレッチは補助はつけません。
患者さんが自分で行ってもらうのですが、術者は患者さんの隣で自分も行い、「こんな形でやってください」とアドバイスしてうまくできるように導いてあげてください。
ついでに自分もストレッチすればとても気持ちがいいですしね。
体の中心を柔らかくできるので、体を柔らかくする方法やおススメのストレッチでご紹介しているこのブログ一番のおススメのストレッチです。
ストレッチの補助・まとめ
最後のお腹のストレッチですが、身体を緩めるコツ、特にお腹、腰、股関節を緩めるストレッチのコツは腹式呼吸にあります。腹式呼吸を指導することを忘れずに導いてあげてくださいね。
6系統の経絡ストレッチとこのお腹のストレッチを丁寧にやっても5分もかかりません。この施術前のストレッチだけでも十分スジ(経絡)が伸ばされ大変気持ちいい実感、効果があります。
この後に全身への施術、症状への施術を行えば施術効果もより効果的なものになります。
その他のおすすめのストレッチ
患者さんの中には特定のスジ(経絡)が固い人、腰や股関節など特定の部位が固い人、はたまた全身が固い人、肩こりや頭痛など慢性的な症状でお困りの人がいると思います。
そんな方には、自分でできるストレッチなどでセルフケアできるようにアドバイスしてあげてください。
ご紹介したストレッチを基本にして、身体の症状やお悩み別のストレッチを行っていただければ、より効果的に安全に身体の各部位をストレッチすることができます。
症状や身体の状態にあった記事を参考にして、患者さんをうまく快方に導いてあげてください。
症状別おすすめのストレッチ