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今回は、疲れの取れる睡眠のコツをご紹介いたします。
できれば疲労を次の日に持ち越さず、朝起きたときには「よっしゃ、今日もやったるか」くらいの気力に満ちた体調で起きたいですよね。
疲れが抜けない、疲れやすいというのは体の冷えや瘀血(おけつ)といった血液の循環の悪い状態が引き起こしています。
疲れてもね、すぐに回復すれば問題ないのですが、いかんせん、皆さん身体も心も冷え切っていている。
昨日の疲れどころか、一昨日の疲れまで取れない。
疲れの取れる睡眠をとりたい、そんなような具体的な方法をお求めの方は、多くいらっしゃると思います。
今回は冷えとりの観点から、大変効果的な疲れの取れる睡眠のコツをお伝えしますので、ぜひ今日からお試しください。
疲れの取れる睡眠のコツ
疲れの取れる睡眠のコツ、それは足元を温めて寝るコトです。
これは冷えとりに深く関係しているコトですので、少し気と冷えについて説明しますね。
身体は寝ている間、身体が活動していないときに疲れから回復していきます。新鮮な血液が老廃物を運び去り、新鮮や栄養や酸素を身体中に行きわたらせることで、私たちの身体は日々、疲労から回復していきます。
血液の流れのいい状態、これが健康のためには欠かせないのですが、人間の身体は下半身が冷えやすく反対に頭部はのぼせやすい性質があります。
温かい気は上昇して頭で停滞して、冷えた気は下降して下半身に停滞します。これは全身の気の巡り、血液の巡りが滞るコトを意味しています。
冷えにより血液の流れが滞ると、血液が汚れている状態、瘀血(おけつ)という状態に陥ります。
疲れと深い関係の瘀血(おけつ)とは?:
身体のうっ血や充血。東洋医学では瘀血(おけつ)、汚れ血、ふる血ともよばれ悪血ともいいます。本来、体の中をサラサラとスムーズに流れるはずの血液が、体のあちこちで滞ったり、血液そのものが汚れてドロドロした血になり流れにくくなった状態を東洋医学では「瘀血(おけつ)」と言います。
血流が悪くなってくると粘性を帯びてきます(食べ過ぎてもなります)、イメージ的にはまさにドロドロした血液ですね。
瘀血は循環全体のこともあれば、特定の場所に現れることもあります。特に停滞しやすいのが下半身や下腹部の内臓ですが、この瘀血が体にさまざまな問題を引き起こすのです。
冷えや瘀血といった状態は、血流の悪い状態・気の流れの悪い状態ですので、体が疲労から回復する機能を激しく損ないます。
ということで、この冷えや瘀血を積極的に改善していこうというのが「the 冷えとり健康法」です。
疲れの取れる睡眠のコツは足元を温めるコト
はい、ズバリ疲れの取れる睡眠のコツは足元を温めるコトです。
湯たんぽや絹靴下などで足元を温めながら寝ると、効果的に冷えを改善できるのですが、足元が温かいってとても気持ちがいいんですね。
就寝時に限りませんが、足元が温かいと気持ちも落ち着いてきます。神経の緊張が取れたリラックスした状態になるんですね。
これは下が温かいことにより、上の脳の「のぼせ」が解消されるためです。のぼせって知恵熱のような状態、神経が興奮状態に傾いている状態、激しければ躁の状態です。これでは神経も休まりません。
こういう状態を簡単に改善できるのですから、冷えとりをやらない手はないんですけどね。
ということで、疲れの取れる睡眠のコツは足元を温めるコトなのですが、それには湯たんぽと絹靴下が最適です。
湯たんぽ
最近でも湯たんぽって人気なんです。特に冷えやすい女性や子供たちにね。子供って本能的に体の気持ちよさを求めますから、お子さんがいらっしゃる方はお子さんにも湯たんぽを入れてあげてください。
いろいろな素材の湯たんぽがありますが金属製やプラステック製は冷めやすいです、熱伝導もあまりよろしくない。
おススメするのは陶器の湯たんぽです。古風ですが覚めにくく遠赤外線効果があり体の深部にまで熱が届きます。
恵比寿整体院でも売っていますが(そのうちブログから買えるようにします)、amazonでも3000円くらいで売っていますのでポチりましょう。
湯たんぽを置く場所は足元です。腰やお腹の辺に置いている方もいらっしゃいますが、疲れの取れる睡眠に効果的なのは足元です。
そのままだと暑すぎますので、厚めのカバーに入れておけば朝まで温かで、大変気持ちよく目覚められますよ。
デメリットは陶器なので割れやすいコトですが、それほど薄くはないんで食器のように割れやすいものではありません。
絹靴下
冷えとりに欠かせない絹靴下ですが、これも女性にとても人気があります。絹は履いていただくと大変気持ちいい素材ですので、一回絹の気持ちよさを知ってしまったらもう手放せない方も多くいらっしゃいます。
絹は天然素材、保温性が高く汗などの湿気を放出する素材です。冬は暖かく夏はさらさら。
この絹靴下は日常的に履いていただくと効果的に冷えを改善できますので、大変おススメですが就寝時にも絹靴下を履いてみてください、大変気持ちがよいですよ。
温かければ電気毛布などでもいいんじゃない?と思われるかもしれませんが電気の熱は体の深部にまでは届きにくく冷めやすいんですね。あと電気や化学繊維は自然な気の流れを阻害します。就寝時は特に静電気などが起こりやすい素材は避けましょう。
疲れをとる睡眠に役立つコト
疲れをとる睡眠に役立つコトはたくさんあります。
まずハズせないのが半身浴。身体の緊張が抜けにくい方、腰や肩など身体の部分的なところが特に疲れている方には、自分でコリをほぐせるストレッチやツボがお役に立ちます。
疲れの取れる半身浴
半身浴も効果的な冷えとりですが、半身浴をしてからの睡眠は疲れをとる定番です。
なにも寝る直前ではなくても構いません。半身浴でしっかり体の深部まで温まったら何時間も体が温かい状態が続きます。
疲れているときほど長めに半身浴をしたり、調子の悪いときも長めに半身浴をしたりして、簡単に自分で体調を管理できるのもいいですね、お手軽ですしね。
疲れの取れる睡眠のための半身浴のやり方:
- お湯はみぞおちくらいまで、心臓は温めません。
- 下半身だけ温めたいので、腕は必ず出して入ります。
- お湯の温度は39~40度くらい、熱すぎはいけません。
- お腹の中が温まるまで20分は入ります。長い分にはいくら長く入っても良いです。
- 工夫して半身浴を楽しみましょう。
さらに詳しくは体を柔らかくする半身浴のやり方をご参照ください。
腕を温めないこと、心臓は温めないこと、上半身を温めないことがコツです。
疲れの取れる睡眠に役立つストレッチ
身体の疲れって一番にくるのはお腹の中。ここには大腰筋という身体を支える大きな筋肉があり、大腰筋が疲れてくると、
この疲労の溜まりやすい大腰筋ですが、身体の深部にありマッサージや指圧などでは直接にはコリをとることができません。身体を支える大事な筋肉ですから私も直接スジやツボを取りたいのですが、いかんせん触れない…、ストレッチのような運動療法でしかケアできない部分なのです。
この大腰筋をストレッチできる形がありますが、背骨自体を大変気持ちよく伸ばせるため自律神経の乱れを整えるのにも役立ちます。
ストレッチを効果的に行うために:
安全に効果的にストレッチを行うためには腹式呼吸が欠かせませんので、先に腹式呼吸をご説明しますね。
腹式呼吸は息は口から吐いて、鼻から吸うようにします。
効果的に体を緩めるコツは、腹式呼吸にあります。いくら柔軟やストレッチをしても体が柔らかくならないような方は、呼吸が浅いのです。
体の固さって、神経の緊張が原因ですから、頑張ってうんうんとストレッチしても準備運動くらいの効果しかないのです。
腹式呼吸が初めての方もいらっしゃるかもしれませんが、呼吸をうまく使うと、普段から交感神経優位の緊張している体を、副交感神経優位のリラックス状態にすることができます。
疲れをとるのに腹式呼吸だけでも効果がありますし、ストレッチの効果を最大限引き出すためにも腹式呼吸は欠かせません。
腹式呼吸が苦手な方や初めての方は、体を柔らかくする腹式呼吸をご参照ください。
大腰筋のストレッチの手順
仙骨と腰椎、お腹の中(丹田)を深く気持ちよくストレッチできる形ですが、股関節も深くストレッチできます。
身体が硬い人は硬い人なりに気持ちよくストレッチできればいいので、決して無理をしてはいけません。硬い人用、柔らかい人用、更に気持ちよさを求める人用に、深さの異なる3段階のストレッチをご紹介いたします。
基本、硬い人用
身体の堅い人は床に両手をついて、しっかり身体を支えて写真のような姿勢をとってください。そして腹式呼吸をしてください。上記の姿勢で腹式呼吸をすると、お腹の中、大腰筋がとても気持ちよくストレッチできます。5,6回深く腹式呼吸をしてください、お好きな方は10回ほど。これだけでとても深くストレッチできます。
柔らかい人用
そんなんじゃ物足りない人は両手を膝の上において、天井を見上げてさらに腰をストレッチしてください。とても気持ちよくストレッチすることができます。
床から手を離すとグラグラしてしまう人は、そのまま床から手を離さずにストレッチしてくださいね。柔らかい人は膝の上に手を置いてストレッチすることでより深く大腰筋をストレッチできます。深く呼吸することがメインですから、腹式呼吸を忘れずに。
あとこのストレッチには先があります。
↑のような更に腰をストレッチできる形ですが、あり程度体が柔らかい人じゃないできません。腰痛ストレッチのやり方にて動画付きで解説しています。ご興味のある方はご参考ください。
症状別ストレッチ
疲れの取れる睡眠のために、身体のどこかが痛かったり症状がある方はお悩み別ストレッチをご参考ください。
身体の疲れを取るストレッチ
身体の疲れ、コリをとるツボ
ツボはコリや身体の部分的な疲れが取れないときにはとても重宝します。難しいツボの探し方や圧し方を各記事で丁寧に解説していますので、症状にあったツボをマスターしてください。
身体の疲れを取るツボ
まとめ
症状のある方はストレッチやツボも活用してください。
また、体質的に冷えがお強い方や疲れが取れにくい方、何かしらの慢性的な症状がある方には、ツボや経絡の施術を受けられる鍼灸や指圧、もしくは専門的な整体院などをおススメいたします。