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今回は目の疲れをとるツボのご紹介ですが、このツボは自分でも圧しやすく目の疲れを取るのに大変効果的です。
目が疲れている、目が疲れやすい、デスクワークやパソコン作業ばかりで目に負担をかけてしまっている方は是非、ご紹介する目の疲れを取るツボを使って日々の目の疲れを取ってください。
今回ご紹介する目の疲れを取るツボは、施術でもよく使うツボです。目の疲れや頭の疲れ、首こりからくる頭痛の処置に使いますが、このツボは自分でも圧しやすいため、コリからくる頭痛や目の疲れのセルフケアに最適なツボです。
このツボは私自身も人に施すだけではなく、自分でよく使っているツボですので、自分で目の疲れを取るツボの探し方と効果的な圧し方、治療家さんたちの為に人に施すツボの圧し方を解説したいと思います。
目の疲れを取るツボ
自分でも効果を出しやすい目の疲れを取るツボが一点あります。頭痛のツボ、目が痛いときの治し方でもご紹介しているツボです。自分でも圧しやすいツボですが、効果が出るようにツボを圧すには、ツボの圧す方向や力加減など少々コツが要ります。効果を出すためにツボを正確に圧した時の独特の感覚「響き」を感じるくらい圧してほしいのですが、初めての方は少々、練習がいるかもしれません。
丁寧に目の疲れの取れるツボを解説していくので、写真と解説をよく読んで順序を追ってやってみてください。
[aside type="normal"]ツボについて詳しく知りたい方は、先にツボ基礎知識をご参考ください。
ツボ基礎知識:
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効果的なツボ圧しのやり方
ツボは正確に圧すと独特の感覚があります。ツボを圧している奥のほうや全然別のところに響く感覚、スジ沿いに響く感覚、「効いてるなぁ」という痛気持ちいい感覚ですが、目の疲れを取るツボの場合は目の奥や頭の中に響くことがよくあります。
この響く感覚というのは、気の滞りが抜けて(邪気が抜けて)気の流れが回復していく独特の生命感覚です。この響きを感じるくらいにツボを圧していかないとツボの効果ってほとんど無いので、自分の感覚に耳を傾けて自分の体が感じているコトを頼りにツボを探して圧していってください。
ツボ圧しの流れとしては、
- 目の疲れを取るツボを探す
- 目の疲れを取るツボを圧す:一回5,6秒持続圧をします。効いているなという深さ、強さのまま5,6秒間圧している力を維持します。
- 一回力を抜いて、同じことを3,4回繰り返します。(max6~8回まで)
- アフターケアの手のツボを同じように圧す
です。最後に手のツボを圧すことで末端まで気の滞りをとり、効果を確かなものにして好転反応を防ぎます。
(一か所だけ攻めると部分だけ気の過剰が起こり、手や足などの末端にその反動が起きやすいのです)
ツボの位置
特に目の疲れに効くツボは写真の完骨がとても効果的です。自分で耳の後ろ下を触ると骨の出っ張り、乳様突起(にゅうようとっき)が触れます。この乳様突起の下にツボがあります。
このツボと肩甲骨はスジでつながっていて、肩こりや肩が重いようなときにスジがコッてきて頭が痛くなることもあります。肩こりからくる目の疲れや頭の痛みなどの場合には、この完骨と肩甲骨のツボを合わせて圧すと大変効果的です。
ツボの探し方
写真のように乳様突起の下に親指を当てて、四指をくっつけてこめかみに当てます。ツボを圧すには支点が必要でこの場合は四指が支点になります。
この支点は補(ほ)といい、ツボに当てているところは遮(しゃ)といいます。実はツボを圧すにはこの補が大事なんです。物事ってそうですよね、支点があるから作用点がある。何事も部分ではなく全体的であるというのが物事の真理なんですね。
虚実と補瀉・東洋医学のツボの状態の診断法、治療法
上記のように手を当てて、このツボは頭の中心に向かって圧していきますので、乳様突起の下に親指を入れ込むようにします。骨のきわにツボはありますので、骨のきわを親指で探してください。
少し力を入れて圧してみて、つ~んとする感じや気持ちいい感じ、他の部分とは違う感じがあったらそこが効果的なツボです。
ツボの圧し方
頭の中心、脳の中心に向かってツボを圧します。ツボを方向が少し違っただけで全く感じ方が違うと思います。まずは響くような方向を探してください。
大体、この辺でこの方向というのが分かったら、少し強めに(四指と親指同じくらいの力で)ツボを圧していきます。響きがある深さまで圧したらそのまま5,6秒維持します。
一回ツボを圧したら力を抜いてから、3,4回繰り返します。自分ではダメージを受けるほどにはツボを圧せませんが、max6~8回ほどにしてください。
アフターケアのツボ
ご紹介したツボだけでもいいのですが、より効果を確実なものにするなら手のツボを圧していきます。
施術においては必ずスジの末端までツボを圧して好転反応が起こるのを防ぎます。自分では好転反応が起こるほどは圧せないのですが、気持ちいいツボですし、手の疲れをとったり顔面の症状を取るのにも効果的なツボですのでご紹介しておきます。
手のツボ
有名な合谷(ごうこく)というツボですが、ここも自分では圧しやすいツボですね。ツボを骨の際に向かって圧すのがコツです。
先ほどと同じように、ツボを探して5,6秒の持続圧、3~4回繰り返して圧してください。
腕の症状がある方は、腕のツボ、肘が痛いときの治し方、親指が痛いときの治し方、腕が痛いときの治し方、などがお役に立てると思います、ご自身の症状にあった記事をご参考ください。
目の疲れを取るツボも手のツボも、自分で圧しやすく効果が出しやすいツボです。この2つのツボは覚えておくと大変重宝しますので、何回かチャレンジしてみてツボ圧しのコツを体得してください。
では、次は治療家さんたちの為に目の疲れを取るツボの施術法をご紹介します。
目の疲れを取るツボの施術法
ツボは目の疲れや体の症状、コリなどを取るのに即効的で大変効果があります。効果があるということは、強すぎる刺激や間違った刺激の与え方では受け手にダメージを与えてしまいます。
繊細な気の流れにダメージを与えてしまうということですが、術者はまず先ほどご紹介した自分でツボを圧す方法でツボの深さや力加減を体得してから人に施すようにしてください。
また、先ほど書いた補というものが施術においてはとても重要なので、詳しく説明したいと思います。
補が重要なツボへの施術
補(ほ)とは支点で寫(しゃ)とは作用点です。ツボに当てている部分が寫でそれを支える部分が補になります。
補があるから寫ができるのですが、初学者は寫だけに捕らわれがちです。
何事もそうですよね。部分だけに捕らわれて全体的なバランスがわからない。スポーツでも武道でも身体を使うって、この補と寫が意識的にできなければその道のプロにはなれません。
まぁ、このことはまた書くとして目の疲れをとるツボへの施術ということに限れば補とは、
受け手に当てている下肢の側面、ツボに当てている手の四指、受け手の肩を引く手、これになります。
(本当は自分を支えている足の裏や重力に対抗している全身の力、自分を支えている力全体が補)
一つのツボを圧すにも(寫する)のにも無数の補があるからできるんですね。
人生そのものですねぇ、自分という作用点は無数の補に支えられている。この場合の補とは自然や家族、自分を愛していてくれる人、神様に仏様も含めてもいい。
あぁ、脱線しそうだ(笑)、でも東洋医学って精神的なんですね。目指しているのが根本的治癒、そもそもが人の心身の理、存在の理なしには健康もあり得ないですからね。
で、目の疲れをとるツボの場合ですね。受け手は横向きになり術者は写真の形なら、右膝をついて左足は立てます。右膝の側面を受け手に当て右手で受け手の肩を引くようにして補とします。
親指をツボに当て寫点として、その手の四指を補とします。
力を入れる割合は、寫が4割、補が6割。補のほうに多くの力を入れるんですね。
そして頭の中心に向かって補寫一体となって圧していきます。
響きやすいツボですので、受け手に確認しながら(もしくは受け手の感じていることをイメージしながら)圧していきます。
基本はツボの底まで圧したら5,6秒維持して、一回力を抜いて3回ほど圧していきます。
正確に圧せればほとんどの場合は強く響くツボです。響くほど痛いけど気持ちいい程度に圧せれば、数回のツボ圧しの後には受け手はとっても目や頭がすっきりしている実感があると思います。あまりの効果に驚かれる方も多くいらっしゃいますね。
簡単に目の疲れを取るツボへの施術、特に補が大事だということを説明しましたが、素人療法はいけませんね。本気で人に施したいならネットの情報だけでなく実地で学びましょう。いい師匠を探してください、私でもお役に立てれば喜んで教えますよ。
まとめ
目の疲れの取れるツボのセルフケアと施術の方法を解説してきましたが、セルフケアなどはお伝えしやすいのですけどね、施術の方法はブログでは伝えにくいというか、あまりブログでは伝えたくないんですね。
これは私にも「天の宝は乱りに教えてはならない」という古風な考え方があるためです。セルフケアの情報なら喜んで写真撮って詳しくお伝えしたいんですけどね。
施術においては術者の精神性の高さが問われるんですね。中途半端な覚悟で人のお悩みに関わってほしく無いというか、お金もうけだけのために物事の理を使ってほしくないんですね。
まぁ、人生においても施術においても愛がなければ無意味だ、ということで今回は締めさせていただきます。
目が疲れやすい方、目が疲れている方は首こりからくる目の疲れを取るストレッチや疲れの取れる睡眠などもお役に立てると思います。