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どこか痛いところや気になるところ、体の不調でお困りではありませんか?
体は健康ですか?人生を謳歌していますか?
もし心身の不調やお悩みなら、不調やお悩みの根本的な原因を解消できる東洋医学が強い味方になることができます。
今回は、健康と美容に貪欲な(笑)女性のために、怪しい美容用品やサプリメント、健康食品やダイエット食品、高価でいまいち信用できないモノでお金儲けをしたがる美容・健康業界に振り回されないように、東洋医学の見地から、女性の健康と美容についてご説明したいと思います。
十数年、東洋医学の治療家として、冷えとりを自ら実践、患者さんにもアドバイスしてきました。特に女性の健康問題、美容の問題を解決していくのに、冷えや瘀血(おけつ)といった状態を改善する「冷えとり」は欠かせません。
長年、治療を営み健康業界の裏側を知っているので、世に溢れている健康食品や美容用品、ダイエット商品など、私自身もいまいち信用できません。
今回は怪しい情報に惑わされないよう、繊細な女性の体にはどのような健康法、美容法が必要で何がいらないのか、詳しくご説明したいと思います。
流行り廃りが多い健康業界
少々、耳が痛いお話かもしれません(笑)。女性なら誰でも一度は、美容用品やダイエット食品、美容法やダイエット法に手を出したことがあるかと思います。そして続かなかった…。
これらで効果があることはほとんどないのですが、ある意味騙されてしまうんですね、女性って可愛い(笑)。
私は男性なので理解できないことも多くありますが、女性の購買意欲は半端ない(笑)ので企業のターゲットにされるんですね。
まぁ少しの間だけ、理想の体とか夢を見さしてくれるのだから、いいじゃんという意見もありますが、体の法則、体の原理を無視したような健康法や健康食品には意味がありません。
体の基本的機能、消化吸収や新陳代謝などが低下している状態では、いくら健康や美容によい成分でも吸収されませんし、続かないような健康法やダイエット法では時間の無駄です。
急激に流行るようなモノは大体、廃れます。懐かしのビリーズブートキャンプ(笑)、コアリズム、ロングブレスダイエット、なんだかダイエット、なんだか健康法。流行ったもので生き残っているのはほぼ無いんですね。これはこれからも続きます。
何事も正当なものほど、話題にならないし、お金が絡まないと話題になりにくい…、現代社会、情報社会の嫌な部分ですね。
私は治療を10数年、営んできました。今まで様々な企業や個人から、治療院で健康食品やダイエット食品、健康器具やサプリメントなどを売ってほしいという案内を何百件も見てきました。
私としては、こういうものには懐疑的なので、一つも取り扱ったことはないのですが、今思うと1%くらいのものしか生き残っていませんね。
高価なものも多いし、消費させてなんぼ、の世界です。
私の行っている東洋医学は、何か体の外部から取り入れることより、ナチュラルに体の内部を活性化、調和させることに主眼を置いています。東洋医学は養生法や健康法がとても豊かなのです。
何か体の外部のモノに頼らなくても、十分に自分で心身を調子よくできますが、みんな外の力に頼りすぎるんですね。
万病のもと「冷え」
体の不調の根本的な原因はずばり「冷えと瘀血(おけつ)」です。ここでいう冷えとは下半身が冷たく上半身が熱い状態、下半身が冷え上半身がのぼせている状態をいいます。
この「冷えとのぼせ」の状態だと、全身の血の巡り、気の巡りが滞り、血が汚れてきます。東洋医学では、その汚れた血を瘀血(おけつ)といいます。
瘀血は汚れて粘性を帯びた血液です。イメージ的にはドロドロの血液ですね。
- 足は冷えやすい
- 脳は血液を大量に使うため、頭脳労働、ストレス、不安、心配でも脳は充血状態になり、のぼせます。
- 食べ過ぎや過食が続くと、血液は瘀血状態になります。
- 運動不足、下半身の筋肉がないと、冷えやのぼせを招きます。
瘀血という状態は、老廃物が出て行かず、新鮮な酸素や栄養素は体中にいきわたりにくい状態ですから、あらゆる不調の原因になります。
特に女性でしたら、お肌のくすみやトラブル、便秘、更年期障害、冷え性、etc…。
そしてこれが大事なのですけど、冷えと瘀血は子宮や卵巣機能にかなりの影響力を持っています。
子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫などは東洋医学では瘀血の症状と診ているのですが、卵巣にできてしまった子宮内膜症が毎月の生理のたびに出血し、卵巣内に血が溜まってしまう「チョコレートのう腫」などは瘀血の典型的なものです。
機能的問題の不妊症などもそうですし、上記の子宮の症状、PMSや月経の問題は、気の巡りを改善し血の巡りを回復させていけば、東洋医学においては改善しやすい問題です。
血の道症
月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神的、身体症状のことを東洋医学では「血の道症・ちのみちしょう」といいます。
同じような言葉に、血病(ちやまい)、血かた、血が荒れる、などありますが、女性は血の巡りに敏感なんですね。
女性は男性より筋肉がない、また子宮卵巣機能という血の影響を受ける臓器があるので血の巡りが悪ければ、女性は男性より精神的、身体的にも影響を受けやすいのです。
繊細な女性の体
上記のように女性の体は、血の巡りに敏感なんですね。
そもそも血の巡りがなければ正常な活動を維持できません。血液が新鮮な酸素や栄養素を体中にいきわたらせ、老廃物を運び去る働きがうまくいかなければ、どんな症状がおこってもおかしくはないのです。
特に妊娠期は、胎児へも血が供給されなければならず、また胎児の老廃物もお母さんの体が処理しなければなりません。妊娠期には母体に多大な血の巡りの負担があるのです。
ほんと、男性より大変なんですね。
女性は命を育むという性質を持っています。女性は男性より生命(いのち)に近いんですね。男性は論理的でモノ的ですし、生命本来の性質から離れてしまっているような所があります。
月のリズムを受け、潮や海と一緒の女性の周期。母なる海を抱えている女性の体。生命を育む女性の性質。女性の身体は生命の本質に近いんですね。
女性と東洋医学
東洋医学は生命を癒します。冷えや瘀血などが引き起こす気の滞りや血の滞り、これらの状態が引き起こす病には東洋医学が最適です。
反対に、肉体的損傷や遺伝病、怪我や外傷などには西洋医学が最適です。
状態を改善した方がいいのか、モノ的に改善した方がいいのか、東洋医学と西洋医学では扱う分野が違うのです。慢性的な症状の改善には東洋医学、急性的な症状、緊急医療には西洋医学ということもできます。
冷えや瘀血による血の滞り、気の滞りが原因な以上、現代医学的な手法が合わない症状もあります。機能的不妊症や血の道症、婦人病などは特にこれに当てはまると思います。
症状があっても、病院の検査で何も異常がないということもよくあります。こういうのは状態の病ですね。状態というのは検査ではわかりません。モノ的、数字的に異常ななければ処置のしようがないというのが現代医学の現状です。最近では、検査や数字上異常がない場合、鬱の薬や心療内科を進められる場合も多いようです。
繊細な女性の体は、ある意味攻撃的な現代医学が合わないのかもしれません。薬が合わない、できるだけ薬を使いたくない女性も多くいらっしゃいます。ナチュラル志向も女性に多いですしね。
そういう方にも東洋医学は合うのでしょう。状態を診断して状態をより調和したものに改善していく東洋医学、ある種女性的な医学かもしれませんね。
繊細な女性の体を思うと、やはり現代風のダイエット食品や健康食品、よくわからない健康法などはやはり合わないのですね、生命の本質に即していないものは根本的に合わないのです。何かとやるよりは、やはり調和やナチュラルを目指した体質改善、ダイエット法、健康法、治療法でなければ合わないということですね。
摂るよりは出す「体の原則」
ここで体の真理を一つ。
現代風のダイエット食品や健康食品は摂るコトを勧めますよね。消費させなければならないのでそうなるんですけど。体の原理は出すほうが先なんですね。余分なものが詰まっていたら新しいものは入れない。
いくら体に良い栄養素でも吸収されなければ意味がない。呼吸も息を吐くから、新鮮な息が吸えるんですね。でも今は摂ることばかり勧めてくる…、
心も同じですよね、あの人の思いを引きずっているから、次の恋に行けない…。
体も心も出すことが先なんですね。出せば自然といいものが入ってくる。
出せば自然といいものが入ってくるのにね、私たちは執着というものがありますから、あまり出したがらないんですね。
近年流行った、断捨離やデトックスの考えですね。
これ東洋医学の治療も同じなんです。良いものを与えるより先に、血の滞り、気の滞りを邪魔しているものを取り除けばいいんですね。健康を邪魔しているものを取り除けば、自然と体は健康になっていく。
体のコトでもあるけど、心のコトでもあるんですね、これって。
私たちの心には「餓鬼のような心」満ち足りない心、足るを知らない心がありますからね。摂ろう摂ろうとしてしまう。(from 森羅万象の分け方 一心十界)
ちょっとこれを機会に、少し自分の心をのぞいてみたら面白いと思いますよ。どんな心があるのか、本当に必要なものは何か?健康に必要なものは何か?自分の心がクリアになることも健康への秘訣なのです。
健康と冷えとり
というわけで冷えとりのご紹介に入るのですけど、男女問わず、特に女性には冷えとりは必須なのです。私自身も10数年、冷えとりを続けてきて自分の体で冷えとりの効果は実証済みですし、患者さんにも冷えとりをアドバイスして、実践していただいてご好評を得ています。
特に子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫の改善、施術と冷えとりでお子さんを授かった方も多くいらっしゃいます。特に不妊症の方には、冷えをとり妊娠しやすい体作りのために、冷えとりは欠かせません。
頭痛や肩こりに首こり、めまいや耳鳴りなど頭部や上半身の症状でも、その根本的な原因は「のぼせ」です。足が冷えてその反対に頭部がのぼせて充血して頭部へ症状が出るのです。
頭部の症状でも、足を温めると改善していくのは冷えとりの面白い所です。
また腰や泌尿器や消化器も冷えに弱いところです。腰痛の改善、自律神経の乱れ、頻尿や胃腸の不調にも冷えとりは大事です。
なんたって血行が良くなって血がきれいになるのですからね、その恩恵は計り知れません。症状の改善ばかりではなく体調維持、心身が気力に満ち溢れているためにも冷えとりは効果的です。
冷えとりだけでもよくなっていく方は大勢いらっしゃいますし、恵比寿整体院ではツボと経絡への施術とともに、冷えとりを行っていただいていますから、施術回数も少ないですし、回復も早いのです。
美容と冷えとり
美容に貪欲な女性のために、少し冷えとりと美容の関係についてお話します。
ハードなお仕事の人ほど体のケアに気をかけていますから、モデルさんや芸能人にも、冷えとりや半身浴を習慣付けていらっしゃる方は多いようです。最近は特に半身浴の愛好家(笑)さんたちが多いですね。
東洋医学ではお肌、皮膚は大腸経と肺経が司っています。皮膚は自分と外界との境なので、肺・大腸経の働きは内界と外界の交流です。
特に大腸経の気の滞りは皮膚に顕著に表れます。便秘気味の方はお肌の調子も悪いのではないのでしょうか?アトピー性皮膚炎の方に、強度の便秘症の方が多いのも東洋医学的には納得なのです。
冷えや瘀血が引き起こす循環不良、気の滞りはまだあります。腎・膀胱経といった気の流れは、女性ホルモンや内分泌を司っています。体の黒いところと固いところは腎経の担当なので腎経が弱ってくると、髪に艶がなくなりパサパサしてきます。目の黒目がぼやけてきて生気のないような目になりますし、骨も爪も弱ってきます。
腎経が弱ってくると骨が弱くなったり、気力体力が落ちてきたり老化の症状が出てくるのです、そして泌尿器の腎・膀胱経は冷えにとても弱いところなのですね。
瘀血というのは血が汚いことですから、血液をろ過する腎臓に負担がかかってもおかしくありませんし、そしてそんな状態が慢性化すれば、腎臓の機能も落ちてきます。
腎経は、体を支える気の流れなので、腎経が弱ると腰が丸くなり猫背、美しい姿勢が保てなくなってきます。
冷えとりはデトックス
冷えとりをしていると、気の滞り血の滞りが回復して、今までたまっていたもの、老廃物やいらないエネルギーを出そうとする働きが活発になります。今まで以上にその働きが活発になるので、驚かれる方もいらっしゃいますが、これは体の正常な反応です。
冷えや瘀血の状態とは、出す力が弱まっている体の状態なのですね。老廃物が溜まっているのに循環が悪く出したいのに出せない…、悪循環ですね。
足を温めたり半身浴で冷えや瘀血が改善してくると、お肌・皮膚からも老廃物が出てきます。皮膚の汗腺が開き、滴のような汗ではなくても蒸気の汗もたくさん出てきます。だから半身浴などでもお肌の調子が良くなってくるのですね。
便秘気味の人も宿便がでて腸内環境がきれいになれば、お肌に負担を回すこともないですし、腎・膀胱経が温まり気の滞りが回復してくると、気力はみなぎり、目は生き生きとして、髪もきれいに、爪や骨も丈夫になり、体の芯に力が入り、姿勢も美しく見えてきます。
先に書いたように、出せば自然といい状態になるんですね。冷えとりは循環を良くして、老廃物などを出すデトックス療法なのです。
ダイエットと冷えとり
はい、女性の関心の的「ダイエット」と冷えとりのお話です。冷えとりで循環がよくなってくると、確実に体重は減ります。私も5,6キロ落ちましたし、患者さんでは20キロ落ちた方もいらっしゃいます(もともと豊かな体型の方でしたが)。
これは人間の体重の大半は水分だからです。人間の体は、子供で約70%、成人では約60~65%、老人では50~55%が水で満たされています。
冷えとり、特に半身浴などで汗をたくさん出せるようになると、体にため込んだ要らない水分が出ていき体重が落ちます。
東洋医学では水毒といい、体の中の排出されない余分な水分は毒なのですね。余分な水分自体が更に体を冷やす原因にもなりますし、重篤な疾患でいえばお腹の中に水が溜まる「腹水・ふくすい」というものもあります。
水と脂肪の違うところは溜まる速さと抜ける速さです。水の場合は目に見えて変化が激しくわかります。水と違い脂肪は抜けていくのにとても時間がかかるのです、残念(笑)。
でも冷えとりで循環の良い体内環境を作っていけば脂肪の抜け、脂肪の消費も早くなりますしね、中性脂肪やコレステロール、悪玉菌の数値も確実に変化していきます。
冷えとりをしっかり行っていると、一度体重は落ちますが、骨が丈夫になってくると見た目は締まってきているのに、体重は重くなります。骨密度が増え骨が丈夫になり重くなってくるのですね。
女性には体重の数字だけではなく、中身を大事にしてほしいです。いくら数字が軽くても体の中身が不健康だったら、元も子もありません。
冷えとり実践法
ということで、冷えとりの実践法のご紹介です。実践法といっても簡単なものです、冷えとり健康法はズボラな健康法なのです。
コツは半身浴で、内臓や下半身を温め、絹靴下を重ね履きして「頭寒足熱」という循環が良い状態を作ることです。常に循環の良い状態にしておけばいいだけの簡単な健康法なんですけど、効果はね、体験してみてください(笑)。
冷えとり実践法を一つずつ簡単に解説していきますが、さらに詳しく知りたい人は関連ページをご参考ください。
絹靴下
冷えとりに欠かせない絹・シルクの靴下の重ね履きです。これがなかなか侮れないんですね(笑)。
絹の効果、それはデトックス効果です。絹は老廃物を出し力が強く、保温性も高いのです。
生きている繊維といわれる絹・シルクは蚕の繭から作りますが、蚕の繭は新鮮な空気を取り込んだり、排泄物、老廃物を吸い取って排出したりと、内からの汚れを外に出し、外から必要なものを取り込むといった素晴らしい機能が繭にはあります。
また絹、シルクの成分のアミノ酸も、様々な効果が知られています(飲んだりする粉末も売られています)。
古来から絹・シルクの効果は知られていましたが、昔は高貴な人の衣料だったんですね。それを靴下で履くんですから気持ちいいんです(笑)。
いや、本当に絹の歯触りは気持ちいいんですね。水分の排出性能、保温効果は繊維の中でもトップクラス+デトックス効果ありですからね。
夏はさらさら冬はポカポカの絹靴下を、足を温め循環を良くして、足先からの老廃物を輩出する目的で履きます。
足先は指の間にたくさんのツボや汗腺があり、一番老廃物が出るところなのです。体の末端まで気の滞りをとるといった効果も絹靴下は兼ねているのです。
from 冷えをとる絹靴下
半身浴
これは絶対に外せませんね、半身浴。循環促進の為、とにもかくにもやってください。
半身浴は下半身だけ温めます。のぼせやすい上半身を温めないのがコツなので、腕は必ず出して入ります。
- お湯はみぞおちまで、心臓は温めません。
- のぼせないように、必ず腕は出します。
- お湯の温度は39~40度。熱すぎはいけません。
- お腹の中まで温まるのに20分は入ります。長い分にはいくら長くてもいいです。
半身浴は習慣づけていただければ、のぼせ(頭部の充血状態)をとり、下半身の冷えを改善して気と血の滞りを取り、循環を促進させます。どのような症状にも適応できますし、健康と美容のためには欠かせません。「冷えは万病のもと」なんですね。
From How to 半身浴
食べ物
今回は食べ物については余り強く言いません(笑)。基本は食べすぎないようにすることです。過食、これが結構、冷えと瘀血の元なんですね。
一日二食が私には最適ですが、これは人それぞれです、生活のパターンもありますしね。
半身浴と絹靴下で十分に「頭寒足熱」という状態を作れれば、普通に旬なものをよく噛んで美味しくいただく心がけでよいかと思います。
もう少し詳しく知りたい人は、「食べ過ぎないコツ」、「体を冷やす食べ物・温める食べ物」をご参考ください。