絹(シルク)の冷えとり靴下

冷えとり

冷えとり実践法・絹靴下で頭寒足熱を作るコツ

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冷えと瘀血(おけつ)という状態により循環不良になりがちな身体を、頭寒足熱という状態を作り、血の流れと気に流れの滞りをとっていく、「冷えとり」実践法のご紹介です。

といっても、何も難しいことはないのですけどね。からだの性質、気の性質を踏まえたうえで、自分で簡単に健康を実現しようというズボラな健康法です、冷えとりは。

日常的に絹靴下を履いて足元を温め、半身浴で下半身(主に内臓)を温め、排毒能力を活発にして老廃物を出しやすい状態を作っていこう(デトックス)、という目的なのです。

冷えと瘀血(おけつ)で説明したとおり、身体は下半身が冷え、反対に上半身はのぼせやすい性質を持っています。この状態では気や血の循環が滞りやすく、血行不良、循環不良が原因の様々な不定愁訴を引き起こしてしまいます。この冷えと瘀血(おけつ)という状態を下半身を温めて改善していこう、というのが冷えとり健康法です。

冷えとりのキーワード・頭寒足熱

頭寒足熱=上虚下実

下半身に力が入り踏ん張り、反対に上半身はリラックスしているのが理想の身体の状態です。頭寒足熱とは上虚下実の状態でもあります。

冷えとりのキーワードは、ずばり「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」です。足を温め、頭は涼しくというのが、気と血の循環を促進させて、健康でいられることを昔の人は知っていたのですね。頭寒足熱という状態が、血行のよい状態をもたらしてくれます。

似たような意味ですが、上虚下実という言葉もあります。ツボのページで虚実(気の不足と過剰)については詳しく説明していますが、上虚下実というのは、虚が力まずリラックスしている状態、実が力がみなぎりパワフルな状態。

上虚下実とは、下半身に力が入り、上半身はリラックスしている状態です。武道でもスポーツでもダンスや舞踊などの芸術でも理想の状態とされていますね。うまく身体を動かそうとしたら自然となる身体の状態です。

これと反対なのが上実下虚という状態です。初心者にありがちな肩に力が入ってしまっている状態です。緊張して(のぼせて)上半身ばかりに力が入って前のめり、反対に下半身は腰に粘りがなく腰砕け…

何事においても、どんな芸能においてもプロ、ベテランというのは上虚下実ですよね。美容師さんだって下半身がしっかりしていなけれえば髪もうまく切れないだろうし、カメラマンだって下半身がしっかりしていなければブレた写真しか撮れない。

スポーツだって腰が高い、腰に粘りがない、というのは致命傷です。お相撲さんとかよく評価されますよね、今シーズンはあいつは腰が高いからダメだとか。野球のバッティングも腰を切るという動きですからね、下半身が充実していなければなりません。

日常の生活においても、下半身で自分をしっかり支えられなければ疲れてしまいますもんね。下半身に力がないと身体の軸はブレブレで無駄な力がかかりますし、軸がぶれていると頭もブレブレ、意思の方向性も定まらないのです。

あと私事ですが、実はツボの治療において、患者さんのツボを圧すということもそうなのです。力まず下半身で自分を支えて気を通りやすいように圧さなければなりません。初心者のように、肩に力が入り力任せに圧しても気は通りません。ツボ圧しは人を生かす活法にもなり、人を殺める殺法にもなりますから、武道と通ずるのは当たり前なのですが。(ツボの見つけ方・生かすも殺すもツボ次第

頭寒足熱も上虚下実も、理想の身体の状態という同じことを伝えていますね。実際、頭寒足熱でなければ下実上虚という状態にはなりません。頭寒足熱の反対の冷えでのぼせている状態とは、頭、脳みそが充血して緊張状態ということですからね、リラックスとは程遠い状態です。

あぁ、早く冷えとりの実践法を書かねばね、ついつい寄り道してしまうんですね、私って。このサイトもブログ風にして正解でしたね。サイト風に作ったら寄り道しにくいしね、あまりふざけた風にも書けないし。

ではお待ちかねの、どうやって頭寒足熱という理想の状態を作るのか?冷えとり実践法のご紹介です。

冷えとり実践法➀絹靴下

冷えとり絹靴下

恵比寿整体院では初診の方には、絹の冷えとりをお渡ししています。


[aside type="normal"] 絹はシルク、綿はコットンといいます。 [/aside]

冷えとり健康法、頭寒足熱という状態を作るのに欠かせない絹の靴下。絹の冷え効果、絹の健康に役立つ効果は昔から知られていました。生きてる繊維である絹は、保温効果と除湿効果に優れており、蒸れやすい夏はさらさら、寒い冬はぽかぽかなのです。また抗菌効果も高く臭いにくい(2,3日絹靴下を履いても臭くないのです)ですね。

昔から日本や中国では、炎症や症状のある患部に絹を当てておくとよいとされてきました。それは絹が身体の老廃物、毒素を吸収し発散する性質を持っているからです。水分や老廃物を発散する性質がありますので、傷口などにも絹の布を当てておくのもよいですね。

絹の冷えとり靴下の効果➀保温と除湿効果

夏はさらさら、冬はぽかぽかの絹靴下ですが、靴下といわず絹、シルクは実は衣料として優れものなのです。女性などは絹、シルク製品を身に着けることもあると思いますが、気持ちいいですよねシルクって、さらさらしてるし温かい。化学繊維のような静電気も起きにくい。

できれば全身シルクで包みたいけど、高いんですねシルク製品…

シルクは昔から高貴な人の衣服に使われてきましたしね。ネットでもシルク製品の専門店など結構多く見かけますが高いんですね。

それだけ質がいいということなんですけどね。

えっと、保温効果ですね。

シルクは蒸れずに温かさを保つ性質を持っています、蒸れずに温かい性質というのは貴重なんですね。綿や化学繊維の靴下は、蒸れるのを暖かいと勘違いしてしまいますが、蒸れるから冷えてしまうんですね。

絹は余分な水分を出してくれて、更に温かいんですね。優れものです、絹は。

しかし実は、一枚履いたぐらいでは寒いと感じると思います。除湿効果が高いので水分を留めていられないのですね。だから後述するように靴下を重ね履きをするのですが、重ね履きをしても蒸れた嫌な暑さはありません。重ね履きをすることで絹の毒素を出すという効果はより高まりますし、蒸れずに温かいのです。

絹の冷えとり靴下の効果➁デトックス、毒出し効果

[aside type="normal"] 絹(シルク)とは蚕(かいこ)の繭(まゆ)からとった動物繊維です。つやつやとした独特の光沢を持ち、古来より珍重されてきた繊維です。 蚕は家蚕(かさん)とも呼ばれ、家畜化された昆虫で、野生には生息しないようです。シルクロード然り、古来から人間の文明とシルクは深い関係にあるようです。[/aside]

綿や化学繊維は、蒸れて暖かいと勘違いしてしまいますが、水分の排出、毒素の排出という面では困りますね、出すべきものは蒸れずに出ていかないと。

絹の表面にあるのが、絹セリシンというものです。この「セリシン」という成分が毒出し効果、デトックス効果として知られています。

蚕が作る繭で絹を作ります。繭の中でさなぎが幼虫になり、さらに成虫になる過程で、さなぎは呼吸もするし排泄物も出すのに、繭は新鮮な空気を取り込んだり、排泄物、老廃物を吸い取って排出したりと、内からの汚れを外に出し、外から必要なものを取り込むといった素晴らしい機能が繭にはあります。

また絹、シルクのセリシン以外の成分のアミノ酸も、様々な効果が知られています(飲んだりする粉末も売られています)。

冷えとりには、保温、吸湿・放湿性の優れた絹の5本指の靴下を最初に履きます。足は体内の毒素が最もよく出る場所で、足の指と指の間は特に多量の汗が出ますが、綿や化学繊維の靴下を履いていると、すぐに蒸れて嫌な感じになりませんか?蒸れて気持ち悪いのが嫌だから、靴下を履きたくない方もいらっしゃいますよね。それで足が異様に冷えてしまう…

効果的な冷えとり靴下の履き方・重ね履き

絹(シルク)の冷えとり靴下
絹靴下のより効果的な履き方として、まず絹の5本指を履いて、その上に綿の靴下を履いて、更に絹の靴下、綿の靴下と絹と綿を交互に重ね履きする方法が知られていました。絹と綿を交互に履いていくことで、毒素や老廃物を出す効果が高まるのですね。

でも、めんどくさい…

絹の靴下と綿の靴下を交互に履いていたら、最低でも4枚位は必要だし、かさばりますね。よく知られている方法で実践なさっている方も多くいらっしゃると思います。

ということで、裏側が絹で表が綿の2重構造の冷えとり靴下があるのですが、これは重宝します。1枚で2枚履きの効果ですしね。絹だけでは破れやすいというデメリットもありません。

恵比寿整体院では初診の方には、冷えとり靴下をお渡ししているのがこのシルクとコットンの2重の靴下です。

あぁ宣伝じゃありませんよ。「絹綿2重構造の冷えとり靴下」などで検索すれば出てきます。あまり数は出回っていませんが、ネットショップなどでも購入できるハズです。

でも冷えとり靴下はメジャーになってはきましたが、質のいいのは少ないですね。シルクコットンの2重の靴下も少ないし、シルク自体の質もありますしね。ひどいのは、冷えとり効果を謳っているのにシルク50%、ポリエステル50%とかもありますね。シルク20%、ポリエステル80%とかもありましたよ。

せめてシルク90%は欲しいですね。耐久性を高めるために多少の混ぜ物は必要なのですが(シルクだけではやぶれやすい)、高品質な冷えとり靴下をお選びください。

絹の冷えとり靴下の扱い方

シルクは生きている繊維です。消耗摩耗しやすい性質です、あとシルクだけだと破れやすい。

まぁ衣服ですからね、消耗品なのね(だからシルクとコットンの2重構造の靴下の方がよいのですが)。

繊細なシルク製品は乾燥機をガンガンにかけたり、強い洗剤を使うのはNGです。優しく扱ってくださいね。バカ丁寧に扱う必要はありませんが、ネットなどに入れて洗濯機で優しめに洗ってください。乾燥機はかけないほうが無難です。

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体質改善、病気治しに大変効果のある冷えとりですが、頭寒足熱というコツさえつかめば、日常を工夫して頭寒足熱という状態を作ることができます。↓もご参照ください、冷えとりについて学べます。

冷えとり基礎知識:



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