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今回は冷えとり食養編と題しまして、身体を冷やす食べ物、身体を温める食べ物のご紹介です。
と、その前に健康法とは難しいものです。全員にあった健康法などありえないからです。
前回、冷えや瘀血(おけつ)の原因である食べ過ぎについて書かせて頂きましたが、飽食の先進国に向けてのことであり、食糧難の後進国には言えないことですよね。
食べ過ぎないコツ
食べ過ぎている人には、食べ過ぎないことが第一の健康法だし、食べれなすぎの人には食べることが何よりも大事です。
働ぎすぎて心身が休まらない人には休息が大事ですし、動かなすぎの方、運動不足には適度な運動、カロリー消費が必要です。
健康法、健康へのアドバイスは、個性を見極めたものでは意味がないし、治療もまた同じことなのです。
そして食べ物お話なのですが、これがまた難しい…
食事とこころ
肉食の欧米人と東洋人では体の作りも違いますしね、肉食の文化のある民族は腸が短いそうです。民族、文化的に健康な食事は違います。
また牛乳に対する耐性も違います。牛乳に含まれる乳糖やカルシウムは、日本人の身体には合わないそうですね、吸収分解する酵素をもっていないとも言われています。
食品業界自体、様々な政治的思惑があり、利権が絡んで何が正解か分からないですよね、あぁ食品業界だけではありませんけど。公衆衛生、健康というのも政治的指導のもと行われてまいりましたしね。
政治、教育ともに恐怖で民衆を煽ってきたのは間違いでしたね、多大な未来へのカルマ(業)、借金を残してしまいました。
あぁ、また思想が強くなってしまった(笑)。
でも健康って、大事な心の問題でもあるのですね。だから私はできるだけこのブログでも、ありきたりのことは書きたくないんです。食べ物だって一般的に言われている、身体を温める食べ物や、逆に冷やしてしまう食べ物のことでも当たり障りなく書けばいいのでしょうけどね、食べ物も身体のこともモノとして描くと、大事な何かが抜けてしまうんですね。
冷えとりも、メインは心の冷えとりですからね、私が伝えたいコトは。
食べ物だって、何かを恐れるあまりナチュラリストになってもしょうがないではないですか。何かを恐れるあまり自然志向になっても、なにかにこだわって(我、エゴにとらわれて)もこだわるほどに健康的ではなくなっていくような気がしますね。
健康に気を使いすぎるのも心の冷えです。あなたの周りにもいると思います、妄信的な健康オタクさんが。
食べ物も命をいただくということですからね。自分に都合のよいことばかりではね、感謝も生まれないですしね。
また、食べるっていうことには感情も関係していますよね。
運動不足で、ふてくされて感謝もなしに健康的と言われているモノを食べるよりは、めいいっぱい身体を使ったあと食べるカップラーメンの方が美味しいですよね。一人寂しく健康的なものを食べるより、心通じ合う恋人と一緒のマクドナルドは美味しいですよね。
食べるという行為にも感謝や歓びがなければ、食べ物に気を付けたところで虚しいだけですよね、そっちのほうが健康に悪そうではないですか?
とういことで、心のことはまた「心の冷えとり」としてスピンオフ(笑)の予定です。シリーズ化してもいいですね、書くことがたくさんなんですね、心のことは。
ほんで、食べ物のことですけど、日本には身土不二という言葉があります。
身土不二
身土不二(しんどふに・しんどふじ)というのは、仏典にある仏教の用語です。
「身」(今までの行為の結果=正報)と、「土」(身がよりどころにしている環境=依報)は切り離せない、という意味。「因果応報」「世は人を映す鏡、人は世を写す鏡」と説明されることもあるようです。
「自分もそれを取り巻く環境も切り離せない、環境の中に私たちは調和して生きている。身の回りのもの、旬なものを食べることが健康にふさわしい」といった考えです。今の有機農法や自然食運動の元になっていますね。
陸軍薬剤監の石塚左玄を会長として発足した食養会は、食事で健康を養うための独自の理論を展開した。その中に、その土地、その季節の食物がいいという考えがあった。
のちに食養会理事で陸軍騎兵大佐の西端学が「地元の食品を食べると身体に良く、他の地域の食品を食べると身体に悪い。」と解説したところ、京都の僧侶が「仏典に身土不二という言葉がある。」と教えた。仏典とは意味が違うが、西端は以降この説を「身土不二(じ)」と呼び、食養会独自の大原則として広めた。昭和に入ると、「地元の食品が身体に良いという考えは、仏教に基づく日本の伝統。」との説が、有機農業・自然食販売業・生協運動・一部農業団体・代替医療などの分野で広まった。
from wikipedia
現代ではマクロビオティック(玄米菜食、自然食・第二次世界大戦前後に食文化研究家の桜沢如一が考案した食事法にないし食生活法である。名称は「長寿法」を意味する。)という言葉のほうが知られていますね。
確かに、旬なものは栄養素に富み美味しいですよね。
冷えとりの根本的な食事法も同じです、基本は南方産、夏が旬なものはからだを冷やし、寒いところで採れるもの、冬季に旬なものはからだを温めるという考えです。
体を温める食べ物、冷やす食べ物
主に野菜についてご説明いたしますが、野菜にも「体を温めるもの」と「冷やすもの」があります。
夏野菜は体を冷やすとか、生姜は体を温めるなど、ご存じの食べ物もあると思いますが、そのほかにも身体を温めるのか冷やすのかの見分け方や、具体的な例を紹介します。
まず、温かい料理だからといって、体を温めるとは限りません。
たとえば、ナスとトマトのスープ。料理としては温かいですし、食べた時はきっと温まるでしょう。でも食材としてはナスもトマトも体を冷やす性質のものです。
基本は「冬が旬の野菜は、体を温める」「夏が旬の野菜は、体を冷やす」です。
かぼちゃや生姜は冬が旬なので温める野菜。トマトやキュウリは夏が旬なので冷やす野菜。また生姜やごぼう、れんこんなどの根菜類などはからだを温める性質を持っています。
土の中、上で見分ける
また、土の中にできる野菜か土の上にできる野菜かで見分けることもできます。
- 「土の中」にできるものは、体を温める
- 「土の上」にできるものは、体を冷やす
にんじん・ねぎ・さつまいもなどは、土の中(地面の下)にできるので温める野菜。レタス・ほうれんそう・なすなどは、土の上(地面の上)にできるので冷やす野菜、といった感じです。
野菜の色で見分ける
また、野菜の色でも見分けることができます。
-
・黒い色、赤い色、オレンジ色の野菜は、体を温める
・白い色、青い色、緑色の葉物野菜は、体を冷やす
ただしトマトは色は赤いですが、南米の暑い地域が原産なので体を冷やします。夏野菜の代表でもありますね。
体を温める野菜
温める野菜は、
- ・にんじん
- ・ねぎ、たまねぎ
- ・ごぼう
- ・れんこん
- ・かぼちゃ
- ・生姜
- ・にら
- ・にんにく、にんにくの芽
- ・山芋
- ・ふき
- ・こんにゃく
- ・赤唐辛子
なんか食べるのを想像しただけで温まりそうなものですよね。
体を冷やす野菜
冷やす野菜は、
- ・レタス
- ・キャベツ
- ・白菜
- ・ほうれんそう
- ・小松菜
- ・きゅうり
- ・トマト
- ・なす
- ・ゴーヤ
- ・セロリ
- ・もやし
- ・おくら
- ・大根
ナス、トマト、キュウリといった夏野菜は体を冷やすとは昔から言われてきましたね。しかし冬のお鍋に欠かせない冬の野菜「白菜」が体を冷やすものだというのは意外ですね。
これは白菜が「緑色」「土(地面)の上にできるもの」の野菜だからです。
冷やす性質 ⇒ 温める性質に変える方法
いくら身体にいいからって温める食べ物ばかり食べるわけにもいきませんよね。そこで、体を冷やす性質を温める性質に変える方法があります。それは、
加熱と発酵です。
白菜(冷やす性質)→ 発酵 → 白菜のキムチ(体を温める性質)
緑茶(冷やす性質) → 発酵 → 紅茶(体を温める性質)
自分では発酵食品を作るのは難しいですが、緑茶から紅茶にかえるなど、手軽な方法で「温める食材」を生活に取り入れることができます。
そして食べ物を選ぶ時は「温めるか冷やすか」だけみてもしょうがないのですね、感謝して美味しく食べれなければ意味がない。
こだわりすぎてもね、心の冷えですからね。
南方産のバナナは塩分を排出してくれるカリウムが豊富ですし、南国のフルーツやトマトは抗酸化作用が高い食べ物。葉物の野菜には食物繊維が豊富ですし、大根は天然の胃薬と呼れるお腹によい食べ物です。
温めるか冷やすかは、あくまでも食品選びの“ひとつの基準”です。
上記を参考に、あまりに冷える食品ばかりを食べているようでしたら、温める食品も同じくらい食べるようにしてみてください。食べ物も陰陽、どちらに偏りすぎてもいかんのです、心もね。
冷えとり基礎知識: