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太ももの付け根が痛い…、恵比寿整体院でもよく頂くご相談で私自身にもよく起こる症状です。
太ももの付け根は鼠径部(そけいぶ)といいます。聞き慣れない言葉ですが、この鼠径部には体の最も太い筋肉、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)や内転筋が走行しており、太ももの使い過ぎ、運動やスポーツでの太ももの筋肉痛の時、太ももの付け根の痛みや違和感として感じやすいものです。
今回は太ももの付け根が痛いとき、そのタイプ別の治し方のコツを解説します。
[aside type="warning"] 整形外科での処置が必要な場合:
事故やケガによる肉体的損傷や骨折、脱臼がある場合にはまず整形外科での処置が必要です。
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太ももの付け根が痛いときは、股関節の痛みや足の付け根の痛みとしても表現される方が多くいらっしゃいます。
股関節を動かす大きなスジや大腿四頭筋のコリが鼠径部周辺、太ももの付け根の前面部の痛みとして表れます。
後ろ側の太ももの付け根の痛みは原因も治し方も別物です、今回は太ももの前面の痛みに対する処置法のご紹介ですので、太ももの後ろの付け根が痛い方は足の付け根が痛いとき、その原因とタイプ別の治し方のコツを解説をご参考ください。
太ももの付けが痛いときに役立つ記事
太ももの付け根が痛いとき
太ももの付け根が痛いとき、それが筋肉痛のようにスジの緊張やスジのコリが原因なら改善しにくものではありません。
太ももの付け根が痛いときや太ももの付け根の違和感は大腿四頭筋や股関節を動かす大きな筋肉の緊張によるものです。
鼠径部や股関節付近は太いスジが数本走行しており、疲労や冷えやコリによる緊張を起こしやすい場所なのです。
スジは一回緊張してしまうと自然には回復しにくく慢性的なコリを作ります。そのような場合にはツボを圧して即効的にスジの緊張をとることができますし、ストレッチなどでもコリを緩めることができます。
「太ももの付け根が痛い」というお悩みは女性に多い
女性は妊娠出産という大仕事で骨盤と股関節が大きく変化しますので、出産後に股関節の痛みや違和感、太ももの付け根が痛いお悩みを訴える方が多くいらっしゃいます。
また女性は足と下腹部が冷えやすく、下半身のスジの緊張を引き起こしやすい体質です。
太ももの付け根が痛いときのの原因・冷えとコリ
筋肉痛や妊娠、出産による骨盤や股関節の変化はどうしようもないものですが、足の冷えや内臓の冷えがあると更に股関節の歪みが固定され、股関節や骨盤を支えている太いスジの緊張が取れず慢性的なコリとなって痛みを引き起こします。
痛みとまではいかなくても、太ももの付け根や股関節の違和感として気になっている女性も多くいらっしゃいます。
鼠径部や股関節の痛みに限らず、冷えや血行不良は「万病のもと」ですからこれらを改善できる東洋医学は股関節や骨盤を含む鼠径部や、女性のお悩み解消が得意分野なのです。
冷えやコリが原因なら下半身を温めたり、鼠径部周辺のスジやツボを施術することで改善することができます。
スポーツマンや運動選手、ダンサーなどにも多い太ももの付け根の痛み
体を使うのがお好きな方は、特にこの太ももの付け根や股関節に負担をかけて痛めてしまいます。腰よりこの辺りにお悩みを抱える方の方が多いと思いますが、骨盤と大腿骨をつなぐのは股関節だけですので、体の力を上手く伝え体の力を最大限に発揮するには、この辺の柔軟性はとても大事なのです。
股関節が固い、太ももの付け根が固いような方は、後述するツボやストレッチで十分に解消することができますので、ぜひパフォーマンスアップ、怪我の予防の為にも実践してくださいね。
私自身もスポーツや体を動かすのが好きなのでよく無理をしてこの辺りが痛くなりますし、左足首骨折脱臼&左膝の内側靭帯損傷の甘酸っぱい思い出があるので、この辺りには相当負担をかけてしまっています。すまんね、鼠径部君…
自分でできるツボ圧しやストレッチ、柔軟など股関節のセルフケアも自分の体で効果があることを実感していますし、恵比寿整体院でも数多くの股関節の痛みを診て解消してきましたのはそのような自分の経験が役立っています。
自分の体や多くの患者さんの体を診てきて、鼠径部周辺や股関節や足首や膝関節の問題って一つの関節だけの問題だけではなくその前後の関節が問題であることがよくあります。
例えば、足首が固いから股関節に負担がきて痛めてしまったり、逆に股関節が固いから足首を痛めてしまったり、あと右の股関節が固いから反対に左の股関節が痛くなるなど、特に股関節、膝関節と足首は上下左右の関節のバランスが大事なのです。
特に股関節に柔軟性がなく固いのは、スポーツマンにとって命取り、膝や足首を痛める原因にもなります。
ですので、整体などでの股関節の治療もその前後の関節や反対側の股関節や足首のケアまで必要なのですが、なかなか全体的な治療ができるところは少ないようですね、大体の整体や治療院、病院では痛みのある場所ばかり攻めてしまい、施術や治療が逆効果であることも多くありますので、股関節の痛みの原因と治し方を知ることが大事です。
股関節の構造
股関節は自分を支える大きな関節で、比較的自由に円を描くように動ける関節です。
ももの骨、大腿骨(だいたいこつ)一本と骨盤の単純な関節ですが、片足で全体重を支えるために股関節も大きく太ももの筋肉も太いのです。
太ももの筋肉・大腿四頭筋
筋肉痛といえば太ももですね。太ももの大腿四頭筋は人体の中で最も太く強い筋肉です。それだけ負担のかかる所なんですね。
太ももの大腿四頭筋が緊張してくると太ももの付け根の痛みとして感じますので、太ももの付け根が痛いときにはこの大腿四頭筋をツボやストレッチで緩めるのが効果的です。
参照リンク:大腿四頭筋(外部リンク)
太ももの付け根が痛いときのセルフケア
ここでご紹介する方法は、整形外科の処置が必要な場合を除きます。
歩いたり階段を上ったり下ったりすると鼠径部(太ももの付け根や股関節)が痛かったり、股関節付近の違和感が慢性的にある場合、股関節付近のスジが緊張して固定化されてしまっていることが多く、触っただけでもくすぐったいくらいに緊張していることもあります。
そのような場合は、自分でツボやストレッチで緊張をとることができます。関節の痛みや違和感はセルフケアしやすい症状で股関節のツボは自分でも圧しやすいですし、股関節を柔らかくする効果的なストレッチもあります。
太ももの付け根が痛いときに役立つツボ
このツボは私も施術で多用するところです。
太ももの付け根が痛いときに効果的なツボは2点あります。2点とも自分でも圧しやすいところにありますので、写真を参考にしてツボを探してみてください。
おしりの横のツボ
このツボは大腿四頭筋の起始部にあり深いところにありますので、お尻にお肉が多めの方はお肉をかき分け頑張ってみてください。
v字ラインのツボ
足の付け根、Vラインの際にとても効果的なツボがあります。ここのツボはとても狭い範囲にありとれるツボとしては一点です。スジとスジのつなぎ目ですので分かりやすいと思います。
写真のように仰向けに寝て、膝を曲げたときのVラインの際です。太ももの付け根・鼠径部の外側ですね。膝を曲げてから探して圧すと分かりやすいツボです。これも横から圧すようにしますが、浅いツボなので少し圧すだけで気持ちよかったり響きがあると思います。下腿の方に響くことが多くあります。太ももの付け根や股関節が痛いときはとても効くツボですのでぜひ見つけて圧してみてください。ツボが見つかったら5,6秒持続圧をします、5,6回繰り返して圧してみてください。
ツボはスジのコリや緊張をとるのに大変効果的です。長い人生、ツボは覚えておくと必ず役に立ちますよ。
ツボについて詳しく知りたい方はツボ基礎知識をご参考ください、ツボについて学べます。
ツボ基礎知識
スジが痛いときのツボ:特効穴
太ももの付け根が痛いときに役立つストレッチ
スジのコリが原因で太ももの付け根が痛いときに役立つストレッチがあります。
太ももの付け根が痛いときだけではなく、体の柔軟性を高め力強い体作りのためにも最適なストレッチです。
ストレッチのコツ
太ももの付け根のストレッチに限らず、安全に効果的に体をストレッチするには呼吸を上手く使うことです。
呼吸が浅いままいくらストレッチを頑張っても準備運動くらいの効果しかありませんし、無理に行えばスジを痛めてしまいます。
このストレッチ・ツボガイドでもご紹介しているストレッチは全て腹式呼吸を使って行うように解説していますので、安全に効果的にストレッチするためにも深い呼吸を心がけてください。
腹式呼吸のやり方
息は口から吐いて、鼻から吸うようにします。
腹式呼吸が初めての方もいらっしゃるかもしれませんが、呼吸をうまく使うと、普段から交感神経優位の緊張している体を、副交感神経優位のリラックス状態にすることができます。ストレッチを効果的にやるには、深い呼吸法が必須なのです。腹式呼吸が苦手な方や初めての方は、How to 腹式呼吸をご参照ください。
ストレッチのやり方
ご紹介するのは太ももの付け根を前後にストレッチするものです。体が固い人、柔らかい人用に段階的にご紹介していきますが決して無理はせず気持ちよさを感じる段階で行ってください。
身体の固い人は床に両手をついて、しっかり身体を支えて写真のような姿勢をとってください。そして腹式呼吸をしてください。上記の姿勢で腹式呼吸をすると、鼠径部、股関節、お腹の中がとても気持ちよくストレッチできます。10回ほど深く腹式呼吸をしてください、これだけでとても深くストレッチできます。
柔らかい人用
そんなんじゃ物足りない人は両手を膝の上において、天井を見上げてさらに鼠径部をストレッチしてください。とても気持ちよくストレッチすることができます。
更に上記のまま鼠径部や腰やお腹の中をストレッチできるやり方があります。
太ももの付け根を(股関節)を柔らかくする方法で解説していますが、これはかなり深く腰や脊椎を伸ばしますので、鼠径部だけでなく腰、太ももの前部、股関節、腹部、特に冷えや瘀血(おけつ)という状態の内臓にとても効果的なのです。お腹の中がストレッチされると内臓までストレッチされてとんでもなく気持ちがいいのですね。
追記:動画で見る太ももの付け根のストレッチ
[su_youtube url="https://www.youtube.com/watch?v=VqBagwWSkaQ" width="640" height="360"]
上記の太ももの付け根のストレッチの解説動画を作りました。腰のストレッチとして作りましたが同じストレッチの形です。写真だけではわかりにくかった人はご参考ください。
半身浴
妊娠出産後には、骨盤内に古い血が溜まり瘀血(おけつ)という血液が汚れた状態になります。女性はこの瘀血(おけつ)という状態になりやすく、血液の流れが滞りやすいので積極的に冷えや瘀血(おけつ)を改善していくことが大事です。
下腹部や骨盤内がうっ血している状態は骨盤の歪みを引き起こして鼠径部周辺の痛みや違和感の原因ともなりますので、半身浴で血液の流れを回復させることが鼠径部の症状を改善するのにも役立ちます。
半身浴は、ストレッチのような鼠径部(太ももの付け根や股関節)を柔らかくする直接的な方法ではありませんが、全身の血行を良くして気の滞りをとる効果があります。冷えや瘀血(おけつ)という循環不良の状態を改善するには欠かせません。
習慣づけていただければ、鼠径部だけではなく体全体が芯から柔らかくなりますよ。半身浴の後にご紹介したストレッチを行っていただければ完璧です。
鼠径部周辺はスジも太く、冷えや血行不良の影響を受けやすいのでツボとストレッチと共に冷えを改善していくこともとても大事です。
半身浴のやり方
- お湯はみぞおちくらいまで、心臓は温めません。
- 下半身だけ温めたいので、腕は必ず出して入ります。
- お湯の温度は39~40度くらい、熱すぎはいけません。
- お腹の中が温まるまで20分は入ります。長い分にはいくら長く入っても良いです。
- 工夫して半身浴を楽しみましょう。
さらに詳しくは体を柔らかくする半身浴のやり方をご参照ください。
太ももの付け根が痛いときは東洋医学がお役に立てる
上記のセルケアでも十分に太ももの付け根や股関節の痛み、違和感を改善できますが気の滞りが深くなってくるとコリがなかなか取れなくなってきます。
慢性的に太ももの付け根が痛い方、冷え性でスジがコリ固まっている方、気の滞りが深い方は整体や鍼灸、指圧などツボや経絡の専門家の施術を受けてみるられるといいかと思います。
冷えや気の滞りが深い時には的確なツボへの施術が大事で、力任せの施術などは逆効果になることもありますので治療院を選ぶ際にはご注意ください。
お近くでしたら、三島市の恵比寿整体院にご相談いただいてもいいですし、検索で、お住まいの地域 + ツボ、経絡 + 整体、鍼灸、指圧 などでも東洋医学の専門家が探せます。
まとめ
是非、ご紹介した改善法を実践して鼠径部(太ももの付け根・股関節)のお悩みを解消しましょう!