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今回は足の親指が痛いとき、足の親指が痛いときのケアの解説です。手の親指のセルフケアなどは手の親指が痛いときのツボをご参考ください。
足の親指が痛いとき、そのタイプも様々でケアの仕方も異なります。
ツボなどが効果的なのはスジのコリや緊張による親指の痛みですが、痛風、骨折や足の骨の変位などツボやストレッチなどではケアできない親指の痛みも多々あります。
今回は足の親指自体や足の親指の付け根が痛いとき、そのタイプ別のケアのコツをご紹介したいと思います。
手の親指が痛いときはツボなどが大変お役に立てますが、足の親指の付け根が痛いときは男性に多い痛風や女性に多い外反母趾や陥入爪(かんにゅうそう)といった原因であるものが多く、それぞれ対処法も異なります。
親指の痛みがスジのコリや緊張によるもの、スジの痛みでしたらご紹介するツボが大変お役に立てます。
親指が痛いお悩みをお持ちの方は、ご自身の痛む部位や解説を頼りに自分に合った対処法をご参考ください。
足の親指
足の親指も手の親指と同じく、ほかの指に比べて中節骨が一本少ない構造です。
スポーツや運動などで足の親指が痛いなどの症状が多いのはMP関節です。
足の親指の付け根は体の動きにとってとても重要なところで、足の親指の付け根を軸に体は力を伝えます。
足の裏の親指の付け根の骨、ここを中心に足が力を伝えて体を動かせるんですね。
ここを中心にぐっと踏みこむような動き、親指の付け根の支点があるから腎経というパワーラインを使って効率的に最大限の力(気)を発揮できるのです。
手の場合は違います。手の場合も親指はお父さん指と呼ばれ力が強そうですが、実は手の場合は雑巾を絞るような動き、小指側をねじるような動きで最大の力を発揮できるのです。
だから粗相をした道を極めた人たちは、小指を落とすんですね。けじめをつける意味と腰砕けにする意味があるのです。
気の流れでいうと手の親指は肺経・大腸経という気の流れで、呼吸機能も司れますが外界と内界の交流、自己表現の機能も含まれます。
自分の内面を表現する字を書く、絵を描くというのも手の親指の働きです。
手の親指は呼吸と表現の機能、足の親指は腎経や肝経という自分を支える土台のような機能、どちらも親指ですが手と足で違うのは面白いですね。
どの辺の足の親指が痛いのか?
まぁ、気のお話は置いておいて、あなたの親指の痛む場所はどこですか?
痛みのある場所で対処法も違いますから、ご自身の親指の痛む場所を参考にして以下の解説をご参考ください。
足の親指の付け根の外側が痛い
足の付け根の外側が痛いとき、外反母趾が疑われます。
女性に多い外反母趾ですが、足の親指の付け根の側面を圧すと痛む場合があります。
足に合わない靴や無理な力がかかる靴などを長年履いていると、外反母趾になりやすいと言われています。
また強剛母趾(きょうごうぼし)というものもあり、これは親指の関節部分の動きが悪くなっている状態です。
一般的に老化、年齢を重ねるごとに関節が動く範囲が狭くなり動きが制限されるためにおこる状態で、強剛母趾の場合は指を反らした時に痛みが起きやすいです。
外反母趾、強剛母趾ともに整形外科が専門ですが、手術を要するほど重度のことは少なく、軽度の場合は自分に合った靴を履いたり、テーピングなどで改善可能です。
また股関節の歪み、骨盤の歪みから足の親指に無理な負担がかかり外反母趾になってしまうということもあります。
このような場合は整体や整骨院、鍼灸など全身のバランスを整えるような方法が有効です。
足の親指自体が痛い
痛風と言ったら足の親指が痛くなる、といった通念がありますが初期の段階では親指に出ることが多い、というだけで痛風は全身の関節のどこにでもでる可能性があります。
男性に多い痛風ですが、男女とも尿酸値が高い人は痛風になる可能性は高いです。
結晶化した尿酸が関節にたまることで激しい痛みが起こり、激痛で足が動かせないほどの痛みや患部が腫れあがります。
痛みは1週間程度で収まりますが、放置していると再発を繰り返します。
足の親指自体が痛くなることが多いですが、足の病気というよりは生活習慣病です。
痛風は内科ですが、痛風には生活を整える方が大事です。
特に冷えとりなどで下半身や足を温め冷えをとって体内環境を改善していくことは、身体の余分なものを排出して正常な体内環境に回復できますからおススメです。
もちろん尿酸値を上げるようなものは控える、といった食生活の改善も必要です。
親指の爪の脇が痛い
よくあるのは巻き爪ですが、巻き爪がひどくなると炎症を起こし、患部が腫れる状態になると陥入爪(かんにゅうそう)という疾患名がつきます。
陥入爪は私の知人も患ったのですが、長年スノーボードのブーツで無理な力がかかり陥入爪になってしまったようです。
陥入爪は皮膚科や形成外科をご受診ください。
美容形成でも陥入爪を専門にしているところもあります。
足の裏の親指の付け根が痛い
さきほど解説したように、ここに体を動かす力が集中しますからスポーツや運動で痛めやすいところでもあります。
スポーツマンにはヒールアタックと言って踵の痛みも多いのですが、親指の付け根を痛めてしまうこともよくあります。
炎症がある場合には安静が必要で保存療法がほとんどですが、このようなスジの緊張やコリによる痛みは後述するツボ圧しが有効です。
関節リュウマチによる痛み
30~50代の女性に多い関節リュウマチですが、足の親指に限らずどこの関節部位にも起こりえます。
炎症や骨格の変位を起こし軟骨や骨が破壊されて関節の機能が損なわれ、放っておくと関節が変形してしまう病気です。
リュウマチは免疫の異常で起こりえます。
素人判断はせずにリュウマチの専門科をまずはお受けください。
親指が痛いときに役立つツボ
足の親指は肝経という肝臓に属する気の流れで、これも痛風で親指が痛くなるのと関係があるような気がしますが科学的な実証はありません。
でも肝経は全身の関節を司り、関節の力強さにも関係する気の流れですから肝経の状態が足の親指に出やすい、というのかもしれません。
スジのコリや気の滞りによる足の親指の痛みでしたら、このツボを圧してみてください。
とても痛いツボで親指に響きやすいツボです。
ツボは正確に圧すと、気の滞っている場所やコリのある場所に響きます。
この響きとは気の滞りが取れ気の流れが回復していく証ですから、響くくらいにツボを圧してみてください。
ツボの圧し方
響くようなところが見つかったらそこがツボです。
5,6秒持続圧(圧しっぱなし)をして5,6回繰り返して圧してください。
響きがあるほどにツボを圧せると、痛みやが少し楽になっているハズです。
足を温めるのも大事
足の親指の痛みに限らず血液の流れが悪くて炎症が収まらない、冷えでスジが固く緊張してしまっているということがあります。
特に足は冷えやすいので、冷えやすい女性は積極的に足を温めていくことも効果的です。
足湯や半身浴をして、絹の靴下などを履いて、就寝時やデスクワークの時などでも足元に陶器の湯たんぽなどをおいて、足を積極的に温めてください。
足を冷やさないようにする、積極的に足を温めるだけで軽度の不定愁訴は自分でも改善できる可能性があります。