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今回は、足の付け根の痛み特集(笑)、足の付け根の痛みを様々な角度から解説&ストレッチやツボなどのセルフケアをご紹介したいと思います。
足の付け根の痛みといっても、足の付け根の骨格の痛み、足の付け根の前(鼠径部)の痛み、足の付け根の後ろの痛み、足の付け根の内側(会陰)で対処法も違います
足の付け根の骨格は股関節、足の付け根の前部は鼠径部(そけいぶ)といい、痛みや違和感、シコリなどの問題の多いところでもあります。
また、足の付け根の内側(会陰部)は泌尿器や生殖器の問題も含まれるので、これまた大変なところ。
足の付け根の後ろ側は坐骨神経痛が起こりやすいところ。
足の付け根の骨格、鼠径部、内側、後部と4つの部位別に解説していきますので、ご自身の足の付け根の痛みにあったところをご参考ください。
足の付け根の痛みのご相談は恵比寿整体院でもよく頂くものです。
特に女性は出産や年齢による骨盤の変位があり、骨盤の中の下腹部内臓の冷えによる機能不全、股関節や鼠径部の痛みや違和感などを引き起こしやすいし、冷えで足の付け根のスジが緊張してしまってコリやすいところです。
足の付け根の後ろ側に出やすい坐骨神経痛も冷えで坐骨神経周辺のスジが凝り固まってしまってでる神経痛とも言えますし、足の付け根の痛みは結構、「冷え」に関係あるんですね。
足に付け根の痛みを各部位別に解説、セルフケアに役立つツボやストレッチ、冷えとりをご紹介しますので、ご興味の湧いたセルフケアを実践してみてください。
足の付け根の痛み・股関節
足の付け根の関節、股関節ですが足と体幹をつなぐ関節で負担の掛かりやすい部位でもあります。
股関節を動かすメインの筋肉は腸腰筋(大腰筋)で足を持ち上げたり腰を動かす大きな筋肉です。
腸腰筋は弱くなってきたり疲れてくると腰が丸くなり、腰痛を引き起こします。
腸腰筋のストレッチや股関節のストレッチは腰を反るような形、足の付け根を後ろに伸ばすような形で気持ちよくできます。
足の付け根のストレッチでも解説していますが、股関節を柔らかくする方法にて、ストレッチの手順、ストレッチの効果を高める呼吸法、冷えとり、股関節のツボなどをまとめて解説しているので股関節が痛い、違和感がある、股関節を柔らかくしたい方はご参考ください。
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股関節周辺の足の付け根の痛みに効くツボ
足の付け根の痛みをとるツボが一点あります。股関節のツボとしてもご紹介していますが、股関節の横に股関節や後述する鼠径部のコリや違和感をとれるツボがあり、自分でも圧しやすいため、自分でのツボの圧し方を解説します。
足の付け根の痛み、特に股関節や鼠径部のスジの痛みや違和感に効くツボなので、そのような症状のある方はお試しください。
足の付け根、Vラインの際にとても効果的なツボがあります。このツボはとても狭い範囲にあり、とれるツボとしては一点です。スジとスジのつなぎ目ですので分かりやすいと思います。
ツボの探し方
写真のように仰向けに寝て、膝を曲げたときのVラインの際です。膝を曲げてから探して圧すと分かりやすいツボです。
ツボの圧し方
横から圧すようにしますが、浅いツボなので少し圧すだけで、気持ちよかったり響きがあると思います。下腿の方に響くことが多くあります。股関節が痛いときはとても効くツボですので、ぜひ見つけて圧してみてください。ツボが見つかったら5,6秒持続圧をします、5,6回繰り返して圧してみてください。
自分の体に響くところ、痛みや症状のあるスジに響くようなツボを圧すのがコツです。自分の感覚を頼りにそのようなところを見つけて圧してみてください。
股関節の問題は後述する鼠径部に痛みやシコリ、違和感として現れやすいのですが、症状のある部位とこのツボは離れているのに効果的なんですね。
施術科さんたちは、足の付け根の痛みへの施術法をご参考ください。ご紹介したツボへの施術法を解説しています。
足の付け根の痛み・鼠径部
足の付け根の痛みといえば鼠径部の痛みであることが多いのですが、鼠径部とは足の付け根の前面です。
場所が場所だけに写真では解説できない場所なので稚拙なイラストでごめんなさいね。
ここは鼠経靭帯で下腹部と大腿が区切られている場所であり、痛みや違和感などの症状が出やすいところです。
角度をつけてみるとわかりますが、足の付け根の鼠経靭帯と骨盤の隙間ってとても狭いんですね、そこに先ほどの体幹を動かす大きな筋肉、腸腰筋や大腿動脈・静脈などが走行しています。
人間は直立歩行を始めたのでこの鼠径部が構造上、弱点になっているようですね。
この鼠径部のストレッチは股関節のストレッチと同じもので、鼠径部に効くツボも先ほど紹介したツボともう一点あります。
足の付け根の痛み・鼠径部に響くツボ
ツボ圧しは実は姿勢が大事です。あらかじめスジの緊張がなくなるような姿勢をとっておかないとツボを効果的に圧すことができません。
自分で圧す場合は上記のような姿勢をとり楽な姿勢を作ってからツボを圧していきます。
お尻の横のへこんでいる部分にあるツボですから、自分で親指で探っていくとわかりやすいツボです。
ツボが見つかったら、5,6秒持続圧(圧しっぱなし)して同じツボを5,6回繰り返して圧します。
このツボは少し離れた鼠径部や太ももの内側に響きやすいツボであり、響きがでるほど正確に圧せれば鼠径部の痛みや違和感には即効性もあり効果的です。
コリが深い人には肘で施術することもあります。
施術科さんたちには、足の付け根の痛みへの施術法・臀部のツボと足の付け根の痛みへの施術法・股関節のツボがお役に立てると思います。
また、鼠径部には鼠経リンパ節があり、この鼠経リンパ節が腫れてしこりとして感じられることがあります。
足の付け根のしこり:
鼠径部、足の付け根の内側に鼠経リンパ節があります。
解剖学の写真で見ると豆粒くらいの大きさのものが何個かあります。一つに集結しているわけでなくリンパ節というものがいくつかある感じです。
リンパ液はこのリンパ節に集まり静脈につながり心臓に戻っていきます。
だから病原菌やウィルスなどをここでせき止めないと大変なことになってしまうんですね。リンパ節とは関所のようなところなのです。
この鼠径部のリンパ節が頑張っているときにしこりとして感じられるます。風邪の時にのどの横のリンパが腫れるようにリンパが一時的に腫れてしこりのように感じられるときは、体の免疫系が頑張ってくれている証拠なのですね。
鼠径部のしこりが一時的なものなら心配はいりません。
しかし、そのしこりが長期間続くならばリンパの腫瘍の可能性があります。
そのリンパ腫には良性のものとリンパ腫が癌化してしまう悪性の2つのタイプがあるのです。
良性と悪性の見分け方には、「しこりの弾力性」や「圧して痛みがあるかないか?」などがありますが、これは素人に判断できるものではありません。
鼠径部のしこりがなくならず徐々に大きくなってきたような場合には、まず適切な医療機関をご受診ください。
足の付け根の痛み・会陰
足の付け根の内側、お股の部分を会陰(えいん)と呼びます。
広義にはお股の部分全体、狭義にはお尻の穴と大事なところの間ですが、解剖学とは別に会陰とは東洋医学のツボの名前でもあります(場所は同じ)。
会陰部は生殖器や泌尿器、前立腺などの問題の多い部分でありますし、痔のようなお尻の穴の問題も含みます。
このような症状は私の専門外ですので、会陰部に症状やお悩みのある方は各専門科をご受診ください。
骨格的には恥骨がつながっている恥骨結合という部分です。
迫力のローアングル、骨格ってあまり下から見上げたことないですもんね。
下から見るとなんか迫力があり、昆虫のようでもありますね。
世間的には出産のときに骨盤が開く、と言われていますが、この恥骨結合が開くんですね。
そして、それがうまく戻らずにずれてしまうことがあります。
恥骨結合離開というものですが、出産時には恥骨結合だけでなく骨盤全体のバランスや股関節の変位も引き起こしてしまいますから、出産時の母体への負担は相当なものです。
恵比寿整体院でも、出産後の股関節や鼠径部などの足の付け根の痛みや違和感などのご相談をよく頂きます。
骨盤の変位、このような足の付け根の痛みは専門的な整体や鍼灸などの施術が望ましいと思います。
足の付け根の痛み・後部
足の付け根の後部の痛みは坐骨神経痛のようなものか、単に太ももの後面の筋肉(ハムストリングス)の緊張やコリといったもので、鼠径部や会陰のような内臓に関わる問題ではありません。
このようなスジのコリや痛みは、ストレッチや冷えとりでセルフケアしやすい問題です。
後面の足の付け根の痛みは、坐骨神経痛のストレッチや坐骨神経痛のツボがお役に立てると思います。
施術科さんたちは後面の足の付け根の痛みへの施術法をご参考ください。
まとめ
会陰にもツボがありますし、内臓に効くツボもありますがそのようなツボはセルフケアではなく、専門家の施術を受けることをお勧めします。
セルフケアしやすいのはスジのコリや緊張をとるツボなどですね。
また半身浴などで体を芯から温めることは、冷えてこってしまっているスジをほぐすことにもなりますし、内臓の問題にも血液の流れを良くしていくことは重要です。
半身浴を基本に、ご紹介したツボやストレッチを行っていただければ更に効果的です。