腰痛マッサージの手引き、肩こりマッサージのコツに引き続き、今回は首こりマッサージのコツといたしまして、首こりへのセルフマッサージのコツや効果的なツボをご紹介します。
首は神経や血管が集中していて繊細な部分です。また食物を食べる、特に噛むという働きをする筋肉も首にありますから、コリやすいところでもあります。
気の流れ、経絡(けいらく)も首に集中していますので、経絡やツボの話も交えて首こりのセルフマッサージ、施術のコツをご紹介したいと思います。
首は急所でもあり、ツボなどもたくさん存在する癒しのポイントでもあります。
ツボは癒しのポイントでもあり急所でもあるんですね、だから首へのマッサージ、施術は慎重に行わなければなりません。
私も恵比寿整体院の施術では首の経絡やツボへの施術は欠かさず行っていますので、自身の経験や症例なども交えて首こりマッサージをご紹介していきます。
こりやすい首
人間の頭、脳って重いんですね、それだけ賢いということなんですが、動物の割には頭でっかちです。
首の骨(頸椎)だけで重い頭を支えるために首はこりやすく、また肩の疲労から首へ負担のかかることも多くあります。
食べ物を噛む咀嚼筋(しょしゃくきん)というのも首にあり、イカなどの乾物や固いものを噛みすぎて首スジがこってくるということは誰もが体験しているのではないでしょうか?
また現代の食生活の問題点でもあるのですが、柔らかい加工品ばかりを食べていると首の筋肉も使わなくなり、首を支える筋力、物を噛む筋力が劣ってきて首がコリやすいということもあります。
首の経絡
経絡(けいらく)とは気の流れる道筋で首にはたくさんの経絡が集中しています。ツボもこの経絡上にあるんですね。
気の働きというものは科学的には証明できないのですが、内頸部の大腸経はのどや鼻の症状に関連していて、実際の経験ですが匂いがしない(味がしない)という患者さんに首の大腸経への施術を施していたら、だんだんと匂いを感じるようになり味も感じることができるようになってきたということもありました。また首の大腸経への施術で鼻が通るようになるということはよくあります。
大腸経の近くにある胃経は物を食べるという働きをするのでここもこりやすいところです。
首の後ろ横の胆経も胆のうの働きをつかさどる経絡ですが暴飲暴食や添加物のとりすぎでこりやすいスジです。
首の後ろの膀胱経は冷えでこりやすく、自律神経の緊張、特に対人ストレスでこりやすいところです。
首のどこの経絡、スジがこっているかでどこをマッサージしたらいいかわかりますし、どのような気の状態か把握することができます。
内頸部には注意が必要
特に内頸部は頸動脈(けいどうみゃく)が走行しているので、セルフマッサージでも施術においても注意が必要です。
自分では自分にダメージを与えるほど強くは施術できませんが、マッサージや指圧などの場合は強すぎるだけのやり方、正確にスジやツボをとらえられないやり方は繊細な気の流れにダメージを与えてしまいます、施術の際にはご注意ください。
首こりのセルフマッサージのコツ
ずばり、首こりのセルフマッサージのコツはツボを圧すことです。
筋肉には初めと終わり(起始と停止)があり、ツボはこのスジの付着部に多く存在します。
ですのでスジの初めと終わりの部分をマッサージするようにすれば、スジの中間には触れなくても十分にこりをほぐすことができます。
首こりのツボとしてもご紹介していますが、首はこりやすい内頸部のスジと後ろの頭の付け根から肩へのスジがあり、2パターンの首こりのセルフマッサージのコツをご紹介します。
内頸部のセルフマッサージのコツ
寝違えや首の筋肉痛といえばここ、胸鎖乳突筋。
また歯を食いしばるような神経の緊張、ストレスでもこりやすいスジです。
ツボは圧すと独特の感覚があります。他の場所とは違う痛気持ちいい感覚やスジ沿いに響くような独特の感覚です。
そのような感覚を頼りにスジ沿いを探っていくとツボやしいところが見つかるハズです。
頭と肩甲骨のスジのマッサージのコツ
首の後ろ、頭の付け根から肩甲骨にかけてスジがあります。このスジの初めと終わりに頭痛や肩こり、肩こりからくる首こりなどに最適なツボが2点あります。
この頭のツボは、肩こりや首こりからくる頭痛、緊張性の頭痛に大変効果的です。目の疲れにも効くツボです。
頭のツボを圧したらそのまま肩のツボを圧してください。
このツボも肩こりや首こり、スジの緊張による頭痛に最適です。
肩に手が回らない人はなかったことにしましょう…
上記の2本のスジ、4点のツボは自分でもセルフケアしやすいところです。ぜひ首こりのセルフマッサージに取り入れてみてください。
首こりや首の症状には、首こりのストレッチや首を柔らかくする方法もお役に立てると思います。
またセルフケアではありませんが、首が動かないとき、首スジが痛いときに試してほしい簡易整体として安全で効果的な整体法もご紹介しています。ご興味のある方はご参考ください。
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