恵比寿整体院が贈る気の癒し・施術編。今回は上肢の最後、手首、手の指の痛みや疲労への施術法の解説です。
肩や首を施術したら上肢の末端へかけて施術していくのが基本ですが、手首が痛いときや手の指が痛いようなときにも役立つ施術法です。
手首や手の指の痛みや疲労への施術法
手首や手の指の症状は日常ではあまり起こりにくい問題です。突き指くらいですかね、日常で起こり得るのは。
しかし、私のような手技療法やマッサージやエステなどの従事者さんたちにはよく起こりうる問題です。
手の使い過ぎ、手首の使い過ぎによるスジのコリや痛みに効果的なツボが2点あるのでご紹介していきます。
その前に、まずは全身への基本の手技。身体は経絡というスジが全身を走行していますので、部分的な身体の問題でも全身への経絡の施術は外せません。
軽度の症状なら、部分的な施術を施さなくても全身への基本の手技だけで快方に向かうコトもよくあります。
施術前のストレッチ、30分ほどかけて丁寧に基本の手技を行ってから、部分的な症状への施術を心がけてください。
手のツボへの施術
手や手首の症状でも、まずは肩や首のツボ、上腕のツボ、前腕のツボへと施術して、この手のツボへと施術していきます。
手のツボは2点ありますが、2点とも手全体の邪気をとり除く効果があります。
手のツボ・合谷
人差し指と親指の間の人差し指の骨の側面にツボがたくさんあり、付け根側のツボは合谷(ごうこく)として有名です。
合谷は大腸経に属し、便秘や鼻の症状の改善に役立ちますが、親指の痛みや手首の痛みにも効果的です。
このツボは仰臥位でも座位でも施術しやすい部分で、術者は拇指で施術していきます。
手の甲のツボ
手の指は経絡の末端部であり、気が抜けるところであり気が滞りやすいところでもあります。
このツボはどの症状に効くというより、手の気の滞りをとるため、首や肩、腕を施術したなら手の末端まで気の抜けをよくするために施術します。
手の甲の薬指の骨の側面、小指側にありますが、術者は拇指で施術していきます。
ツボへの施術法
上肢への施術・まとめ
これでよくあるスジのコリが引き起こす痛みなどへの施術法を解説し終えましたが、首や肩を施術したときはそのまま上腕、前腕、手のツボを施術して好転反応が起こらないようにしてください。
特に首だけ施術して手の末端までの施術をおろそかにすると、首だけ熱を持ってしまったりして不具合な好転反応が出てしまいます。特に上半身や頭部はのぼせやすいので、部分的な施術でのぼせを助長しないように気を付けてください。ツボやスジは体幹部から手足の末端にかけて施術していくのが基本です。