恵比寿整体院が贈る気の癒し・施術編。今回は膝の痛み、膝関節の痛みへの施術法ですが、膝関節の靱帯の断裂や損傷が引き起こすような痛みではなく、よくある膝関節周辺のスジのコリが引き起こす膝の痛みへの施術法です。
靱帯の断裂や損傷、関節部の老化(軟骨がすり減ってしまっているなど)などの場合は、まず整形外科での処置が必要になります。
膝関節の痛みへの施術法
膝関節に限らず関節部は、筋肉や腱、経絡が集中しておりコリやすいところ、ツボもまた関節部付近に多く存在します。
経絡的には膝の痛みを引き起こすコリのスジは、膝の裏の膀胱経、膝の内側の脾経です。
膀胱経は冷えでコリやすく、脾経は食べ過ぎなどの消化器への負担でコリやすいところです。
経絡は全身を走行していますので、膝のコリのスジが膀胱経や脾経なら膝だけではなく、全身の膀胱経や脾経への施術が効果的です。
また施術ばかりでなく、膀胱経なら足首や下半身を温める足湯や半身浴も効果的ですし、脾経のコリなら顎の脾経も固くなっていますから、よく咀嚼する、よく噛んでモノを食べると膝の脾経も柔らかくなることもあります。
施術の手引き
まずどのように膝が痛いのか、どう動くと膝が痛いのか、問診で確かめてください。
膝関節は靱帯でねじれないような構造になっていますので、膝関節の動きは単純に曲げる・伸ばすといったモノですが、捻じると痛いという場合は靱帯の損傷や老化を疑った方がいいかもしれません。
まず、基本の全身への手技を行いますが、基本の手技の中にも膝関節への施術、特にコリやすい大腿の内側、太ももの内側への施術も取り入れています。
特に太ももの内側が͡コっているようならば、その部位を丁寧に時間をかけて何回か繰り返して施術するのも効果的です。
施術前のストレッチ、全身への基本の手技の後、膝下のツボを施術していきますが、このツボは膝関節の中が痛いようなときには即効性もあり効果的です。
膝下のツボへの施術
この膝下のツボは拇指で施術していきます、狭い範囲のツボなので肘では圧せないツボです。
膝のツボの場所と自分での圧し方
このツボはツボを圧す方向が少し難しいので、まず自分でこのツボを圧してみてどんな方向がいいのか探ってみてください。
下腿の内側のツボですが、下腿は内側の骨が脛骨(けいこつ)、外側の骨が腓骨(ひこつ)といいます。
ツボは脛骨の際にありますので、自分でも探しやすいと思います。
ツボを圧す方の膝を曲げて座るとツボが圧しやすくなります。
この膝のツボは特に自分で圧す場合は膝が伸びている状態だと深くまで圧すことができません。
とても響くツボで膝関節の中に響くコトが多いですが、足首や股関節など他の関節部にまで響くことがあります。
響くようなツボが見つかったら5,6秒持続圧をします、5,6回繰り返して圧してみてください。
膝のツボの施術法
この膝下のツボへの施術法には2パターンあり、一つ目は受け手は仰臥位、仰向けになりツボを圧す方の膝を曲げます。術者は基本の姿勢で座り、拇指で圧してい方法。
二つ目は受け手は横臥位、横向きになり下にある足を施術していきます。術者は基本の姿勢で座り、拇指で真下に圧していく方法があります。
2つ目のやり方ですが、太ももの内側が固い人は太ももの内側のスジを伸ばすだけでも膝が痛いのでできません。そのような方には仰向けの施術法をしてください。
ツボへの施術法
膝の痛みへのアドバイス
股関節や膝関節、足首の関節の痛みや症状ですが、症状のある部位が悪いわけではないコトが多くあります。
股関節が弱いから膝を痛めてしまったり、また膝が弱いから股関節や足首を痛めてしまったりします。
また左の膝が痛いから右の膝を痛めてしまったりしますので、膝関節の上下の関節(足首・股関節)、左右の関節も同時に施術していくのが望ましいです。
また下半身が弱いという状態は、施術だけでは回復できません。股関節の柔軟や股関節を柔らかくする方法、足首を柔らかくする方法などもセルフケアのお役に立てると思います。冷えとりを基本としてね。