恵比寿整体院が贈る気の癒し・施術編。今回から具体的な施術法を症状ごとに解説していきます。
初回は、肩や首の緊張が引き起こす緊張性頭痛への対処法です。
頭部の血管が膨張して起こる偏頭痛には、下手なツボ圧しや施術は厳禁です。更に血管が広がり痛みを増してしまうコトがありますのでご注意ください。
肩や首の緊張が引き起こす緊張性頭痛
緊張性頭痛とは肩や首の筋肉が緊張してしまい起こる頭痛です。このタイプの頭痛は首や肩のスジのコリを取れば比較的に改善しやすい症状で、東洋医学自体、痛いところを矯正するというより、身体が症状を出さないですむ状態にしていこうという考えです。
緊張性頭痛の施術の手引き
まず頭痛が片頭痛のように、頭部ののぼせによるものではないことを確認してください。頭痛には冷やしたほうがいい偏頭痛と温めた方がいい緊張性の頭痛があります。
偏頭痛には、下半身の気の滞りを取る方が有効で、足の裏のツボが有効です。
緊張性頭痛には、全身への基本の手技の後、肩や首のツボを数点施術するのが有効です。
標準的な施術の手順
頭の症状と言えど、身体は経絡という気の流れるスジで繋がっていますので、まずは全身への基本の手技を丁寧に行ってください。
軽度の緊張性頭痛なら、全身への施術だけで気の滞りが回復し、緊張している肩や首のコリがほぐれます。
上半身の緊張は下半身を施術すると取れやすいのは、のぼせがちな上半身の気が冷えやすい下半身への施術で回復するからです。
全身や下半身の施術をおろそかにして上半身ばかり施術すると、のぼせを助長させ症状が悪化する場合もありますのでご注意ください。
全身への施術の後に、頭部のツボと首のツボを施術していきます。
頭部と肩のツボ
このツボは頭部全体、脳の気と滞りを取るのに大変有効です。緊張性の頭痛という場合は↓のスジが緊張していて、こめかみや頭部の後方をひっぱりこめかみや頭の後ろが痛くなることがほとんどです。
スジのコリや緊張を取るには緊張しているスジをいくら力任せに圧してもダメです。
緊張しているスジの始めと終わりの付け根のツボ、これが大変有効です。
緊張性の頭痛の場合、上記の2点のツボは外せませんね。
上記の2点のツボを圧したら、上腕のツボ、前腕のツボ、手のツボと腕のツボを体幹に近いほうから末端にかけて圧して、施術の効果を確かなものにします。
ツボへの施術法
最後に
症状への施術が終わったら、より根本的な気の滞りを取るため(より本質的な改善のため)お腹への施術、任脈督脈の調整(CV4)を行い施術を終えます。
より健康に導くためのアドバイス
施術だけではなく、ご興味がありそうな人には冷えとりのアドバイス、冷えとりの必要性を教えてあげてください。体質改善、長期的な健康の実現にはそれしかありません。
またセルフケアのアドバイス、自分で圧せるツボや、自分で身体を柔らかくできるストレッチなども、受け手の身体の状態、気の状態に合わせてアドバイスしてあげてください。
スジがあまりにも慢性的に緊張してしまってきた方には、数回の施術が必要かもしれません。