施術の手引き

気の癒し・施術編

気の癒し・施術編 まずは施術の心得

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気の癒し実技編が終わりましたので、今回からは気の癒し・施術編です。

実際に様々な症状に対してどう施術していったらいいか、受け手にどんな対応をすればいいか、受け手を最善の状態に導くにはどうすればいいか、私が経験から語れること、私が思うところをご紹介していきたいと思います。

人とどう接するか?

施術でどう受け手と接するかの前に、施術やご商売関係なしに人とどう接するか、これはあなたの人生を左右する大事なことです。

私たちは自分自身の個性ある人生経験から、人と接する態度を決めています。

あなたはどういう風に人と接したいと思っていますか?

エゴ・我というものは常に人の上に立とうと必死なのですが、これはよくよく自覚していなければなりません。

エゴを持っているコトを自覚ができるから戒めることができるのですけど、ついつい私たちはエゴを優先させてしまいがちです。

でも、そんな人の傍にはいたくないですよね。

人の上に立たない

人と接するのに大事なことは人の上に立たないコト。気の原理でも説明しましたけど、エゴ丸出しの時の気って嫌なものです。

相手は言葉にはできなくても、意識できなくても、エゴ丸出しの相手には無意識に心を閉ざしてしまいます。

私たちが目指すのは気の癒し。本来は自由であるハズの気(生命エネルギー)が気の滞り、わだかまり、邪気から抜けて生命本来の自由性を取り戻せるよう導くコトです。

導くほうがエゴ丸出しではいけませんね。

常に下に、受け手の下に自分を置いて受け手を支えるように務めること。

ちょっと、カウンセラーみたいなところがあります。

施術は自分が技術をもって受け手を何とかしてあげよう、というものでもなく、ご紹介してきた施術法は受け手の気と経絡の反応を引き出すためのものです。

受け手の気と経絡が反応するから、身体の気の状態が変わり自然と快方に向かうんですね。

昔を思うと…

なんか偉そうなコトを言っていますけど私、治療家を志して実際に治療を営み2,3年くらいは緊張して仕方がなかった…。

受け手のコトを思うなんて考えられないくらい緊張してしゃべれませんでしたね、手汗もひどかった気がする…。

自分が何ができるか、どう思われているか気になるし、患者さんはほとんど年上の方ばっかりだし、人と親身になって話すなんてできませんでしたね。

まぁ、人生経験不足なんですけど、でも緊張なんて場数をこなせば大丈夫だし、技術も磨けば自信がつく、2,3年してそっからでしたね受け手のコトを思いやれるようになったのは。

だから初学者に緊張するな、っていうほうが無理なんですけど。こればかりは場数を踏んで何とかしてくださいね。

特に日本人はシャイな人も多いですしね。

緊張しないようにするには?

もう少し緊張についてお話しますと、私が施術を教えた生徒さんにも緊張が強いというか、人と接するのにえらい緊張なさる方は大勢いらっしゃいました、いい年の方もね。男性に多いですが。

で、この緊張ですけど自分のコト、自分がどう思われているのか、うまくできるか考えているから緊張するんですね。

よ~するに自分のコトしか考えていないんですね、昔の私のように。

まぁ、初めは施術の手順や初めての症状や相手の訴えもありますし、とくに苦労するのは受け手の身体には個性があり、皆さん違う身体の作り、筋肉の付き方、骨格、スジやツボも個性的ですから戸惑うんですけどね。

で、緊張しないようにするにはですけど、個人個人見つけてください。

無責任ですが、経験を積むしかないんですね。施術だけではなく様々な人生経験を。私が言えるのは自分が消えるくらい受け手に集中すること。受け手の向上を心の底から願っていたら緊張も何もないと思うんですけどね。

施術だけではイケナイ

慢性的なスジのコリや痛みならツボや経絡への施術でほぼ何とかなりますが、私が目指しているのはもっと長期的な健康です。

身体の痛みが取れればOKな患者さんもいますが、気と経絡の本質を知ったからには、患者さんの人生がより良いものになっていけるように導いてあげなくてはなりません。

それには私は「冷えとり」が重要だと考えているのですけど、痛みや症状を改善するばかりでなく、患者さんが積極的に冷えや瘀血(おけつ)といった状態を改善して、よりよい健康を実現できること、人生の最高の可能性を生きれるコト、そこに導けるなら、施術でもいいし、カウンセリングみたいなことでもいいし、冷えとりだけでもいいし、全部でもいいし。

でもね、これは受け手に押し付けてはダメです。いくら相手の幸せを願っているからって「なんで幸せにならないの!」ではダメです。

最善はつくしますが、受け手には選択の自由を与えること。幸せになるのも健康になるのも不自由なところにとどまるのも自由なんですね。

人は現状にとどまりたがるものです、不平不満を言いながら…。

自由なのはある意味怖いからなんですね、自由な未来へ踏み出したら自分で責任を取らなければならないという不安感もある。

症状でお悩みの方も、現状には不平不満を言いながら、改善への変化を起こそうとしない方もいます。このような方に施術を施しても、受け手の気が反応しないので改善効果はあまり望めません。

人と接する難しさ

人と接する難しさってありますけど、これは一人一人個性的であるが故です。みんな同じだったら同じパターンが使えますもんね。

でも、その個性こそお悩みの原因でもありますけど、明るい未来の種でもあるんですね。

何とかその種が芽生えるように、相手を笑わしたり、自信を持ってもらうよう苦心したり、時には待ったり。

受け手にリラックスしてほしいなら、手っ取り早い(?)のは笑わせること。自分を下においてピエロになればいいんですね。

あと、受け手にリラックスしてほしいなら、まず自分がリラックスすること。

この2つが自然にできたら、自分も受け手も楽ですよね。

あぁ、なんか施術の心得になっていない気がする…

落ち着いたらリライトしますね、次回は気の癒し・施術編、問診・望診・切診です。お楽しみに!

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