気の原理・心編、エゴから離れるに続いて今回のお題は「笑顔」です。
笑顔、心の底からの笑いっていうのも、エゴから離れる、自意識から離れるっていうコトなんですけど、今回は実験付きで解説したいと思います。
笑うコト
どのような心持ちのときに気が最も強く、効率的に働くか解説しているのですが、そりゃ真面目な顔をしているときより嬉しい時、笑顔のときの方が気は最も強く豊かに働くと思いませんか?
表面の笑顔ではだめですけど、心の底からの笑い、微笑み、愛するモノを見つめる眼差しの時って、気が最も豊かに働くのを抑えているエゴ・自意識から離れているんですね。
まぁ、言わずもがな、今回はそんな笑顔の時に体がどう反応するかの実験です。
笑顔の実験
1、写真のように胡坐で座ります。まずこの状態で横から押します。膝と肩を真横に押します。
2、座っている方は自分の愛するもの、好きなこと、心の底からの微笑みを浮かべてください。イメージは明確なほど体は反応します。
この状態で横から押すとありゃ不思議、さっきより芯があるというか、重くはありませんか?動かないほどに不動になっているかもしれません。
3、次にネガティブなイメージ、なんでもいいんですが、憎しみや自分が誰にも愛されていないっていうイメージでもいいです。
この状態で押したらどうでしょう?さっきよりふりゃふりゃではありませんか?
4、ネガティブで終わるのは嫌なので、もう一度微笑みを浮かべてからまた押してください。やはりさっきより強くなっているハズです。
上記の実験は簡単にできます。どのような心持ちの時に身体、いや、気がどう働くかの実験ですが笑顔の時って体の中心も軸も自然と安定して下半身に力が入るんですね。
これは丹田をイメージする実験にも使えます。気の中心である丹田を意識して押すのと、意識しないで押すのでは全く気の反応、体の反応が違うんですね。
なぜ心の持ち方で体の反応が違うのか?
心がエゴ・自意識とらわれている時って、気がのぼせているんですね。頭に気がいっている。頭で考える、エゴの働きの自分を守る、損得の勘定って頭で考えるからなんですけど、ある意味では知恵熱の状態です。
頭を使うって大量の血液、酸素が必要ということです。
反対に笑顔のようなポジティブな感情を持っているときや、下半身や丹田を意識しているときって自然と頭ののぼせが解消されて下半身に力が入るんですね。だから冷えとりが重要なんですけど。
エゴから離れられないとき、これは上実下虚です。下半身に力がなく上半身(頭)気がいっているという状態です。
反対に上虚下実、上半身の力が抜け下半身が充実しているという状態。
どっちが自分という存在が安定するか分かりますよね。
だから冷えとりでも施術でも、また東洋的な精神の鍛練でもこの状態を目指しているのです。
下半身(丹田)が充実して上半身はリラックスしていること。武道などでも理想とされる、肩に力が入っていない状態ですね。
笑顔の時、心の底からの笑いの時、愛するものへの微笑みを浮かべているときなどは自然とこの状態になれるのです。
実際に上記の実験でも、どのような心持ちの時に気が強く働くかは確認できますしね。
爆笑でなくてもいいんです、自分が幸せに感じるとき、それをイメージしているときのような微笑みや幸せな感情、自分が愛されているという実感を持てるときのような微笑み、このような心の時に気は最も強く働くんですね。
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