恵比寿整体院が贈る気を鍛える方法、前回のビッグスピンに続き今回はクロスカットという動きのご紹介です。
丹田と体軸の動きはビッグスピンと同じ、丹田の回転運動ですので、まずはビッグスピンの解説を読み実践してからクロスカットをやった方が分かりやすいかと思います。
クロスカット
でもまぁ、少しおさらいしますが、ビッグスピンの動きは身体の位置を動かさずに丹田と軸の回転運動です。イメージとしては電電太鼓ね。
これに腕の腎経の動きをシンクロさせたものがクロスカットです。
腕の腎経は特にツボを圧す時、特に肘で施術を行うときに多用します。
肘で施術を行うときは、力で圧すと痛いだけで肋骨付近は特に骨折の危険もありますから、腎経で圧す、腎経に力を入れる、腎経を使う、ということは気の癒しを学ぶ上で必ず体得してほしいのです。
腕の腎経
気が最も強く働き原理、気の原理3・腎経については解説しましたが、腎経とは気が最も強く働くパワーラインです。
腎経はお腹の丹田も含み手足に走行しています。
この腎経というラインを使って、武道などでは技をかけたりします。
腕だけではなく、踏む、踏ん張ることができるのも足の腎経と丹田に力が入っているからできるんですね。
クロスカットのやり方
腕の腎経た丹田のシンクロ、腎経を意識して使えるようになると、全てのことにおいて体がうまく使えるようになります。
腎経に力を入れると自然と丹田にも力が入り、全身的な動きができるようになるんですね。
部分ではなく全身で動く、これができると気持ちいいんです。なぜだかわからないけど…。
反対に部分だけで動くと気持ちよくない、これもまた分からない…。
でも、ど~も全身で動く、気で動くということは本能的な脳の部分を使っているらしいんですね。
部分的に動くときは自意識の脳の部分、脳の表面的な部分しか使っていないらしい。
だから全身的に動けるスポーツや運動、全身的にGを感じるスピード系(バイクやスピード競技、スノーボードにサーフィンなど)は気持ちよくて癖になるんですね。
腎経を使うコツ
腎経は小指側のラインですけど、腕の動きの中心は中指なんです。
腎経に導かれて中指を中心に腕が動く、とでもいいましょうか。
これ次のアンダードロップやスパイラルパンチでも解説しますけど、とても大事な動きなんです、腎経に導かれて動くということは。でも腎経が動きの中心ではないんですね。
動きの中心の前に腎経がある、とでもいえばいいのかな。
これから合気や施術法を解説していくんですけど、この腎経に導かれて体が動く、というイメージはとても大切です。
いや、このイメージなくしては気の癒しは行えません。
ツボや経絡は部分的に力を入れて圧したり、自意識で圧そうとすると受け手の無意識の抵抗を受けますから、気で圧さなければツボや経絡の底までは圧せないんですね。
だからこそこうして、気で体を動かす、気の原理に基づいて力を入れるコトを鍛錬してほしいのです。
実際の鍛錬法
クロスカットの動きを解説してきましたが、これを気の原理に即して行います。
気の原理とは、気が最も強く働く原理です。丹田・シンクロ・腎経・スピード・スパイラル、この5つを意識してクロスカットを行えるようにします。
まず丹田を意識して6回、シンクロを意識して6回、腎経を意識して6回、スピードを意識して6回、スパイラルを意識して6回行います。
(回数は6回でなくてもいいので、お好きなだけやってください)
それぞれのコツをいうと、
丹田
軸をブラさず回転した時に感じる体の中心、そこが丹田です。何はなくともここを意識してクロスカットを行ってみてください。
軸や中心がぶれていると見た目もきれいではないので、鏡の前で行うと自分でもチェックしやすいです。
丹田をブラさいないためには、両足である程度踏むこと、踏むというコトは軸が固定するということです。
丹田を中心に回転する、これを意識して行ってください。
シンクロ
次にシンクロ、丹田と手の動き、足先の動きをシンクロさせてください。
分かりにくければ、全身をシンクロさせるということ、全身で動くということです。
丹田が止まったら、手や足も止まる。
丹田が回転するなら、腕や足も回転する。
文字で解説すると難しいようですが、簡単です。
腎経
腎経とはパワーライン、力が最も強く働く体のラインです。
腕の腎経を意識して、少し腎経を張る、力を入れて、腎経と丹田をシンクロさせます。
スピード
スピードは倍々の加速のイメージですが、クロスカットは電電太鼓のように、身体が正面を向いたときにMAXのスピードになり徐々に減速してきます。
構えの姿勢から加速してMAXがあり減速して止まる、という動きです。
スパイラル
スパイラルとは螺旋の動き。
気って螺旋状に伝わるとき、最高の力を発揮します。スピードの原理と組み合わせれば更に加速して力が強まっていくというモノになります。
意識することは、回転しながら丹田を落とすイメージです。
丹田が数センチでも回転しながら落ちていくというイメージ。
次回は、丹田の上下運動と腎経の動きを合わせた「アンダードロップ」をご紹介します、お楽しみに!
[aside type="normal"] 軸や丹田の安定には、筋肉的には腸腰筋や大腰筋の力が必要です。
腰が固い、お腹が固いような方は、腸腰筋のストレッチ・大腰筋のストレッチもご参考ください。
また足首や股関節が固いと、練気で身体を痛めてしまいますので、身体が固くて思うように動けない方は、各記事をご参考ください。
~を柔らかくする方法にストレッチとツボをまとめてあります。
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