【気の癒し・基礎編-vol6】陰陽五行論に続き、東洋医学の世界観を解説しようと思いましたが、前回の陰陽と五行の説明ですべて語ってしまったような気もします。
東洋医学は、陰陽や五行の要素や関係性を回復させる手法です。
だから症状があるところが、その原因とも限らないし、そもそもどこかが悪い、といった考え方はあまりないんですね。
これは気の癒しを学ぶ方も心得ねばなりません。
症状がある部分は身体の負担を一気に背負って、一番頑張ってくれている部分でもあるんですね。
でも一般的には、どこかが悪い、悪いところを治そうとしてしまいます。
症状のある部分はある意味、自分を生かそうと一番頑張ってくれている部分なんですけど、自分の体なのに他人事みたい、愛がないんですね。
だから気の癒しを行うものは、身体の悪いところを治そう、という気持ちではいけません。
慢性的な症状には症状を出す必要のない気の状態、体内環境に改善していくのが最善のハズ。
(緊急医療や応急医療は別です)
一見遠回りに見えるかもしれませんが、全体性を回復していくこと、を心掛けなければなりません。
だから私も、ツボや経絡への施術とともに「冷えとり」で本人が自分で体内環境や気の状態を改善していってもらいたいと思っています。
そしてね、自分の身体にも愛を持ってほしいんですね。
だって自分を愛せなかったら人も愛せませんもんね。
そしてモノだけではありません、私たちを活動させてくれているエネルギーというものもリスペクトしてほしいと思っています。
東洋医学では気という概念ですが、もともとビッグバンから生まれた宇宙や星、人間ですからね、心だってそう。ルーツは同じ。
エネルギーが形を変えものになり、心まで生み出している。
不思議ですよね、でもこんな感じで世界を見れたら、少しは分離感や孤独感がなくなるのではないですか?
現代の人々を覆う、分離感や孤独感。私にとってはこれらも何とかしたい。
皆様には喜びに満ちて生きていってほしいと思っているのですけど、身体の状態だけでなく心の健康も大事ですもんね。
どうしたら一体感が持てるのか、これはまた私のライフワークでもあるんですけど、気の癒しを志す人も身体を癒すだけではなく、心の癒しにも興味を持っていただかないとね、私が教える意味がありません。
なんだか東洋医学の世界観ではなく私の世界観になってしまいましたが、気の癒しを学ぶなら、ツボや経絡への施術方だけでなくこのような精神の探求も必要だというコトです。
形ばかり教えても身にならないし、気の癒しって無意識を癒す、ということでもあるんですね。
だから術者の自覚、生命への自覚ってとても大事なのです。というかその自覚こそが癒しの効果をもたらすものかもしれません。
次回は【気の癒し・基礎編 vol8】東洋医学の種類です。お楽しみに!