今回は【気の癒し・基礎編 vol2】気を感じないコツに続き、vol3.気の体についての解説です。
別に気の体といっても、なにも怪しいものではありません。
肉体とは別の気の体は様々な文化の中でも伝わってきているし、科学的にも明白なものです。
気の体
世の中には、見えないものを信じない人がいますが、エネルギーって目に見えないのね。
日常に溢れている電波も見えないし、人間の認識できる光も音もとても狭い範囲です。
で、まず肉体がありますね。これは触れるし認識しやすい。
でもモノとして存在するということは、ある種のエネルギー体を持っているということです。
後でそのエネルギー体の科学モデルとしてToras(トーラス)を説明しますが、ヨガでも神智学でも同じような考えがあります。
ヨガの身体観・5層の身体
インドの伝統医学、アーユルヴェーダでは人間の存在は5つの層で構成されていると考えます。
コーシャといいますがこれは鞘のことですね。枝豆のように5つの鞘が重なっているとみる身体観です。
いや枝豆より玉ねぎのように重なっているイメージかな。
で、5つの層とは、
- アンナマヤ・コーシャ=食物でできた体、つまり肉体ですね。
- プラーナマヤ・コーシャ=プラーナとは東洋医学でいう気のことです。これこそ気の体
- マノマヤ・コーシャ=ここからは心の領域です。意思鞘という、感情や心に関わる層
- ヴィジュナーナマヤ・コーシャ=理知鞘、理性の層とでもいいましょうか
- アーナンダマヤ・コーシャ=歓喜鞘とも言われますが、仏性の体とでもいいましょうか。
コーシャという言葉はユダヤにもありますがこれは別物。
ユダヤでいうコーシャ(Kosher)とは、ユダヤ教で定める食べ物に関する規定のことです。
まぁ5というのは縁起担ぎというか、神聖な数というか文化的に5で落ち着いているだけです。
最後の3つは合わせて精神体といってもいいですしね。
神智学
神智学は日本ではシュタイナー教育としも知られていますが、ある種の神秘主義です。
既存の西洋のリベラリズムを批判して、仏教やヒンドゥー教などの密教的な部分をまとめ上げたようなものです。
神智学は西洋に東洋的な神秘主義を伝える役目を果たしたとも言えますね。ある種のスピリチュアル、オカルトの原型みたいなものです。
まぁ、スピリチュアルとかオカルトは置いといて、神智学でもヨガと同じような考えがあります。
(もちろんオリジナルはヒンドゥー教だから当たり前なんですけど)
神智学では8つに分けられていますが、人間の身体は肉体・エーテル体・アストラル体(感情体)・メンタル体(精神体)・コーザル体(思考体)・ブッディ体・アートマ体・モナド体の八層から成っていると説かれています。
アストラル体とかメンタル体というのは何となく聞いたことがあるかもしれませんね。
まぁオーラが見えるだの、霊能者だのがお好きな人にはたまらない内容でしょうが、しょうもないのでスルーします。
科学的エネルギー体モデル・トーラス
トーラスとは簡単に言えば、物体の持つエネルギーの構造体です。
トーラス(torus)、多重連結空間、円環面とは、種数 (genus) が 1 の閉曲面。 あるいは、その面に内部を加えたもの。正確には、こちらはトーラス体 (solid torus) と呼ぶ。まれに、面のほうをトーラス面 (torus surface) と呼ぶこともある。
こういう面とか線とか幾何学とか、文系の私にはとても苦手な分野なのですが、
よく見かけるこんな感じのやつです↑。
原子も細胞も人間の体も地球も太陽系も銀河系も宇宙も似たような構造をもったモノではないエネルギー体を持っています。
これは東洋思想と同じですね。どこを切ってもキンタロー飴。一つの中に全てがある。世界や存在そのものはある種の無限の繰り返しでできている。
でトーラスには中心というか軸がある。これは体の軸や体の中心点である丹田(たんでん)とも密接な関係があります。
そして下からのエネルギーの流れ、上からのエネルギーの流れがある。
これは陰陽ですね。
対局図などはシンプルにトーラスを表しているとも言えます。
陽の気は上昇し陰の気は下降する。これは体の冷えやのぼせに関係することですね。
太極図のような図形、トーラスを表しているかのように見える図形やシンボルは古来からあらゆる文化圏において見受けられます。
トーラスについて詳しく知りたい方は、youtubeで「スライブ(thrive japanese)」で検索すれば、ドキュメンタリーというか啓蒙番組というか面白い内容のものが見れます。
私の感じる気の体
いろいろ説明してきましたが、肉体とは別にエネルギー体があるんだよ、っていうお話です。
気を感じる方法でも少し説明しましたが、気を感じるというのも主にこの気の体を感じるんですね。
で、私が感じる気の体の感じですけど、やはり何パターンかあります。
まず健康な肉体の発する気。武道や気功、ヨガやある種の行法、呼吸法や浄化法などやりこんでいるような方は気が強いというか、単純な気というか、ある種の元気なエネルギーを感じます。
ヨガの先生とかね、ビンビンと気を感じる方もいます。
でもこれ健康なだけなのね、血液の流れがいいだけ、気が強いといっても精神性があるとかではないんですね。
もう一つは感情の発する気、これは健康な気とは別な感じがします。神智学でいう感情体のようなものを感じるのでしょうか?
これも皆さん、日常的に感じるのではないでしょうか?
幸せそうな人からは、何かそのような気を感じるし、落ち込んでいる人からは重い気を感じますもんね。
特に日本人は雰囲気というか、周りに気を合わせる習慣を持っていますしね。西洋人より感情的なこと、相手の感情をくみ取るコトに慣れているのかもしれません。
あと私が感じるのは、スピリチアルとかオカルトとか関係ないのですけど、ある種の霊的な気ですね。
何か美しいもの、壮大なもの、大自然から感じる神々しさ、志を高く持つ人、慈愛に満ち溢れた人、神仏のようなものから感じる気です。
これまた上記の2つとは違った感じがする。
皆さんも意識しなくても感じていますよね、なんとなくこの3種類は。
ん、なにも感じない?
まぁ、感性は人それぞれですけど、共感や想像力、気の感性はツボや経絡の施術をするうえで欠かせないのね。
多感なほうが人生楽しい気もするし。
まとめ
足早に気の体について解説してきましたが、詳しく知りたい人は各キーワードでさらに詳しく調べてみてください。
でも怪しげなスピリチュアルやオカルトには要注意ね。この分野は魑魅魍魎も多いのです。
気の体を説明したのは、体の軸や中心にもとても関連深いものだから。
タオ療法(旧名:タオ指圧)の遠藤さんなんかは気の体に経絡があってそっちが本物だ、みたいな事を言っていますし。
気の癒しには不可欠なのね、気の体の認識は。