Contents
前回の【気の癒し・基礎編 vol1】気を感じてみる方法で自分の気の感じ方、相手の気の感じ方を解説しましたが、今回は反対に気を感じないコツのご紹介です。
世の中には生来的に相手の気を感じやすい方、相手に影響されやすい方がいらっしゃいます。
また武道なども突き詰めすぎると、気が気になりすぎてしょうがない、なんてことに陥りがちです。
これ気の治療もそうなんですけど。
邪気を感じやすかったり、邪気をもらいやすかったり。
でもこれね、自分の心のせいでもあるんですね、自分の中に邪気に反応する部分があるから、とも言えます。そこに執着しているからとも言える。
実際、治療家でも邪気がどうのこうのとか、邪気をもらう、とか言う方は結構おおくいらっしゃいますし、治療家でなくても気に敏感になりすぎて、人の多いところ、満員電車など気持ち悪くて苦手という方も多くいらっしゃいます。
自分の心をどこに置くかの問題なのですが、今回は気を感じないコツについて解説したいと思います。
このストレッチ・ツボガイドでは気がどうのこうの、とかよく書きますが、実は私、そんな些細なことには興味がないのです。
そもそも気がどうのこうの、とか言っている人たちは何をこだわっているんでしょうかね?
気が強いだの、気で相手を倒すだの、ばかばかしい。
気にこだわる人たちはどこか気の強さなどを競っているようにも思えます。
ヨガなどもそうですね。業法にこだわったり、浄化法にこだわったり、瞑想や行法にこだわっている人たちばかりです。
もうちょっと視点を広げてみると、もっと大事なコトがあるように思えるんですけどね。
そして実はこだわらないコト、これこそが気を感じないコツなのです。
気の過敏症
ヨガや東洋的な武道など、様々な行法や呼吸法や瞑想法などをやりこんでくると、明らかに気に対して敏感になってきます。
また生まれつき気に敏感で、相手の気を感じやすい方、気を感じすぎて体も心もしんどくなってしまう方もいます。
これが行き過ぎると、電化製品の電磁波も気になりまくりますし、化学繊維の服なども静電気が気になり身に着けられない、満員電車など気持ち悪くて乗れない、人混みがダメ、ある種の隠遁者にならなければ生きていくのが辛くなってきます。
そもそも私たちは、気を感じる感覚を将来的に持っているのですけど、自立して活動するために気を感じるということに関しては蓋をしているのです。
自分も相手もわからないではビリーミリガンになってしまいますもんね。
ちなみに身体と心の防衛反応を司るのは経絡でいうと三焦経の役割です。手足を動かして自分を守るという働きや免疫力にも関係しています。
甘やかされて育った方は、この自分を守るという三焦経の働きが弱く、アレルギー体質や免疫力が弱い、踏ん張りがきかないような体質に陥りやすいのかもしれません。
そう思うと、気がどうのこうのとか、邪気がどうのこうのとか言っている方たちは甘ちゃんが多そうだし、アレルギー体質っぽい方も多そうに見えますね。
気と経絡を働きで診ると、その人の性質や行動までなんとなく分かってしまうのは便利なことです。
自分で人生を切り開いてきた、志を高く深く保ってきたような方は気がどうのこうのとか、邪気がどうのこうのとか余り言わなさそうな気がします。
それより人生の艱難辛苦を潜り抜けてきた人は、相手や世界を慈悲の眼差しで観るでしょう。
邪気について
横縞じゃなく邪(よこしま)な気、邪気(じゃき)には定説はありませんが、私は邪気は邪な気、悪い気ではなく、気の滞りと診ています。
邪気を気の滞り、気の滞っている状態を邪気と捉えれば邪気に対しても可愛く思えてくる。
まぁ、世の中には明らかに人に危害を加えるような人や心、自分にしか興味のない人、人を利用しようとする邪な心もありますが、それらはまだ未発達なだけで成長の段階と捉えれば可愛いものです。
邪気を気の滞りと捉えれば、ツボや経絡への治療も邪気をとる、邪気を抜く治療ともいえそうですが、それこそ邪気を悪い気と捉えてしまうと東洋医学もなんか怪しげなものになってしまいます。
治療家もね、よく言うんですよ。邪気を貰うだの、邪気を受けただの。
わからなくもないんですけどね、実際に不可解なことも多くあるし、相手にシンクロしてしまうこともある。
治療家を志す人には避けては通れない問題かもしれませんね、邪気の問題や気を感じないコトって。
う~ん、すぐ書けると思ったのにメンドクサイ内容になりそうなので邪気についてはここまで。
気を感じないコツ
気を感じないコツ、実はこれは簡単です。
こだわらないコト、これにつきます。
気を感じても、「まぁそんなもんか」でスルーする。透明になるといってもいいかな。
邪気をもらう、気を感じやすい、これらは自分の志が高ければ気にならないコトです。
自分の志を高く持つコト。これが一番の気を感じないコツですね。
では自分の志をどのように高く持つのか?
そもそも自分の志とは何か?
自分にとって、相手にとって最善の道とは?
そんなことは自分で考えましょね。
まとめ
ヨガや東洋的な武道など、様々な行法や呼吸法や瞑想法などをやりこんで気に敏感になりすぎた方は、まずそういうものから少し離れてみるコトも大事です。
気を感じやすい方、気の過敏症は自分の気の体がダメージを受けているということでもありますから、傷ついた気の体がダメージから復活するまで静養するということも大事です。
気の体?
ということで、次回は気の体について解説していきたいと思います。