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今回からスタートする気の癒しシリーズ。記念すべきvol1は気とは?気を感じてみる方法です。
気の世界に興味のある人、ツボや経絡の治療、東洋医学に興味のある人への内容にしていくつもりですが、気を感じるといっても何も難しいものではありません。
ただ、気の世界は考えてわかるものではなく、気とは感じるモノ。
感じる世界だから目には見えない。でも確かに感じるモノ。そして気の世界とはとても奥深く豊かな世界です。
それは気というのは、自分自身の心の表れでもあるし、世界やあらゆるモノ、生命とつながっている分けられないものでもあるからです。
恵比寿整体院 a.k.a 気の癒し。
気の癒しこと、恵比寿整体院。
a.k.aは「also known as」の略。日本語に訳すと「~としても知られる」「またの名を」「別名」。
最近は動画作りにハマってしまいまして、にわかビデオクリエイターとして活動していくために別名で活動していこうか模索中。
goro uchiyama a.k.a cat's eye とかね、考えているんですけど。
まぁ、私のコトは置いといて、今回からセミナー用というか、気の癒し・ツボと経絡の治療家を目指す人のために気のことや、気の癒し方をシリーズ化して発表していきます。
ですので検索ボリューム、需要は少ないハズですから、キーワードのことやSEO(検索エンジン対策)のことは考えずに好きなように書いていこうと思います。
たまに脱線もするし、寄り道も多い内容になりますが、私が個人的に体験してきたことや学んできたこと、後進のために多少の道案内になればと思います。
私が気の癒しを志した理由
20代後半から治療家の道を志し、はや十数年。治療を学び始めの時は、気とかよくわからなかった…。
私、自分で言うのもなんですけど論理的な人間ですので、気とか怪しげなもの、いかがわしいもの、商売的なシュピリチュアルなものには嫌悪感を持ってしまうんですね。
だから治療も初めは、筋肉がどうのこうのとか、骨格の歪みがどうのこうの、ということや肉体的な施術を学びました。
でもね、人間ってやはりモノ的な存在だけではない。治療も矯正的な治療法、モノ的な治療法だけでは限界がある、というか根本的な解決にならないことも多い。
そもそも肉体的な異常を診断したり治療するのが現代医学です。緊急医療や応急処置にはこれほどありがたいものはないのですが、状態の異常の診断や治療は苦手なんですね。
心身の状態の異常、気の異常(これを気の虚実といいます)、エネルギー的な異常にはモノ的な治療では限界がある、というか状態の異常が行き過ぎてモノ的な異常が発生してからが現代医学のお役目です。
目に見える症状の前には、必ず状態の異常がありますし、東洋医学では気の状態を診断して改善して、病気が目に見えて現れてくる前に処置していこうという「未病を治す」考えがあります。
で、気というエネルギーを扱う東洋医学を学ぼうと思ったのですが、これがまた大変でした。
感じるのが苦手な男
気の感性なしには、気の癒しは行えない。気の診断無しには正確な治療ができない…。
これが私にとって難関でした。
私は感じるのが苦手な男です。本などで知識を学ぶのは得意ですが、一般的な男性と同じように論理的だし、感じるのは苦手。
東洋医学では、気の虚実を診断します。どこが異常かわからなかったら施術のしようがありませんもんね。
気の診断、これがどうしてもツボや経絡の治療を行う上で欠かせないのです。ツボや経絡の知識があっても、その時の患者さんの気の状態やどこのツボや経絡をどれだけ深く施術していけばいいのか分からなければ何もできない。
気の診断方法
だから気の診断をどうしたら感得できるのか、無我夢中で模索しましたが、鍼灸では脈診と言って手首で気の診断を行います。
しかし私が行いたいのは手技療法なので、鍼灸の診断法や治療法やツボや経絡の概念は参考にはなれど、実務的には役に立ちませんでした。
手技でツボや経絡を施術するのと、鍼や灸で施術するのでは刺激も違いますし深さも違う。
となると指圧や手技療法の情報がほしいのですが、その手の情報を探ってみると、腹診というものがある。
腹診とは簡単に言えば、お腹の経絡を圧してみて気の反応を見る、お腹の状態で気の診断をする、というものです。
お腹で気の虚実を診断するのですが、虚(きょ)とは気の不足で実(じつ)とは気の過剰です。
そして大事なのは虚です。満ち足りていないから行動がある。気の過剰な状態の根底には気の不足がある。
これは心理的にも当てはまりますね。人間って足りないから行動するものです。
で、ものの本には虚を圧すと全身に気が広がる感覚がある、と書いてある…。
いや、じゃぁその感覚が分からなければ診断できないじゃん…、と絶望的になりましたね。
だって私、そういう感覚ないんですね。感じるのが苦手な男ですから。
それでですね、一回諦めたんですね。手技療法による気の診断を。
で、もう少し違う気の診断法、筋肉テストなどで経絡を診断するキネソロジーなども学んだんですが、これまたつまらない…。
歯がゆい時期が何年か続きましたが、やはり本格的というか正統な気の癒しを行いたいと、いう思いは捨てきれず、本格的に気の感性を体得しようと思ったのです。
わかってみれば当たり前のものだった。
で、ある治療法のセミナーに参加したのですが、そこでは気を感じてみたり、気の鍛錬法や体の使い方、合気道も学びました。
ほんでもって体得してしまったんですね、気の感じ方を。
気を感じるって、分かってしまえば当たり前のことでした。
というか、子供のころを思い出しましたね。
子供の時って全身でビビってたり、全身で嬉しさを感じていたことを思い出しました。
それがいつからか頭でっかちになり、全身で感じるというコトがわからなくなっていたんですね。
あなたも思い出してみてください、純粋な子供のころを。
全身で何かを感じたり、全身で何かを表現していませんでしたか?
こういう感じるってことは男性より女性が得意ですよね。
気が感じられない理由
誰でも本能的に全身で感じる、直感的なものは生来的に持っています。
共感的な感性といってもいいかな。
それが大人の階段を登る過程で抑制されてしまうんですね。これには理由が2つあります。
まず第一に、少し心理学のお話になりますが、
論理的な思考の発達のためには、感情や感覚は抑制されなければならない、ということです。
論理的に世界を把握するには、その時々の感情や感性を優先させていては正確な世界を把握できないからです。
優先的な機能を発達させる上では、その反対の機能は抑制されなければうまくいきません。
だから男性は論理的な分、感情や感性が未発達。
女性は感情や感性で世界をとらえようと発達させていますから、逆に論理的な思考が苦手で抑圧されている。
そして優位的な機能を発達させた後では、正反対の機能を発達、統合していくのが人間の成長です。
男性は女性らしさを、女性は男性らしさを自分のものにしていくのが人間の発達です。
だから私、未発達だったんですね。得意な機能ばかり興味があって正反対の部分は抑圧していた…。
でも感じるというのは本能的に持っていますから、わかってしまえば何も難しいことではない。
反対に論理的な思考というのは作っていくものですから、かなり鍛錬がいります。すべての人は感じるということはできるけど、思考や論理は磨いていかなければならない。
これは脳の構造です。生命維持や感じるという本能的な脳の機能は皆同じだけど、思考の部分は使わなければしわも増えないし育っていかない。
だから論理的な男性はちょっと反対のものに意識を合わせれば(本能的な自分に)統合はできるけど、感じるのが主体の女性が論理的な思考を育てようとするのはある種の鍛錬がいる。
もう一つの理由は、感じるのが苦痛だからです。
まず自分のこと、辛い思いや辛い感情、感覚。幼少期では特に両親から感じる気の感覚ですが、人生いいことばかりではありません。
理不尽なこと、辛いことは多々あります。だから感覚にふたをしてしまうんですね。感覚や感情を抑制して論理的に自分勝手に世界を把握しようとエゴが働きます。
そして、無意識は自分も他人も区別しない。共感が深ければ他人のことでも自分のことのように辛かったりしますよね。だからそこを見て見ぬふりをする。
なんか、心が痛いですよね。誰しもが通ってきた道ですから。
気を感じるって、分かってしまえば何でもないことなんですが、私にとっては気の癒しを学ぶ上で第一の難関でしたね。
気の感じ方
では、気の感じる方法実践編。
何も難しいことではありませんが、自分の感じていることを改めて再確認するだけのことです。
気を感じるコツ
まず初めに自分の気を感じてみる方法ですが、物事って変化があるから違いを感じられるんですね。
気も変化があるからその違いを感じられるものです。
そして感情は体の感覚を伴います。幸せな時って全身が拡大していくような自分という境目がなくなっていくような体の感覚があると思います。
実はこれこそ気の感覚であり気を感じるコツです。自分が感情をイメージすることで体がどう感じているか、試してみてください。
あと気は考えてもわからない、気を感じるって部分で感じるのではなく全身で感じるコトが大事です。
これは脳の構造のせいかもしれませんが、部分的な感覚と全身的な感覚はどうも脳の違うところで感じているようです。
普段抑制している、全身で感じるということ。これは脳の本能的な部分で感じていることです。
部分で感じるっていうには、けっこう脳の表面(大脳辺縁系)で感じていることかもしれません。
だから普段の意識を拡大してみて全身で感じる、ということを意識してみてください。
自分の気を感じてみる方法
まずは自分の気を感じてみる方法です。
自分を静かに内観してみるって、忙しい毎日ではなかなかできませんよね。
少しばかり時間をとって静かに自分の感覚に耳を傾けてください。
まず正座でもいいし、胡坐でもいいですが背筋を伸ばして座りましょう。
目は内面に入り込みすぎないように薄目で視点はぼやっと広角気味。
この状態で、自分が幸せと感じること、愛する人やペット、自分が愛されているというようなこと、何でもいいから幸せに感じることをイメージしてください。
難しい人は、自分が誰かに愛され理解されているということを思ってください。
その幸せを感じている時、全身の感覚、体がどう感じているか、意識してみてください。
ちょっと自分が拡大したような感じ、自分の境界が薄いような感じがありませんか?
これこそ気の感覚なのですが、変化がないと分かりにくいので今度は、自分が最低最悪、誰からも愛されていない、とイメージしてください。
この悲壮的なイメージの時の体の間隔も感じてみてください。
自分がきゅっと縮じんでしまったような感覚、自分の境界が収縮してガチンガチンのような体の感覚ではないですか?
これは敏感な人、自分の感覚を内観できる人には簡単なことですが、普段から自分の感覚に意識を集中できない人は少し難しいかもしれませんね。
感情は身体の感覚を伴うってことですが、これこそ気の感覚です。
幸せを感じているとき、愛するものと一緒にいるとき、身体はリラックスして呼吸も深い、感覚が鋭い方は暖かい感じや気がどこまでも深まっていく感じ、自分という境界がなく愛するものと一心同体のような感じ、があると思います。
こういう時は相手の感じていることもわかったり、自分と相手の区別が曖昧な感じもありますよね。ある種の恋愛の感じに似ていますよね、というか深い恋愛の感じそのものなのです。
だから恋多き人、愛が深い人は気を感じやすいかもしれませんね。
何回か幸せと悲しみの感情で身体がどう感じるか、テストしてみてください。意識すればするほど気の感覚は明確になってきます。
自分の気の変化を感じられましたか?
感じられない人は、意識の焦点が合っていないだけなので、うまく自分の感情や感覚にフォーカスするということを繰り返せば、必ずわかります。
人の気を感じてみる方法
では、今度は人の気を感じる練習ですが、理解ある相方が必要です。
相手に自分の気を感じてみる方法でやったように、幸せと悲しみのイメージをしてもらってその相手の気を感じてみる練習です。
胡坐で座って背中合わせに座ります。
片方がイメージする側、片方が感じてみる側です。
相手が幸せをイメージしているとき、その気の感じはいかがですか?
暖かい感じや気が広がっていく感じがあると思います。
反対の時は、冷たい感じ、元気がない感じ、固まった感じがあると思います。
これどんな感覚がするかは人それぞれですが、違いは結構明確にわかると思います。
自分の気を感じるより、人の気を感じるほうが分かりやすいかもしれませんね。
施術でも受け手の気を感じることが大事
施術では受け手の最も気の足りない部分、虚という経絡を診断して施術するには気の感性が必要です。
これは共感感覚の延長ですが、受け手の求めている最も深い部分をイメージして感じて施術していくのです。
上記の二つの気を感じる方法は、施術時においての気の診断や施術の練習法でもあるんですね。
まぁ、難しいことは無しにしても「他者のことを共感していたわる」というのは人間として大事なことです。
まとめ
意識の焦点をどこに持っていくか?
上手く全身で気を感じる、というところに自分の意識をフォーカスできれば簡単なコトです。
気を感じる、これね、もっと突き詰めていけば面白いコトもあるんですけど、今日はここまで。
相手に気を感じる、ということをもっと深くできるようになっていくと、相手の感覚や考えていること、何がトラウマになっているか、相手のことが分かるようになってきます。
これ何も怪しげなスピリチュアルなことではなく、私たちが本能的に感じれることなんですね。
あぁ、あと大事なことを書き忘れていましたが、相手の気を感じるときには相手の幸せを願う、相手の魂の成長を願う、という気持ちがなければうまくいきません。
相手を道具にする、という気持ちは必ず相手の無意識の抵抗を受けます。
誰でも自分を利用しようとしている人には近づきたくもないですもんね。
これとても大事というか、自分の本心は相手の無意識には知れ渡っているんですね、いくら表面を取り繕っていても相手に興味がなかったり、エゴ丸出しだったりしたら、相手は心の奥底、意識できないところでは感じてしまっているんですね。
これまた長くなりそうで深いテーマなので別に書きます。
あと気を感じやすい人、気の過敏症という方も少なからずいます。いつでも自分以外の気を感じていたら疲れますもんね、だからこそ私たちはこのような感覚にふたをするのですけど。
次回は気を感じないコツ、気の過敏症の治し方として気の世界を解説していきたいと思います。