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今回は、よく起こり得る首が痛いときの治し方をご紹介します。
首は繊細な部分ですので、頸椎のヘルニアや骨折などによる整形外科での処置が必要な場合を除きます。ご紹介するのはソフトに(?)首が痛いときに役立つ自分で出来るセルフケアです。
首を寝違えてしまって翌日、首が動かない、首を動かすと痛いとき、肩こりからくる首の痛み、昨日少し無理をしてしまって首にキテいる方、首のコリをなんとかしたい方、首すじの緊張や疲労をお感じの方にお役に立てる「首が痛いときの治し方」です。
借金で首が回らない…、頸椎ヘルニアがある…、頸椎を骨折してしまった方、などには向かない治し方ですのでご注意ください。
恵比寿整体院でも首の痛みや頸部の症状のご相談はよく頂きます。首は神経や血管が集中している大事なところで、人体の急所であります。武道でも打撃系ならこの辺を狙って打つし、寝技系ならここを〆ます。
一撃KOになりやすいところなんですね、首って。
ついでに、首っ丈(くびったけ)とは何かに強く支配されるということ、リストラされた方には申し訳ないが、首が飛ぶ、それこそクビ、やはり首って生命線なんですね。
話がずれますけど、体の部分の造語とかツボの名前とかね、意外と面白いんです。日常に密着している言葉も多いですしユーモアもあったりする、ここでは書けませんが性に関する言葉も面白いんですね。
で、大事な首なんですけど、頭や脳って重いので日常でも交通事故のむち打ちのように首スジを痛めてしまうことはよくあります、しかも自分の知らないうちに。
そのようなスジの痛み、首スジが痛いとき、首が緊張しているとき、首こりのときには、ツボが即効性もあり効果的です。ストレッチは首が痛いときには控えたほうがいいかな。
ということで今回は、首の痛みをとるツボをメインに、ストレッチは首の痛みの予防法として、肩が痛いときの治し方をお伝えしたいと思います。
首が痛いときの治し方の前に・注意点
首は急所なんですけど、実は体中のツボも急所です。ツボは攻撃のポイントにもなるし癒しのポイントにもなります。今回は人に施すやり方ではなく、自分で自分のツボを圧すやり方のご紹介なので自分にダメージを与えるほどのことはありませんが、力任せにツボを圧しても逆効果ですのでご注意ください。
また首を柔らかくするストレッチもご紹介しますが、かなり深く首を曲げていく形ですのでストレッチの最中に横を向いたりしないでください。首を痛めてしまう原因にもなりかねません。
ツボもストレッチも自分の感覚、感じていること、「ここが伸びて気持ちいいなぁ」とか「このツボは効くなぁ」とか気持ちよさを感じて行うくらいが効果的です。何事も頑張りすぎる人はリラックスしてツボ圧しやストレッチを行いましょう。
首が痛いときのツボ・厳選2点
首が痛いとき、スジのコリ、首コリには即効性のあるツボを2点ご紹介します。自分でも探しやすく圧しやすいツボです。
写真と解説を頼りにツボを探し親指を当てます。5,6秒ツボを持続圧して3,4回圧してください。
首のツボ➀(前頸部中央)
前頸部中央に効果的なツボがあります。太いスジ(胸鎖乳突筋)の前の際にありますので太いスジを探して、そのスジ沿いに拇指を滑らしていくと探しやすいです。首の中央位に特に気持ちいいツボ、響くツボがありますので見つけてください。
効果的なツボはスジの内側にあります。点であるツボというより拇指でとらえている太いスジを、そのスジ内側の際に向かって圧します。あぁ気持ちがいい(笑)
強めに圧したり長すぎないようにしてください。圧してる時間は5秒ほど、自分のからだ、ツボを圧して感じるコトと相談して(笑)何回か繰り返して圧してください。
首のツボ➁(前頸下部)
さぁ、首のツボ➀を圧したら、そのままそのスジの下、鎖骨の上あたりまで手を滑らしてください。ここのツボはとても効くのですが、強く圧さないようにしてくださいね。胸や脇腹に響くことが多くあります。首の付け根、胸の緊張を取る効果があり、とても効果的なツボです。臨床でもよく使うツボです。人に圧されるとかなりきつく感じますので、案外、自分で圧してみたほうが塩梅がいいかもしれませんね。
先ほどのツボと違い、このツボは胸の中央、下方に向かって圧していきます。とても響くツボなので、5秒以上は圧さないようにしてください。頸部~胸部の邪気を取り除きます。
ツボは正確に圧せると、ツボ独特の痛気持ちいい感じや「効いてるなぁ」という気持ちいい感じがあると思いますので、気持ちの良いツボを探してみてください。
首のスジ沿いに響いたり、痛みがある場所に響くと、気の滞りが抜け(邪気が抜け)てコリがほどけます。
ご紹介した2点のツボは首こりのツボとして詳しく解説しています。ご興味のある方はご参考ください。
あと肩と肩甲骨のツボ5点・自分でコリをとる方法でも肩~首の痛みをとれるツボをご紹介しています。
首の痛みの予防法として・ストレッチ
呼吸をうまく使ってストレッチを行えば、首の痛みを引き起こしている首のスジの緊張やコリをほぐすことができますが、首は繊細なところです、首が痛いときにはこのストレッチは行わないようにしましょう。
あくまで首の痛みの予防法、首を柔らかくする方法としてご紹介いたします。
ストレッチのコツ
深く首を曲げていきますので、ストレッチの最中は絶対に首を横に向けないでください。目線はおへそを見るようにします。
決して無理をせずに、自分の身体の柔らかさに合わせて深さを調整してください。
なおストレッチは、腹式呼吸を行わないとあまり効果はありません。腹式呼吸ができない方は、ストレッチのコツ How to 腹式呼吸をご参照ください。
行う時も、戻るときもゆっくり動いて急に首を動かさないでください。終わったらすぐには動かず少し身体の余韻を感じてみてください。
このストレッチは背骨全体、特に頸椎と腰椎をストレッチすることができます。背骨の柔軟性って体の恒常性維持、健康のためには必須です。首の痛みの改善のみならず、身体が固い方やいまいち体の調子がすぐれない方などにも最適なストレッチです。
首こりのストレッチ・自分でコリをほぐすコツにて首の構造や経絡(けいらく・気の流れ)とともに詳しく解説しています。
首が痛いときの治し方・まとめ
首は人に施すには少々と熟練がいるところです。指圧や整体、治療院に従事されている方は特に注意して施術を行ってくださいね。
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