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女性に多い股関節の痛みや違和感ですが、改善しにくものではありません。
股関節の痛みには様々な原因がありますが、事故やケガでの肉体的損傷、股関節の脱臼や骨折を除けば、股関節の痛みや違和感はスジの緊張によるものです。
ここでいうスジとは筋肉や腱、経絡を指しますが股関節付近は太いスジが数本走行しており、冷えやコリによる緊張を起こしやすい場所です。
スジは一回緊張してしまうと自然には回復しにくく慢性的なコリを作ります。そのような場合にはツボを圧して即効的にスジの緊張をとることができますし、ストレッチなどでもコリを緩めることができます。
今回は、恵比寿整体院でもご相談をいただくことの多い股関節の痛みの原因と治し方を解説していきたいと思います。
私自身もスポーツや体を動かすのが好きなので、よく無理をして股関節が痛くなりますし、左足首骨折脱臼&左膝の内側靭帯損傷の甘酸っぱい思い出があります。
自分でできるツボ押しやストレッチ、柔軟など股関節のセルフケアも自分の体で効果があることを実感していますし、恵比寿整体院でも数多くの股関節の痛みを診て解消してきましたのは、そのような自分の経験が役立っています。
自分の体や多くの患者さんの体を診てきて、股関節や足首や膝関節の問題って一つの関節だけの問題だけではなく、その前後の関節が問題であることがよくあります。
例えば、足首が固いから股関節に負担がきて痛めてしまったり、逆に股関節が固いから足首を痛めてしまったり、あと右の股関節が固いから反対に左の股関節が痛くなるなど、特に股関節、膝関節と足首は上下左右の関節のバランスが大事なのです。
特に股関節に柔軟性がなく固いのは、スポーツマンにとって命取り、膝や足首を痛める原因にもなります。
ですので、整体などでの股関節の治療もその前後の関節や反対側の股関節や足首のケアまで必要なのですが、なかなか全体的な治療ができるところは少ないようですね、大体の整体や治療院、病院では痛みのある場所ばかり攻めてしまい、施術や治療が逆効果であることも多くありますので、股関節の痛みの原因と治し方を知ることが大事です。
股関節の構造
股関節は、自分を支える大きな関節で、比較的自由に円を描くように動ける関節です。
ももの骨、大腿骨(だいたいこつ)一本と骨盤の単純な関節ですが、片足で全体重を支えるために股関節も大きく太ももの筋肉も太いのです。
股関節の痛みの原因
股関節の痛みの原因には整形外科での処置が必要なものから、自分でケアできるもの、整体や治療院での施術が適任なものまであります。
整形外科での処置が必要な場合
事故やケガによる肉体的損傷や骨折、脱臼がある場合にはまず整形外科での処置が必要です。
肉体の損傷をケアするのが現代医学の大きな役割ですので、後述する老化によって関節部がすり減ってしまったり骨折や明らかな骨の変位がある場合、重度な異常がみられる場合には人工関節という選択肢もあります。
股関節の痛みの原因・老化
先ほどの股関節の構造ですが、丸いところがすっぽりとはまっていましたね。
関節の使い過ぎや老化で、骨がすり減ってしまってしまうこともよくあります。関節部分の骨がすり減ってしまって脱臼の恐れのある場合もありますので、このようなタイプは治療にも注意が必要です。
このような場合にも、まず整形外科での診断とケアが必要になります。
女性に多い股関節の痛み
女性は妊娠時、出産に備え骨盤が広がっていきます。また出産時には骨盤が開くという男には想像もできないほどの体の変化があります。
出産後には自然に回復してきますが、出産前と同じプロポーションではいられません。
そのため、妊娠時や出産後に股関節の痛みを訴える女性が多いのですね。恵比寿整体院でも股関節の痛みでいらっしゃる9割は女性です。
股関節の痛みの原因・冷えとコリ
妊娠、出産による骨盤や股関節の変化はどうしようもないものですが、足の冷えや内臓の冷えがあると更に股関節の歪みが固定され、股関節や骨盤を支えている太いスジの緊張が取れず慢性的なコリとなって痛みを引き起こします。
痛みとまではいかなくても、股関節の違和感として気になっている女性も多くいらっしゃいます。
股関節の痛みに限らず、冷えや血行不良は「万病のもと」ですから、これらを改善できる東洋医学は股関節や骨盤、女性のお悩み解消が得意分野なのです。
冷えやコリが原因なら、股関節のスジやツボを施術することで改善することができます。
股関節の痛みの治し方
ここでご紹介する方法は、整形外科の処置が必要な場合を除きます。
歩いたり階段を上ったり下ったりすると股関節が痛かったり、股関節付近の違和感が慢性的にある場合、股関節付近のスジが緊張して固定化されてしまっていることが多く、触っただけでもくすぐったいくらいに緊張していることもあります。
そのような場合は、自分でツボやストレッチで緊張をとることができます。関節の痛みや違和感はセルフケアしやすい症状で、股関節のツボは自分でも圧しやすいですし、股関節を柔らかくする効果的なストレッチもあります。
股関節の痛みをとるツボ・臀部横
股関節の痛みをとる効果的なツボは2点あります。自分でも圧しやすいところにありますので、写真を参考にしてツボを探してみてください。
ここのツボは深いところにありますので、お尻にお肉が多めの方は、お肉をかき分け頑張ってみてください。
股関節の痛みをとるツボ・v字ライン
足の付け根、Vラインの際にとても効果的なツボがあります。ほかのツボはその辺にいっぱいツボがありますから、探ってみてくださいと書いてきましたが、ここのツボはとても狭い範囲にあり、とれるツボとしては一点です。スジとスジのつなぎ目ですので分かりやすいと思います。
写真のように仰向けに寝て、膝を曲げたときのVラインの際です。膝を曲げてから探して圧すと分かりやすいツボです。これも横から圧すようにしますが、浅いツボなので少し圧すだけで、気持ちよかったり響きがあると思います。下腿の方に響くことが多くあります。股関節が痛いときはとても効くツボですので、ぜひ見つけて圧してみてください。ツボが見つかったら5,6秒持続圧をします、5,6回繰り返して圧してみてください。
股関節を柔らかくするストレッチ
股関節や腰を柔らかくするのにとても効果的なストレッチがあります。
ストレッチのやり方から腹式呼吸の仕方まで解説していますので、短期間で股関節を柔らかくする方法をご参考ください。動画解説もあります。
また、足首が固かったり体全体が固いと股関節に負担をかけて痛めてしまう原因にもなりますので、体のあちこちが固いような方は、足首を柔らかくする方法や体を柔らかくする方法もご参考ください。
半身浴
妊娠出産後には、骨盤内に古い血が溜まり瘀血(おけつ)という血液が汚れた状態になります。女性はこの瘀血(おけつ)という状態になりやすく、血液の流れが滞りやすいので積極的に冷えや瘀血(おけつ)を改善していくことが大事です。
下腹部や骨盤内がうっ血している状態は骨盤の歪みを引き起こして股関節の痛みや違和感の原因ともなりますので、半身浴で血液の流れを回復させることが股関節の症状を改善するのにも役立ちます。
半身浴は、ストレッチのような股関節を柔らかくする直接的な方法ではありませんが、全身の血行を良くして気の滞りをとる効果があります。冷えや瘀血(おけつ)という循環不良の状態を改善するには欠かせません。
習慣づけていただければ、股関節だけではなく体全体が芯から柔らかくなりますよ。半身浴の後にご紹介したストレッチを行っていただければ完璧です。
このストレッチ・ツボガイドでご紹介しているストレッチも半身浴の後に行えば、さらに効果的に安全に行うことができます。
半身浴のやり方
- お湯はみぞおちくらいまで、心臓は温めません。
- 下半身だけ温めたいので、腕は必ず出して入ります。
- お湯の温度は39~40度くらい、熱すぎはいけません。
- お腹の中が温まるまで20分は入ります。長い分にはいくら長く入っても良いです。
- 工夫して半身浴を楽しみましょう。
さらに詳しくは体を柔らかくする半身浴のやり方をご参照ください。
整体や治療院などの施術を受けてみる
上記のセルケアでも十分に股関節の痛みや症状を改善できますが、気の滞りが深くなってくるとコリがなかなか取れなくなってきます。
気の滞りが深い方は、整体や鍼灸、指圧などツボや経絡の専門家の施術を受けてみることも大事です。
気の滞りが深い時には的確なツボへの施術が大事で、力任せの施術などは逆効果になることもありますので、治療院を選ぶ際にはご注意ください。
お近くでしたら、三島市の恵比寿整体院にご相談ください。検索で、お住まいの地域 + ツボ、経絡 + 整体、鍼灸、指圧 などでも東洋医学の専門家が探せます。
まとめ
是非、ご紹介した改善法を実践して股関節のお悩みを解消しましょう!
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