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肩や首の筋肉が緊張して起こる緊張性頭痛は、自分でもケアしやすい頭痛です。
頭痛を引き起こしているのは、固くスジ張ってしまった筋肉や、滞りがちの気の流れ(経絡、けいらく)です。このタイプの頭痛はツボ押しやストレッチなどで緩和していくことが可能です。
緊張性頭痛
若い人、お年寄り問わず、男性でも女性でも最も多く見られる頭痛です。誰もが一度は経験したことのある頭痛ではないでしょうか。
原因
長時間同じ姿勢での仕事やデスクワークなどで、肩や首の筋肉に疲労が溜まり、筋肉自体が硬直してしまったことによって、首から頭への血行が悪くなってしまったことにより起こります。
頭が痛いのですけど、首や肩の緊張が主な原因です。
また、精神的ストレスでも首や肩の血流は悪くなり、緊張性頭痛を引き起こすこともあります。
疲れたり、緊張したり、ストレスで肩や首の筋肉が硬直してくるのですね。スジが固く張ってきて頭が痛くなるケースです。
主な症状
偏頭痛のように後頭部を中心にズキズキではなく、頭が締め付けられるような重苦しい痛みです。一定の鈍い痛みが続くことが多く、肩が重い、首がこる、軽いめまいを伴うこともあります。
冷やしてはダメな緊張性頭痛
このケースは頭が痛いので頭のどこかに原因があると感じてしまいますが、実は肩や首の筋肉の硬直が原因のことがほとんどです。
スジが硬直して固くなり、血行は阻害され血流の悪い状態ですね。従って冷やすのはNGです。
緊張性頭痛の自分ケア
緊張性の頭痛は自分でもケアしやすい頭痛です。首と頭の付け根のスジ(筋肉や経絡)が固くスジ張っている状態ですから、ツボ押しがとても有効です。
頭部の付け根と肩に、自分でも押しやすく緊張をほぐせるツボが2つありますので、ご紹介いたします。
頭のツボ
写真のように指を当て、骨の際を頭の中心に向かって押していきます。頭痛を引き起こしているのは、このスジの緊張、硬直であることが多々あります。
押して気持ちいいところを探して、乳様突起の下の際を骨に入れ込むように押すのがコツです。
このツボを押すと、頭痛のように頭に響くこともあります。響きとは気の滞りがとれ気の流れが回復していく証です。
気持ちよく響きがあるようでしたら、5,6秒持続圧してください。3,4回同じところを押していきます。
肩のツボ
頭のツボを押したら、そのスジの反対側、肩のツボを押していきます。
肩越しに反対の手を後ろに伸ばして肩甲骨の際を押してください。肩甲骨の際を押していくと、気持ちいいツボ、響くようなツボを探すことができます。
ツボが見つかったら、5,6秒持続圧をして3,4回繰り返して押します。
うまくツボが探せないようでしたら、ツボの探し方、ツボの押し方をご参照ください。
ツボ基礎知識・実践編
首を柔らかくするストレッチ
軽度のズキズキとした頭痛でなければストレッチも有効です。痛みがひどいとき、のぼせが強いときはやらないでください。
普段から、首こり、肩こりの人はこのストレッチで効果的に柔らかくすることができます。
冷えとりで足元を温める
足の冷えが、肩や首などの上半身の緊張を招きます(本当はこれが根本的な原因なのですね)。慢性的な頭痛でお困りの方は、下半身の冷えと上半身ののぼせを改善していくことが、頭痛にならない身体作りの為に大切です。
「冷えとり」は頭痛が起こってからではなく、普段からの頭痛にならない健康な身体作りが目的です。
適度な運動をしたり、同じ姿勢を続けない工夫をしたり、ツボを押してみたり、ストレッチしたり。
整体やマッサージなどが功をなすのも緊張性頭痛の特徴ですね。