前回に引き続き、筋肉痛になりやすい太ももの筋肉、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)を自分でほぐすコトのできるツボ押しのご紹介です。お尻の横に、大腿四頭筋(大腿直筋)の付着部があります。走ったり歩いたり、運動したり、デスクワークなどでも長時間、椅子に座っていると張ってくるスジです。
筋肉痛になりやすい太ももの前部の大腿四頭筋は、効果的にストレッチすることができたのですが、その大腿四頭筋の付着部、お尻の横のスジはうまくストレッチすることができません。
こってきたり、張ってきやすいスジなのですが、その構造上あまり上手くストレッチすることができないのです。
しかし、スジの緊張やコリ、疲れが取れる効果的なツボがあります。自分でも圧しやすいツボなので、お尻の横のスジが気になる人はやってみてください。とても気持ちの良いツボですよ。
筋肉痛などで気になるスジ
このスジが筋肉痛で張ってきたり、痛かったりした時に、気が付けば手を当てて圧したり揉んだりしますよね。ついつい押したくなる(?)ツボです。
でも、気になるときって自然に圧しているんですよね、効果的なツボを。
本能は知っているんですよね、身体のコト…
まぁ、昔から効果的なツボはそうやって発見されていったのでしょうけど、自分でツボを圧したり、痛みや疲れなど症状をケアするときは、ツボの名前や決められた場所にこだわらず、自分の感覚を頼りにツボを探して圧していったほうが効果的なのです。
初めての方は、ツボの探し方や圧し方などを先にご参照くださいね。
ツボ基礎知識:
骨格と筋肉
筋肉痛になりやすい太ももの筋肉、大腿四頭筋ですが、人体の中で最も太く強い筋肉です。それだけ負担のかかる所なんですね。
太ももの大腿四頭筋ですが、上部の付着部はお尻の横なんですね。ここが特にコッてきたり張ってきたりすると思います。
大腿四頭筋の付着部は、お尻の横の中殿筋(ちゅうでんきん)の下に潜り込んでいます。その大腿四頭筋の付着部に効果的なツボがありますので、ツボとしても深いところにあります。
少し深く強めに圧さないと届かないツボなのです。
参照リンク:大腿四頭筋(外部リンク)
気の流れ(経絡)
気の流れ、経絡(けいらく)的には、胆経(たんけい)です。胆経は人体の側部を走行しており、身体を動かす太い筋肉や腱を走行しています。
無理な運動などで負担のかかりやすい、コってきやすいスジなんですね。ついでに冷えにも弱いスジで、下半身の冷えでコッてきたり張ってきやすいスジでもあります。
筋肉痛のツボ
ツボの基礎知識・ツボって何?ツボの効果と種類にてご説明いたしましたが、ここのツボは阿是穴です。名前も場所も与えられてはいませんが、スジがコってきたり張ってきたりした時に押せるツボです。
普段はないけど、痛みや疲れなどケアが必要な時に出てくるツボなんですね、阿是穴って。まぁ便利(笑)
ツボの場所
立っていても圧せますが、床に横向きに寝ると表面のスジが緩んで、より深いツボを探すことができます。
お尻の横の太いスジ上に効果的なツボが数点あります。横から少し深めに強く圧して、ぐりぐりしてみると太いスジが分かると思います。
ツボの圧し方
身体の横から圧すのがコツです。深いツボですので、強めに圧して気持ちいいところや「あ~ここか」というツボが実感できたら、10秒くらい持続圧をしてください。太いスジですのでダメージになるほどは強く圧せないので、安心して圧してくださいね。
スジ沿いに1センチほど指をずらして、2,3点気持ちよいツボを圧してみてください。スジ自体を圧していく感じで上手く圧せると思います。
ツボの響き
このツボを上手く圧せると、太ももの前部や内側部に強く響きます。響きとは邪気が抜けて気の滞りが回復していく証です。
お尻の横のツボを圧したのに、足に響くなんて面白いですね。身体は繋がっているんだと実感できるツボです。
人にツボ療法を施すやり方
首のツボや頭部のツボと違い、このツボはダメージを与えにくいので、人に施すやり方も簡易的にご紹介いたします。
カップルやご夫婦、ご家族など、気になる方がいましたら施してあげてください。
ツボは施す人の心次第で、人を癒す活法にもなり、人を傷つける殺法にもなります。
慈悲の心で相手をいたわり、ツボを圧してくださいね。
肘での施術は、詳細はまだ内緒です(笑)。
施術家向けに、ツボの取り方、圧し方、症状の癒し方なども、このブログで発表していきますのでお楽しみに。