肘の動きの解説です。
肘、肘関節の動きは伸ばす・曲げる・内側に回す・外側に回す、4つの動きがあります。
肘の構造
上肢は上腕骨の下に尺骨と橈骨があり、橈骨と上腕骨は少しの面積でしか接していません。
上腕骨と尺骨が肘関節を構成し、尺骨と橈骨が橈尺関節を構成します。
この2つの関節は非常に近くにあり混同されやすいのですが、肘関節が肘を伸ばし曲げる動きをします。
橈尺関節が前腕を内外に回す(回内と回外)動きをします。
肘の動き
肘を伸ばす動きは伸展、曲げるのが屈曲、内側にねじるのが回内、外側にねじるのが回外です。
解剖学って言葉がお堅いのね。
肘の動き・屈曲と伸展
肘の屈曲の動きでは前腕が肩の方へ近づき、上腕と前腕のなす角度が小さくなります。
肘の伸展の動きでは前腕が肩から遠ざかり、上腕と前腕のなす角度が大きくなります。
肘関節は0°の伸展位から約140~150°まで屈曲します。
肘の動き・回内と回外
前腕の内側にねじる動きが回内で外側が回外の動きです。
橈尺関節は70~90°回内、80~90°回外します。
肘を動かす筋肉・位置的分類
肘を動かす筋肉は位置的に分ければその働きが理解しやすいです。
ここでは上肢の前方と後方に分けて分類してあります。
前方が肘の屈曲と回内の動き、後方が肘の伸展と回外の動きに関与します。
(各筋肉の機能解剖やストレッチは今後、執筆していきます)
身体の前方と言った場合は手の平が前を向きます。
前方・屈曲と回内
身体、上肢の前方にある筋肉が肘を屈曲、前腕を回内させます。
肘の屈曲、前腕を回内させる筋肉
- 上腕二頭筋
- 上腕筋
- 腕橈骨筋
- 円回内筋
- 方形回内筋
後方・伸展と回外
身体、上肢の後方にある筋肉が肘を伸展、前腕を回外させます。
肘の伸展、前腕を回外させる筋肉
- 上腕三頭筋
- 肘筋
- 回外筋