どーも恵比寿整体院のゴローです。
前回の投稿、ツボ基礎知識①ツボって何?あ~これかの阿是穴と正穴にて、ツボも気の状態も環境の変化に合わせて変化すると書きましたが、今日はもう少し詳しくご説明いたします。
人間=環境の縮図、もしくは環境が食べ物に収束されて肉体となるといってもいいですね。人間は環境の中に存在しているし、その構造、性質も環境と同じ、もしくは似通っているコトは明白です。誇大妄想的に言えば、宇宙=人間ですが、話を大きくしすぎると手に負えない(笑)それに私は変なスピリチュアルな電波系は苦手なのです(笑)
まぁ間違いじゃなく本質なのですが、今日は環境=人間ということで。
時代によって気の状態、ツボの状態、流行の病は変わります。
あぁ、その前に東洋医学の診断ですが、基本は経絡(気の流れ)の虚実を診ます。虚が気の不足で、実が気の過剰ね。そしてこれは裏表です。不足があれば必ず過剰がある。へこんでいるところがあれば膨らんでいるところがある。
診断で、腎虚胃実といえば、腎経の気の不足+胃経の気の過剰状態という診断になります。めんどくさいけど虚実ね。覚えてね(笑)プラスとマイナス。
これは心にも当てはまりますね。愛が足りないから(愛に飢えているから)愛を求める行動がある。お腹が減ったから食べるという摂食行動がある。どこかに劣等感があるから内弁慶になる。あぁなんか私の言葉って年寄り臭いな…
内弁慶なんて今時は言わないもんね。若者にも通じるように書きたいなぁ。
で、気を取り直して、例えば、日本でも高度成長期初期、空気汚染、大気汚染のひどかった時代、肺虚(肺経の気の流れの不足)が多かったと聞きます。現代でも発展途上国の都市部では、急激に増えた車の排ガスの汚染問題が大問題となっております。一昔前のネパール、カトマンズ、現代ではバングラディシュのダッカ。ともに高地と盆地の大都市で排ガスが逃げれない。特に今のダッカは凄いらしいですね、車の排ガスの大気汚染が。
今の日本では、車の排ガスの規制はとても厳しいので、あまり感じませんが、それでも私などトラックの近くには行きたくないですもん。
で、肺経は皮膚を司るので、肺虚による皮膚の病、症状が多かったのでしょう。確かに空気が汚いと、自然と呼吸は浅くなりますし、それが日常的に続いたら大変です。そして肺経と対の大腸経、経絡には陰陽、裏表、対になる経絡があります。当時は、大腸に関する病や症状も多かったと聞きます。
現代、南半球は紫外線がハンパない(若者風)ので肺実、大腸実という診断、気の状態が多いのかもしれない。
この先、地球の水という水が汚染されてしまったら、血液、水分をろ過する腎臓、腎経が弱ってくるかもしれない。あまりに寒暖の差が激しい気候になったら、心臓の機能を司る心経小腸経が弱ってくるかもしれない(寒暖の差は高血圧の人にはとても良くないのです)。
まぁ生きるために、環境の変化に合わせて、からだやそれを動かす気と気の状態はめまぐるしく変化するのです。
男女でも違いはあります。女性は、月のリズムもありますし、子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣嚢腫などの婦人病は、漢方では血の道症と呼び、女性は特に冷えやお血という状態に陥りやすいのです。また全体的な気や血行の循環不良の状態を虚証といい、全体的に虚弱体質なこと、体質も女性に多くみられます。
食べ物の変化もありますよね、環境が食べ物に収束されて、肉体になるのですから。加工品も多いし工業製品のような食品もあります。添加物もとても多いですしね。からだの解毒機能(胆経・肝経)が頑張らなければいけない。過食も問題ですが、食べ過ぎが続けば、冷えやお血という状態を招きます。
そして現代は、任脈督脈の虚という状態が多いそうです。ともに人体の正中を走る大事な気の流れですが、任脈督脈は、免疫機能に関与しています。現に胸の胸骨には胸腺があります。
(胸腺とは リンパ球の内の細胞性免疫と言われるTリンパ球の免疫中枢。 ここが活性化していると、免疫が上がる大切な場所で、加齢と共に縮小していく。 高齢になれば免疫系の能力が低下し、風邪を引きやすい、疲れやすい、癌がおこりやすい、等の体力の低下に繋がる)
現代で、癌が多いのも免疫機能が落ちているからだとも考えられますしね。
あと、とても多いのが、男性女性ともに腎虚・膀胱虚という状態です。婦人病や不妊も多くみられますし、男性でも前立腺の肥大や癌が増加しているといいます。
泌尿器は、とても冷えの影響を受けやすいので、これから先、冷えとりの必要性がより高まってくるかもしれませんね。
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