手首の動きの解説です。
手首や手には多くの骨と筋肉、29個の骨と25以上の関節、30以上の筋肉があり、とても複雑な動きをすることができます。
手の指の動きは多くの内在筋によるものでとても複雑ですので、今回は手の指の動きは割愛して手首、手関節の動きの解説にとどめます。
手首
手首は橈骨と3つの手根骨(舟状骨・月状骨・三角骨)の関節です。
上肢は上腕骨の下に2本の骨、橈骨と尺骨がありますが、前腕の親指側が橈骨で小指側が尺骨です。
その橈骨と手の付け根の骨(手根骨)が手首、手関節を構成します。
手首の動き
手首の動きは曲げる、伸ばす動きと外転と内転の動きができます。
手首の屈曲と伸展の動き
手首を曲げるのは屈曲、伸ばすのが伸展です。
手首の可動域は屈曲が70~90°、伸展が65~85°可能です。
手首の外転と内転の動き
手首の外転の動きとは手首が橈骨側に向かう動きで撓屈(とうくつ)ともいいます。
手首の内転の動きは手首が尺骨側に向かう動きで尺屈(しゃっくつ)ともいいます。
手首の外転の動きの可動域は12~25°、内転が25~40°です。
やっていただければ分かりますが、手首の外転は意外と動かないものです。
手首の動き・まとめ
手首の動きは屈曲と伸展、外転と内転が可能で、手首の動きをまとめると、
手首の屈曲:手首が前腕の前面に向かう動き。
手首の伸展:手首が前腕の後面に向かう動き。
手首の外転:手首が橈骨側に向かう動き。
手首の内転:手首が尺骨側に向かう動き。
です。指の動きはとても複雑ですが、手首の動きは意外と単純なんですね。