
膝窩筋
膝窩筋のストレッチの解説です。
膝窩というのは膝の裏のくぼみのことで、膕(ひかがみ)とも言います。
世の中にはこの膝窩、ひかがみフェチ、ひかがみ愛好家(?)というのもいらっしゃるようです、人間の嗜好って多様なのね。

自分の膝窩、ひかがみってあまりまじまじと見たことないんで今見てみましたが、私にとってはあまりセクシャリティーを感じるところではないようです。
ほんでもって、膝窩筋は膝の安定のためには欠かせない筋肉なのですが、膝窩筋のストレッチはなかなか難しいのです。
後述するようにできないものではありませんが、他の筋肉のストレッチのように気持ちよく伸ばすことのできる筋肉ではないんですね、膝窩筋って。
ですので、膝窩筋の機能解剖的なことと、膝窩筋のストレッチをご紹介しますが、膝窩筋自体が小さい筋肉ですし、膝の動きには限界があるためお役に立てるか分かりません。
膝関節の筋肉別ストレッチ
- 大腿四頭筋のストレッチ
- ハムストリングスのストレッチ
- 膝窩筋のストレッチ(この記事です)
膝窩、ひかがみ

膝の裏のくぼみがひかがみ、膝窩です。
ひかがみは膝の裏のくぼみで、ハムストリングスを構成する大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋のスジが作るくぼみのことです。
膝窩の両脇のスジ
膝窩筋

膝窩筋
膝窩筋は膝裏の筋肉です。
膝窩周辺の骨格はこんな感じ。

膝窩の骨格
太ももの骨である大腿骨とすねの骨である脛骨の境が膝窩なんですね。
膝窩筋の起始と停止

膝窩筋の起始と停止
膝窩筋の起始:
大腿骨の外側顆後面
膝窩筋の停止:
脛骨の広報内側上部
膝窩筋の神経支配:
脛骨神経
膝窩筋の触診
膝窩筋は触診できません。
膝窩筋の働き
膝窩筋の働きは膝関節の屈曲と内旋ですが、膝窩筋単独で屈曲と内旋をするわけではなく、ハムストリングスの補助筋として働き膝関節の安定を保持する筋肉でもあります。

膝を曲げる動きを屈曲と言います。膝窩筋は膝を屈曲させる筋肉です。

あまり大きな動きでもなく、大きな力が出る動きでもありませんが、膝から下を内側に動かす動きを内旋と言います。外側に動かす動きは外旋です。膝窩筋は膝を内旋する筋肉です。
筋肉はその働きの反対の動きでストレッチできますので、膝窩筋のストレッチは膝の伸展と外旋をすればストレッチできます。
膝窩筋のストレッチ
膝窩筋がストレッチしにくいのは膝の伸展には限界があるからです。
膝窩筋のストレッチをあえてするならば、自分では行いにくく、誰かに他動的に行ってもらうのがやりやすいハズです。

写真のように手を当て膝を完全に進展させると膝窩筋がストレッチできます。膝に痛みが出るような方には行わないでください。
股関節を曲げずに、他動的に膝の完全伸展、もしくは膝関節を30度ほど屈曲させて他動的に膝を完全に外旋させても膝窩筋はストレッチできます。
まとめ
