首の動きの解説です。
首の動きは実際には頭蓋骨と第一頸椎の間の関節(環椎後頭関節)と頸椎間のコンビネーションで生じますが、ここでは頸椎の動きを首の動きと表しています。
首の動き(外部リンク)
首の骨格
首は頸部(けいぶ)とも呼ばれ、背骨を構成する頸椎が7つあります。
頚椎は上から第一頸椎~第七頸椎です。
頚椎は略してCと記し、C7と書いたら第七頸椎のことです。
また背骨は自然とカーブを描いていて、このカーブを生理的湾曲、S字カーブともいいます。
首の骨は前弯しているのが自然ですが、この生理的湾曲が崩れて自然な状態よりまっすぐになってしまっているのがストレートネックです。
首の動き
背骨の動きは主に頸椎と腰椎で起こり、胸椎ではあまり大きな動きはありません。
首の動きは曲げる、伸ばす、回す、倒す動きがあり、解剖学的には頸椎の屈曲、伸展、回旋、側屈と表現します。
首の屈曲と伸展の動き
頚椎の屈曲とは首が全体として前方へ曲がる動きで、頭が胸の方へ傾く動きを言います。
屈曲する首の動きの可動域は一般的に45°です。
頚椎の伸展とは屈曲位から元へ戻ったり、後方へ曲がる動きで、頭が胸から離れる動きを言います。
伸展する首の動きの可動域は屈曲と同じく45°です。
首の回旋の動き
頚椎の回旋とは頸椎が水平面において左右へ回る動きです
頭が左右に回るの動きを右回旋・左回旋といいます。
この首の回旋の動きは主に第一頸椎と第二頚椎の環軸関節で生じる動きで、このような関節は車軸関節に分類されます。
首の側屈の動き
頚椎が肩に傾く動きが側屈です。
首が左右に傾く動きを左側屈・右側屈と言います。
また左右に側屈している状態から戻る首の動きを復元(ふくげん)といいます。
覚えてほしい首を動かす筋肉
首の動きには多くの筋肉が関与していますが、首を動かす大きな筋肉として胸鎖乳突筋、板状筋、脊柱起立筋があります。
各筋肉の解説記事にて詳細な機能解剖やストレッチを解説しているので、ここではこの3つの筋肉を大まかにご紹介しておきます。
首を動かす胸鎖乳突筋は、首の屈曲・回旋・側屈の動きをします。
部位的、位置的、動き的にみてもコリやすいスジでともいえますね。
コリやすく、寝違いなどもおこしやすい、むち打ちまで行かなくてもこのスジが筋肉痛になるということもよくあります。
胸鎖乳突筋ストレッチにてストレッチやコリをほぐす自己整体、ツボなどを解説しています。
板状筋は2つあり、頚板状筋と頭板状筋といいますが、板状筋全体としては胸鎖乳突筋の反対の動きをします。
首の伸展・回旋・側屈に関与する筋肉です。
胸鎖乳突筋と板状筋はセットで覚えておくといいですね、ここもまたコリやすいスジです。
板状筋ストレッチは首の屈曲するストレッチなので大変気持ちがいいですよ。
最後に俗にいう背筋、脊柱起立筋です。
脊柱起立筋の上部は首の動きに関与し、首の伸展と回旋、側屈に関与します。
脊柱起立筋は腰から首まで脊柱全体を動かす筋肉ですから、これまた十分にセルフケアしてほしいスジですね。
背筋ストレッチにて、背筋ストレッチと筋トレ、背筋のほぐし方など背筋のトレーニングとセルフケアを徹底的に解説しています。
まとめ
首を動かす筋肉はまた負担も多いところなので、ご紹介した首を動かす筋肉の記事を参考にして十分にケアしてください。