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意外と知らないかかとの骨、踵骨(しょうこつ)の解説です。
スポーツがお好きな方は踵骨を酷使して骨折も多いところです。
まず踵骨が完全骨折というのはあまり聞きませんが、踵骨にひびが入る、ということは誰にでもありえます。

踵骨
まず足の骨はというと、

足の骨格、前方から
踵骨はというと、

足首内側から見た踵骨

内側から見た踵骨
踵骨は脛骨と腓骨とは接しておらず、踵骨と距骨が隣り合い距腿関節を作っています。

踵骨と距骨の関節
足の骨たちは細かい内在筋や靭帯で強力に結びついています。
踵骨と距骨が作る距腿関節も動きが少なく、強力な靭帯でつながっています。
踵骨で起こりやすいのは運動選手などの骨折やヒビで、捻挫などの症状は起きにくいところです。
踵骨に付着する筋肉
足の細かい骨をつなぐ細かい内在筋などもありますが、そのような細かい内在筋を除き踵骨に付着する筋肉は、腓腹筋とヒラメ筋です。

踵骨に付着する腓腹筋はブレーキを踏むような足先の動き(底屈)と膝を曲げる働きもします。

踵骨に付着するヒラメ筋
腓腹筋の下にヒラメ筋があり、ともにアキレス腱となり踵骨に停止します。

横から見るとわかりやすいのですが、ヒラメ筋は腓腹筋の下にあり、ともにアキレス腱を経て踵骨につきます。
腓腹筋、ヒラメ筋、アキレス腱の問題なども踵骨に出ることはあまりなくて、ふくらはぎの緊張やコリ、アキレス腱の断裂などの症状が起こりえます。
踵が痛い、というときにはまず適切な医療機関で骨に異常がないか診てもらい、ほとんどの場合は骨に異常があっても異常がなくても保存療法ということになります。
筋肉や腱の緊張やコリでしたらストレッチで十分に回復できますので、ふくらはぎからアキレス腱が固い、足首が固いような方は、足首のストレッチやアキレス腱ストレッチで柔軟性を回復させましょう。