関節は2つ以上の骨が組み合わさってできていて様々な動きが可能ですが、非常に大きく動く関節もあればほとんど動かない関節、動かない関節もあります。
動かない関節
動かない関節を不動関節と言います。
動かない関節には、頭蓋骨の縫合や歯根と下顎骨の関節などがあります。
動かない関節・縫合
頭蓋骨は多くの骨が組み合わさってできていて、その境目は縫合と呼ばれます。
縫合は動かないとされていますが、実は微細な脳脊髄液の循環とともに微細に動き、この縫合の圧力を抜くという治療法もあります。
オステオパシーの頭蓋仙骨療法という治療法で私も実践しているのですが、脳脊髄液の循環のリズムというのは手練すれば感ずることができる動きです。
動かない歯と顎の関節
歯の根元、歯根と顎の骨は接しており、ここも動かない関節(不動関節)に分類されます。
ほとんど動かない関節・半関節
ほとんど動かない関節は半関節と呼ばれます。
半関節には二種類あり、繊維結合の関節と軟骨結合の関節があります。
繊維結合の関節
骨同士が靭帯などによって強力に結合している関節で、ほとんど動きはありません。
脛骨と腓骨の遠位脛腓関節や肩甲骨と鎖骨の烏口鎖骨関節などは繊維結合の関節です。
軟骨結合の関節
繊維軟骨により結合している関節でわずかな動き、ねじれるような動きがあります。
恥骨同士の結合部分や肋骨と肋軟骨の関節などがあります。
恥骨同士の結合を恥骨結合といい、軟骨により結合している部分です。
世間的には出産時に「骨盤が開く」と表現されていますが軟骨である恥骨結合がひらくんですね。
肋骨は12対24本あり、下部の2対4本は胸骨に接しず浮遊肋骨と呼ばれます。
肋骨が作る胸郭は呼吸のために膨らむようにできていますが、それはこの肋骨のおかげなんですね。
まとめ
自分の体なのに意外と知らない部分も多いのですね。