尺骨ってどこ?の解説ですが尺骨の名前の由来は字のごとく、一尺二尺の長さの単位からきています。
尺は長さの単位で東アジアで広く用いられていますが、地域や文化で長さは多少異なるようです。
日本では一尺は約30.3センチと定義されています。
ついで尺より小さい単位が寸で、一尺が十寸。
今でも建築業界では尺や寸を単位として普通に用いられています。
尺骨ってどこ?
で、その尺骨とはここ↓
前腕の小指側の骨が尺骨で上腕骨と肘関節を形成します。
親指側の骨が橈骨(とうこつ)で尺骨とは橈尺関節を形成します。
この尺骨が大人で約30㎝ですのでおおよその長さを測るのに適しているんですね、昔の大工さんや畳屋さんたちが尺骨で長さを測っているのを見たことがある気がします。
尺骨って当てやすいですしね、ほんとに便利な骨なんです。
尺骨がつくる関節
尺骨と上腕骨が作る肘関節と尺骨と橈骨が作る橈尺関節は近くにあるためほぼ同時に動きます。
また手関節の動きもあるので肘関節と橈尺関節、手関節の動きは混同されやすいのです。
前腕から手首の動きには3つの関節があるのを理解してください。
尺骨と上腕骨の関節が肘関節
尺骨と上腕骨の肘関節の動きは曲げる・伸ばす動きだけです。
(解剖学では屈曲と伸展といいます)
尺骨と橈骨の関節が橈尺関節
橈骨は上腕骨とわずかな面積でしか接していません。
しかし橈骨は尺骨と車軸関節を作り、肘から下を内側に回す・外側の回す動きをします。
(解剖学では回内・回外という動きです)
まとめ
まぁ、前腕の小指側の骨で約30センチで長さを測るのに便利な骨ということを覚えてくださいな。
ついでに尺骨はチョップする骨で受け身にも使える骨です。
上肢の内側、小指側のラインは実は一番力の出せるパワーラインなんですね。
雑巾を絞るような動き、尺骨を内側にねじる動きは自然に大きな力が出せるんです。
肘で施術するときにもこの尺骨をよく使いますし、ほんとに便利な骨(笑)なんですねぇ。