意外と知らない自分の身体シリーズ、今回は鎖骨ってどこ?の解説です。
今回は鎖骨の解説ですが、鎖骨がくっきり出てセクシーだとか、鎖骨のくぼみを出す方法とか、色気のあるお話ではなく解剖学的な鎖骨の解説です、残念。
鎖骨ってどこ?
鎖骨はここ↓
鎖骨は左右2本あり、鎖骨が接する胸骨と胸鎖関節、肩甲骨と肩鎖関節を作ります。
鎖骨と肩甲骨が作る構造
鎖骨と肩甲骨が作る構造を肩甲帯と呼びます。
鎖骨に付着する筋肉
鎖骨に付着する胸鎖乳突筋や鎖骨に付着する大きな筋肉には、腕を動かす三角筋や大胸筋、肩を動かす僧帽筋や鎖骨下筋などがあります。
(肩甲帯、上肢の筋肉はこれから執筆予定です。)
鎖骨が作る関節
鎖骨は2つの関節を作っています。
胸骨と胸鎖関節、肩甲骨と肩鎖関節で、それぞれ強力な靭帯によって保持されています。
胸鎖関節
胸骨は上部を胸骨柄、中部が胸骨体、下の出っ張りを剣状突起といいます。
鎖骨は胸骨柄と接し胸鎖関節を作り、強力な胸鎖靭帯によって保持されています。
胸鎖関節は滑走関節で、肩甲帯の外転と内転に伴い15度前後方に動きます。
また肩甲帯の挙上により45度上方、下制により5度下方に動きます。
肩鎖関節
肩甲骨の鎖骨と接している部分は肩峰(けんぽう)と呼びます。
肩鎖関節は滑走関節で、肩甲帯・肩関節の動きに従い20~30度滑りながら回旋します。
肩鎖関節は肩鎖靭帯、鳥口鎖骨靭帯により強力に保持されています。
肩甲帯の動き
鎖骨と肩甲骨が作る肩甲帯の動きは少々ややこしいので、肩甲帯の筋肉別のストレッチでこれから詳しく解説していく予定です。
とりあえず肩甲帯の動きをまとめてみるとこんな感じ。
これらの動きを様々な筋肉が協調して生み出しているので、肩甲帯の解説は厄介なのです。
鎖骨もこの肩甲帯の動きに伴い動きますが、手足の関節のような動きではありませんから、これまた鎖骨の動きを解説するのも難しい…。
まぁ、鎖骨は肩甲骨と肩甲帯を作り、肩甲帯の動きに合わせて動く。
そして肩甲帯の構造からして厄介な部分だと理解しておいてください。
ということは、鎖骨周辺の骨折やケガなどは治療もまた厄介だということです。