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腰椎ってどこ?を骨格標本にて解説します。
腰椎は第五腰椎から第一腰椎まであり、胸椎や頸椎に比べて椎間板ヘルニアやすべり症などが起こりやすい椎骨です。
背骨は英語でback boneと言ったりしますが、腰椎は英語でLumbarなので腰椎5番から腰椎一番までをL1~L5と表記したりします。
腰椎の骨格などはあまり詳しく見る機会はないと思いますので、腰椎の構造や起こりやすい症状などもご紹介します。
腰椎ってどこ?
腰椎ってここ↓
腰椎は下から第五腰椎~第一腰椎まであり、L5~L1とも表記します。
第一腰椎の上に第12胸椎があります。
腰椎は太い
背骨は上は細く、下に行くにつれて太くなっていきます。
上半身を支える腰椎は写真のようにとても太い骨になっています。
腰椎の土台、仙骨と骨盤
腰椎は仙骨の上にあります。
寛骨は腸骨・恥骨・坐骨の総称です。
骨盤をややこしくしているのはこの寛骨だと思うのですが、なんで骨盤がややこしいのかというと腸骨・恥骨・坐骨は生まれた時から成長期までは軟骨結合している別々の骨で、大人になると融合して一つの寛骨になるからなんですね。
その寛骨と仙骨を合わせて骨盤と言います。
椎体と椎間板
腰椎に限らず背骨は椎骨と椎間板が交互に組み合わさっています。
椎間板は軟骨で背骨に負担の掛からないようクッションの役割をしていて、このような構造だからこそ腰椎を含めた背骨が柔軟性をもって動きるのですね。
腰椎の動き
腰椎は比較的可動域のある部分で、腰椎の上の胸椎はほとんど動かなく、頸椎はよく動きます。
腰椎を含めた背骨は自然と弯曲をしていて、腰椎の動きには4つの動きがあります。
背骨のS字カーブ
背骨は生理的湾曲・S字カーブという自然な湾曲を描いています。このS字カーブのおかげで私たちの体は、体への衝撃や重力、G、自らの体重の負担を上手く分散することができるのです。
腰椎の4つの動き
腰椎には主に4つの動きがあり、腰椎の屈曲と伸展、側屈と回旋をします。
腰椎の屈曲と伸展は前後の動きですが、側屈と回旋は左右あります。
日常ではこの4つの動きを合わせて、複合的に腰椎が動いているんですね。
腰の動きと筋肉(外部リンク)
腰椎のよくある症状
腰椎では椎間板ヘルニアとすべり症が起こりえます。
椎間板ヘルニア
脊椎のヘルニアは主に腰椎に起こりますが、頸椎でも見られる症状です。
ヘルニアとは「飛び出す」の意味で、椎骨と椎骨の間のクッションの役目を果たす軟骨である椎間板がすり減ってしまったり、変位してしまうことで神経が飛び出してしまう状態です。
骨格の変位ではありませんが鼠径部から内臓が飛び出してしまう、俗にいう脱腸というのもヘルニアです。
仙骨の上に椎間板、第五腰椎があり、背骨がだるま落としのように積み重なって乗っています。
特に仙骨と第五腰椎の接合部分、ここがねぇ、特に負担の掛かる部分で腰椎の椎間板ヘルニアや腰痛の原因になりやすい部分なんですね。
腰椎の椎間板ヘルニアは、ほとんどこの仙骨と第五腰椎、第五腰椎と第四腰椎の間で起こります。
腰椎すべり症
腰椎すべり症は、腰椎が前後にずれてしまう疾患で、これも第五腰椎と第四腰椎の間によく認められます。
まとめ
腰椎のストレッチとしては、腰椎をねじるストレッチ、腰椎の側屈ストレッチなどがあります。
腰を柔らかくする方法でもストレッチやツボをまとめてありますので、腰をセルフケアしたい方はご参考ください。