太ももの骨、大腿骨ってどこ?の解説です。
太ももは解剖学では大腿(だいたい)と言い、大腿骨は人体で一番長い骨です。
いや、人体ばかりでなく哺乳類の体では最も長く体積がある骨で、股関節と膝関節を構成する骨です。
そんな大腿骨を骨格標本で解説したいと思います。
下肢の骨
足は解剖学では下肢といい、太ももは大腿、膝から下は下腿(かたい)です。
ん、なんか大腿骨の上って漫画に出てくる骨付きの肉の骨みたいですね。
大腿骨
大腿骨を前から見てみると、こんな感じです。
大腿骨にも各所に名前がついています。
大腿骨の大転子は自分でも触りやすいので知られていますが、その他の名称は一般的にはあまり知られていない名称です。
大腿骨を後ろから見てみると、こんな感じ。
なんか大腿骨の下の部分がガンダムっぽい(笑)。
大腿骨の粗線や粗面は筋肉や腱が付着する場所です。
大腿骨と股関節
大腿骨が寛骨に入り込んで股関節を形成しています。
股関節は写真のように球状の大腿骨頭が寛骨にハマりよく動きそうな感じですね、股関節は円を描くように比較的自由に動かせる関節です。
大腿骨と膝関節
大腿骨は、すねの骨である脛骨と膝関節を作っています。
(膝関節は大腿脛骨関節とも言います)
写真の通り、大腿骨は腓骨とは接していないんですね。
膝関節は写真ではボルトがはまってたり、脱臼気味に見えますが、実際には強力な靭帯や膝窩筋などで保持されています。
前十字靭帯や後十字靭帯、内側靭帯などスポーツがお好きな方にはなじみ深い靭帯があり、靭帯断裂などのスポーツ障害が起きやすい部位でもあります。
大腿骨と筋肉
大腿骨には股関節を動かす筋肉や膝関節を動かす筋肉が付着しています。
太ももの前面の大腿四頭筋などが有名で、靭帯最大の筋肉と言われていますが、大腿四頭筋は4つの筋肉の総称で、筋肉単体なら大腿骨に付着する大殿筋の方が大きいです。
大腿の筋肉を大まかに分けると、大腿前面の大腿四頭筋など、大腿後面のこれまた有名なハムストリングス、大腿内側の内転筋群、大腿後面のお尻よりの殿筋(小殿筋・中殿筋・大殿筋)など4つの面に分けられますね。
各筋肉にて筋肉の機能解剖やストレッチ法をご紹介していますので、ご興味のある方はご参考ください。
追記:
大腿(太もも)の4つの面のストレッチとして太ももストレッチをまとめました、大腿の前面・後面・内側・外側をストレッチできる形をご紹介しています、コリやすい太ももをセルフケアしたい方はご参考ください。