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今回は骨格標本にて「くるぶしってどこ?」を解説します。
くるぶしは踝とも書きますが、解剖学では内果(ないか)外果(がいか)とも言い内側にねじれやすい部位です。
「くるぶしってどこ?」を骨格標本を使って解説したいと思います。
くるぶしは内側にねじり易く捻挫しやすいところで、誰でも一回くらいは足首の捻挫をしたことがあるのではないのでしょうか?
くるぶしはその構造から外側には捻じれにくく、外側方向へねじる捻挫はほとんどありませんが、内側には簡単に捻じれてしますので問題の多いところでもあります。
外側には捻じれにくいくるぶしですが、過度に外側にねじれてしまったらひどいことになる…
私は右足首が外にねじれてしまい、腓骨を完全骨折して折れた骨が脛骨を押し出し、内側のくるぶしが脱臼という甘い思い出があります。
足首の問題はスポーツがお好きな方にも日常的にも起こりやすいコトですので、くるぶしについて分かりやすく、くるぶしのストレッチなども含めて解説していきたいと思います。
くるぶしってどこ?
くるぶしってここ↓
足は解剖学では下肢、太ももは大腿(だいたい)、膝から下は下腿(かたい)と言い、下腿から先の足の骨は26個あります。
漫画の骨のような大腿骨の下の2本の骨、脛骨と腓骨の出っ張りがくるぶしです。
後ろからくるぶしを見るとこんな感じ。
お肉をつけるとこんな感じ。
くるぶしは内果(ないか)、外果(がいか)とも言います。
解剖学では脛骨のくるぶしを内果、腓骨のくるぶしを外果と言います。
くるぶしは並行ではない
内果の方が外果より高いんですね、くるぶしがこのような構造をしているから内側にねじれやすいのだとも言えます。
また、靴やスポーツ用品などもこのような人間工学に基づいて作られています。
内側に捻じりやすいくるぶし
くるぶしの構造上、足首は内反しやすいんですね、だから足首の捻挫はほぼ内反方向の捻挫です。
外側に動かす動きは外反と言い、やってみるとわかりますがほとんど動かない動きです。
くるぶしは内反しやすいので捻挫とまではいかなくても内側にねじってしまい、内反するとスジが痛い、くるぶしの腫れなどはよく起こりうることです。
筋肉の柔軟性のなさが捻挫などの要因になりますから、足首が固い、特に内反方向への動きに柔軟性がない方は、ストレッチなどで柔軟性を養いましょう。
ストレッチで柔軟性を養う
くるぶしのストレッチというより足首のストレッチのご紹介です。
足首、くるぶしの動きには先ほどの内反と外反の他に、背屈と底屈の動きがあります。
この足首の動き、内反と外反、背屈と底屈のストレッチは足首ストレッチにまとめてありますのでご興味のある方はそちらをご参考くください。
今回は問題の多い内反方向への柔軟性を養うため、くるぶしを内反させるストレッチをご紹介します。
簡単なくるぶしの内反ストレッチ
このストレッチは、足首のみならず太ももや脛やお腹など体の前面を柔らかくすることができます。自分にあった深さで無理はしないで行ってくださいね。
息を吸うたびに背骨を伸ばすようにすると、更に足首をストレッチしていくことができます。
左右のくるぶしをつけて行えば完全底屈できますが、今回は内反方向へストレッチしたいので左右のくるぶしを離して(かかとを離して)、左右の親指をつけて行うとより内反方向へストレッチできます。
深く内反するストレッチ
更に深く足首を内反するストレッチをご紹介しますが、足首が比較的柔らかくて胡坐をかいて足を組める方のストレッチです。
深く内反できるストレッチですが、足首のみならず下肢の側面の筋肉が気持ちよくストレッチできる形です。
足首を柔らかくするストレッチ、すねのストレッチとしてもご紹介している形ですが、足首がある程度柔らかくないと足を組めないので、足が組めない方はこのストレッチは無かったコトにしましょう(笑)。